大森元貴side
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俺を心地よい眠りから引き上げたのは横に座っている涼ちゃんだった
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omr.
俺は涼ちゃんに問い詰めた
だって涼ちゃんの目の下の隈が昨日よりも濃くなっていたから
fjsw.
omr.
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涼ちゃんは俺の肩に手を乗せて形だけ微笑んだ
朝は涼ちゃんが作ってくれたフレンチトーストだった
フレンチトーストは、俺が若井によく作っていて。
俺がフレンチトーストを作っていると若井は後ろから抱きついてきて
「いい匂い」って言って笑っていた
そして俺の目の前で若井はフレンチトーストを頬張って楽しそうに笑っていた
その思い出を思い出してしまって、せっかく涼ちゃんが作ってくれたフレンチトーストの美味しさはよくわからなかった
omr.
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omr.
fjsw.
omr.
fjsw.
涼ちゃんはそう言ってお皿を流しに持って行った
それから、数日が経った
涼ちゃんは「元貴のことが心配だから」と何日も俺の面倒を見てくれた
その涼ちゃんの優しさに一日中泣き明かすことはなくなった
若井が死ぬ夢を見ることも無くなった
そして、今日
涼ちゃんと俺で作ったパスタを食べる
今日は、若井の遺品の整理をする日
昨日、夜寝る前に涼ちゃんに話した
「明日、若井の遺品を整理したい」って
涼ちゃんは「どうして急に?」なんて理由を聞かずにただ黙って頷いてくれた
パスタを食べ終わって涼ちゃんと一緒に若井の部屋に行く
若井が死んでから、今まで開けていなかった若井の部屋
静かに開けると若井の匂いが全身に絡みついた
泣きたくなるくらい、若井の匂いがする
まるで、若井がそこにいるみたい
泣きたくなるのを抑えて部屋に入る
若井の部屋は整っていてすごく綺麗だった
ギターも、楽譜も、アルバムも沢山ある
でも一番に目についたのは棚の上の写真だった
三人で行った遊園地の写真
カラオケで熱唱している若井と涼ちゃん
ギターを持ってマイクに向かっている俺
お客さんを煽ろうとして走り回る涼ちゃん
一緒に夜景を見に行った帰り道の後ろ姿
若井の部屋には今までの思い出の写真が全部残ってる
泣きそうになりながら飾ってある写真を全部段ボールに入れていく
涼ちゃんも手伝ってくれた
頬が少し湿っている
拭おうと手を顔に擦り付ける
すると今まで黙っていた涼ちゃんがつぶやいた
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涼ちゃんが指差す方向を見れば若井が使っていた机の上に手紙が乗っている
誰に向けた手紙だろう
二人で恐る恐る手紙をひっくり返すと、そこには若井の字で書いてあった
『遺書』
こんにちは✨
900いいねありがとうございます😭 感想も嬉しいです✨
この作品もいいねと感想よろしくお願いします🤲
それではまた!
コメント
10件
遺書…?え?56されたから いつタヒぬかとか分からないよね… タヒぬ事…分かってた…?
まってまって!?遺書、?続き気になる!!いつ頃でます?
遺書…、謎すぎる!見てる側のこっちまで涙が出てきます。涼ちゃん、もっくん、大丈夫だよね…