梨花
よし!裕太がいなくなったことだし少し解決策を考えてみるか!
梨花
………裕太って呼ぶのやめよう。
梨花
まずはどうしたらあいつにバレずにここから抜け出せるかなんだよな〜…。
梨花はぐるりと部屋を見渡してみた。
大体5畳くらいの部屋で家具は一つもない。窓はあるが梨花の身長では届かない場所にあった。
梨花
私がチビのせいで窓は届かないんだよな…
梨花は自分の身長を恨んだ。
梨花は152㌢しか身長が無かった。
梨花
でもジャンプして届かないこともないかな…
梨花
でも鎖で繋がれているから…
梨花
うーん。どうしよう。ご飯もまともなの食べれないし。せめてご飯はいいもの食べたかったな。
あいつが帰ってきた。
裕太
ただいま。梨花の為にいいものを買ってきたぞ!
といって取り出したのはテレビだった。
裕太
いま、梨花が消えたことによりニュースになっている。これを見てさらに辛くなればいい。
梨花
ひどい。
裕太
ほら。ニュース速報にまでなっているだろ?
梨花
ひどいよ。開放してよ。
裕太
あんた、頭悪いの??笑
開放してでするほど優しくないって言ってんじゃん。
開放してでするほど優しくないって言ってんじゃん。
裕太
お!また、速報だー!
裕太
は?なんで?俺?
裕太
チクったのか!?
梨花
いやいやチクれないから。
裕太
なんで俺の名前が?
ピーンポーン!!!
裕太
はぁーい。
裕太
ちょっと待っとけ。
裕太
はぁーい。誰ですかー??
謎の女
…………み。
裕太
み?
裕太
名前を名乗ってください。
謎の女
斉藤洋美
裕太
!!!!!
裕太
なんでお前が!!ここにいるんだ!!
斉藤洋美
私のことも監禁して、更に若い子に手を出したから警察に言わせてもらいました。
斉藤洋美
では。さようなら。
裕太
ちょっとまて!なんでここがわかった?!
斉藤洋美
だって、窓が空いていて行方不明の子がこちらを見ていたから。
裕太
くそっ!
裕太
………じゃあ
斉藤洋美
さようなら。
斉藤洋美
秋田裕太さん。ちゃんと山口梨花さんを解放してあげるのよ?
裕太
うるさいっ!!!!
裕太
待たせたな。
裕太
お前のせいで居場所がバレた。
裕太
引っ越すぞ。
梨花
いやです。
裕太
俺に逆らう気が?!
梨花
私が誰だかわからないようね。
裕太
え?
梨花
山口梨花。山口幸田天皇の娘です。
裕太
あ。
裕太
そうなんだ。
裕太
だからなんだ?天皇の娘だから解放しろとでも?
梨花
別にそうとはいっていませんが
梨花
いま、解放してもらえたら黙っておいてあげますけど?
裕太
うるさい!つべこべ言わず引っ越すぞ!
梨花
わかりましたよ。
梨花
あなたがどうなっても私は知りませんからね?
こうして、あいつと私は引っ越した。
裕太
今これを読んでいる人にもアパートの場所をバレたくないので写真は控えよう。
裕太
さぁ。引っ越しがおわった。
梨花
わたしはこれからどうなるの?
裕太
どうだろうな。
裕太
覚悟したほうがいいかもな。
梨花
え?
裕太
ちょっと痛い目に合わせてあげよう!
そう言って意識を失った私。
目が覚めるとなぜか山の中にいた。