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美咲

ねえ

美咲

今日涼真の家お邪魔してもいい?

涼真

あー、ごめん今日はちょっと忙しくて

涼真

部屋汚いし

美咲

そっか、

美咲

わかったよ

涼真

ああ、ごめんな

美咲

私こそ急にごめんね

最近彼氏が素っ気ない

家に行きたいと言うといつも「忙しい」と言って断られてしまう

本当に忙しいだけなのかもしれないけど

美咲

(もしかして、他に好きな人が…?)

でも、浮気を疑ってしまう

美咲

モヤモヤして何となく外出してみたけど

美咲

行きたいところもないし

美咲

どうしようかな

涼真

美咲

あれ、涼真…?

美咲

今日は仕事だったんじゃないの…?

動悸がはやくなっていくのが分かる

美咲

どうして、こんなところにいるの

美咲

それに

 

美咲

隣にいる女は誰?

息が苦しい

吸っても吸っても酸素が送り込まれないような感覚

目の前が真っ暗になりそうだ

ああ、やっぱり

美咲

美咲

浮気、してたんだね

その場から一秒でも早く逃げ出したい

でも

今、この場で問い詰めなければいけないような気がして

美咲

美咲

涼真

話しかけた

涼真

涼真は怯えたような、それでいてどこか悲しそうな表情で視線を動かした

涼真と私の視線が完全に合った

美咲

っ、

美咲

なんでっ、

 

涼ちゃん?どうかしたの?

涼真

涼真

ああ、なんでもない

涼真は何も無かったかのように通り過ぎて行く

美咲

どうして…?

頭が混乱して叫び出したい気分だった

あの一瞬、私たちは完全に視線が合った

なのにどうして無視をするのだろう

美咲

涼真にとって、私はそんなにどうでもいい存在になったの?

美咲

どうして

美咲

どうして…

美咲

どうして、どうしてどうしてどうしてどうしてどうして…!!!

美咲

今日涼真のこと見かけたよ

美咲

○×町のショッピングモールで

涼真

そっか

美咲

私たち目合ったよね?

美咲

どうして

美咲

どうして無視したの?

美咲

あの女は誰なの?

ううん、そんなことを問い詰めたい訳じゃない

私が本当に聞きたいことは

美咲

美咲

涼真は、私の事嫌いになっちゃった?

わけも分からず涙が止めどなく溢れてきた

涼真

そんなわけない

涼真

好きだよ

涼真

大好きだ。今も昔もずっと。

美咲

美咲

うそつき

美咲

表面だけの言葉なんて聞きたくない

涼真

美咲

涼真

俺の話を聞いてくれ

美咲

いやだ

涼真

美咲

美咲

うるさい

美咲

うるさいうるさいうるさい…!!

涼真

美咲、声を聞かせてくれ

美咲

いいえ、むり

美咲

私は声なんて聞きたくない

嘘だ

本当は文面じゃなくて、涼真の声で「好きだよ」が聞きたい

涼真

これで最後にするから

美咲

意味がわからないよ

涼真

応答なし

応答なし

涼真

美咲、でて。

涼真

美咲?聞こえる?

美咲

……

美咲

聞こえてるから

涼真

みさき

美咲

なに

涼真

みさき?

美咲

だから、返事してるでしょ?

美咲

しつこくしないで

涼真

やっぱり聞こえないよな

美咲

ねぇってば

涼真

電話はかかるのに声は聞こえないなんて

涼真

こんな地獄なことあるかよ

美咲

どうゆうこと?

美咲

聞こえてるってば

涼真

美咲、もう一度美咲に会いたいよ

美咲

今日あったでしょ?

美咲

さっきから何言ってるの?

涼真

美咲、愛してるよ

美咲

白々しい

美咲

どうゆうつもり?

涼真

……

美咲

何か話してよ

涼真

……

美咲

ねぇ

美咲

通話終了

通話
01:21

美咲

ねえ本当に怒るよ?

美咲

ふざけるのもいい加減にしてよ

美咲

なんで私の声が聞こえないふりするの?

涼真

そっか

涼真

俺の声は届いてたんだな

美咲

は?

涼真

涼真

今から本当のこと話すよ

美咲

ちょっと待って

美咲

なんかやだよ

美咲

聞きたくない

涼真

ダメだよ美咲

涼真

早く前に進もう

美咲

いやだ

美咲

やめて、それ以上言わないで

涼真

美咲、しっかり聞いて

美咲

やだ…やだ…

涼真

大丈夫。俺がついてるよ

美咲

美咲

いなくならないよね?

涼真

ずっと一緒だよ

美咲

そっか、わかったよ

涼真

いい子だ

涼真

涼真

美咲は今日からちょうど7週間前、6月28日のこと覚えてる?

美咲

もちろん

美咲

だってその日は涼真の誕生日でしょ?

涼真

そうだよ

涼真

俺たちがその日何したか覚えてる?

美咲

どうしてそんなこと聞くの?

涼真

いいから、ね?

美咲

美咲

その日は、涼真の家で2人きりでパーティーしたよね

美咲

小さいケーキ買ってきて一緒に食べて

美咲

お酒飲んで

美咲

お酒が無くなったから買い物に行って

涼真

そう

涼真

美咲が買いに行ったくれたんだよね

涼真

バースデーボーイは留守番しててって言って

美咲

そう

美咲

それから

美咲

美咲

それから…

美咲

思い出せないよ、なんで

涼真

あの日、俺も一緒に買いに行ってれば今も一緒にいれたかもしれないのに

涼真

美咲と一緒にいられるならどっちでも良かった

涼真

あの世だろうがこの世だろうが

美咲

まって

美咲

な、なんの話してるの…?

涼真

美咲が死んで、目の前が真っ暗になった

涼真

俺も死のうと思った

涼真

そのときだよ

涼真

死んだはずの美咲からLimeが来たのは

美咲

ねぇ冗談よしてよ

美咲

私が死んだ?

美咲

ばかばかしい

美咲

だって私はここにいるよ?

涼真

みさき

美咲

物だって持て…

美咲

美咲

あれ、おかしいな

美咲

なんで持てないんだろう

美咲

力がなくなっちゃったのかな

涼真

美咲、ちがうよ

涼真

物を持てないのは実体がないからだよ

美咲

なにそれ

美咲

冗談なら何も面白くないよ

涼真

俺だって冗談であって欲しかったよ

涼真

悪い夢なら早く覚めろって毎日思ってた

涼真

でも現実なんだ

美咲

美咲

本当なの…?

涼真

そうだよ

美咲

美咲

そっか、そうなんだ

美咲

私死んだんだね

涼真

ああ

美咲

じゃあ今涼真とLimeができてるのは神様からの最後の贈り物なんだね

涼真

酷い神様だよ

涼真

俺もそっちに行こうとしてる時に奇跡を起こすなんて

涼真

おかげで死ねなくなったよ

美咲

正直

美咲

涼真には今すぐ死んでもらって私のところに来て欲しいよ

美咲

でもちょっと気になるからまだ来ちゃダメだよ

涼真

きになる?

美咲

涼真が私よりいい彼女見つけられるかどうか!

美咲

まぁ無理だろうけどね

美咲

私以上に最高の彼女なんていないよ

涼真

当たり前だろ

涼真

俺の中では美咲が世界で一番だよ

美咲

えへへ

美咲

あっ、そうだ

美咲

結局今日一緒にいた女は誰なのよ!

美咲

このままだとモヤモヤで死にきれなくて怨霊になっちゃいそう

涼真

はは、それもいいな

涼真

怨霊として俺のそばにいてよ

美咲

もー

美咲

馬鹿なこと言ってないで早く教えてよ

涼真

あれね、俺の姉ちゃんだよ

美咲

お姉さん!?

美咲

私てっきり浮気されてるのかと思って声かけちゃったよ

美咲

聞こえなかったみたいだけどー!

涼真

やっぱりあそこに美咲いたんだな

涼真

なんか美咲の気配がした気がしたんだよ

美咲

あ、だから変な顔してたのね

涼真

変な顔って酷いな

美咲

あはは、ごめん

涼真

俺の家族に美咲のこと紹介したかったな

涼真

「俺の素敵なお嫁さんです」って

涼真

涼真

言いたかった

美咲

やめてよ、泣きそう

美咲

だってしょうがないじゃん

美咲

死んじゃったんだもん

涼真

ごめん。一番辛いのは美咲なのに

美咲

そうだよ

美咲

だから私より落ち込むなバカ

涼真

なぁ、もう一回電話しよう

美咲

私の声は聞こえないのに?

涼真

ああ、最後だからちゃんと自分の声で伝えたいんだ

美咲

わかったよ

美咲

私が幸せな気持ちで成仏できるように努力してよね笑

涼真

ああ、任せろ

涼真

美咲?

涼真

聞こえてる?

美咲

聞こえてるよ

美咲

涼真は?

涼真

美咲の声はやっぱり聞こえないみたいだ

美咲

そっか、そうだよね

涼真

今から本当に伝えたいことだけ言うから

涼真

ちゃんと聞いとけよ

美咲

分かってるよ

涼真

美咲、今までありがとう

涼真

美咲との時間は他のどの時間よりも幸せだったよ

美咲

私だって涼真との時間が一番好きだったよ

涼真

もっとずっと一緒にいたかった

涼真

あの日、守れなくてごめん

美咲

しょうがないってば

涼真

生まれ変わったらまた会いたいな

美咲

ふふ、そうだね

涼真

最後に

涼真

一番伝えたかったこと

涼真

涼真

美咲、今までもこれからもずっと愛してるよ

美咲

美咲

私だって、ずーっと愛してるよ

涼真

やっと声、聞こえた

美咲

涼真、また会おうね

涼真

そんなの当たり前だろ

美咲

うん

美咲

美咲

また、ね

涼真

通話終了

通話
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