アミノ酸
クエン酸
アミノ酸
クエン酸
アミノ酸
クエン酸
クエン酸
アミノ酸
クエン酸
!注意! ・通報やめて、、、 ・地雷さんはUターン ・物語の流れで一部病み要素あるかもです ・ご本人様には一切関係ありません! ・なんでもありな方向け
アミノ酸
I
h
いふくんが急に入ってきてびっくりする。
考え事してたんだから、ノックしてよ…
h
少し察したが、聞くまでがテンプレ。
I
h
h
分かっていたのに焦ってしまう。
やっぱりめちゃくちゃ怒ってる。
いつもなら、自分で入ってくるのに。
I
I
h
I
h
バーなんて、今まで使ってこなかった。
いつも使ってたのは 談話室と僕の部屋とお庭、 あとはリビングと食卓。
いつもこの中の1つ。
I
h
h
I
h
丁寧に仕立て挙げられた カジュアルなスーツ。
ほとんど使わないため色落ちもせず、 新品同様の姿を見せている。
I
h
h
h
初
バーには洒落た音楽が 蓄音機から流れている。
少し暗いライトが 並んだグラスに反射していた。
初
初
メイドさん
メイドさんは久しぶりの 手の込んだおめかしで 気分が上がっているようだった。
露出の多いドレスは どうも恥ずかしい。
子供らしく跳ねる難癖の ついた髪を指に絡め取る。
でも今の僕は大人やから、 そんなの気にしない。
ガチャッ
初
h
スーツ姿のいむくんが バースペースに足を踏み入れた。
いつもとは違う格好に少し驚く。
いや、いつもとは違う格好というか、 初めて会った時みたいな格好というか。
でもそんな思いは奥底に包んで、 平然を装って話しかける。
初
組んだ足に頬杖をつき、 反対の手を左右に揺らす。
h
初
h
初
自分の右隣の席を指さす。
少し灰色がかった紫の手袋で トントンとイスを鳴らした。
h
いむくんは少し身長が足りないからと 背伸びして座る。
僕も背伸びしないと 乗れないなんて事は秘密にしておこう。
h
思い出したような謝罪。 何が"ごめん"だ。
初
口に染みた言葉を垂らし、 いむくんの方にあった グラスを手に取る。
紫色の瓶の栓を抜いた。
キュポッ
濃い赤紫のジュースは、 トクトクと音を立てて落ち パチパチと浮き上がってくる。
h
初
初
目を移した紫色の瓶に 自分の顔が反射する。
綺麗な自分の顔。
うん。綺麗だ。
むしろ、自分が女の子に 見えてしまうくらい。
h
h
戸惑いを隠せない様子だ。
初
シフトチェンジ。
いや、こんな馬鹿らしい手段で いむくんを誘惑しようだなんて、 思いたくないけど。
h
初
h
下を向いたいむくん。
さすがに攻めすぎただろうか。
むしろ男の癖にここまで露出してるのが 気持ち悪かったりしたんか…?
そんな嫌な妄想を描きながら、 できるだけ平然を装って話しかける。
初
h
目線だけこちらに寄こすいむくん。
妙なイライラを押さえ込んで できるだけ静かに話す。
大丈夫、綺麗だ。
初
初
h
ったく、変わらないな。
いむくんは指を弄りながら まだ目線だけこっちに向ける。
初
初
初
h
初
h
ガタッ
いむくんに近づく。
キスする極限の距離まで顔を寄せる。
にっこり。 大丈夫、綺麗やから。
初
大人な声で。 声を荒らげるなんて 子供っぽい事せぇへん。
初
h
黙りこむいむくんを尻目に 元のポジションに座る。
初
初
h
たじたじした言葉並び。 むず痒い声。
初
h
初
h
初
全く分かってない。
いむくんは誤魔化すの下手なんやし、 どうせバレるのも分かっとるんやろ。
初
h
初
h
h
初
初
初
ほんま、馬鹿馬鹿しい。
いむくんも。
…自分も。
h
h
だからそんな顔すんなって。
そんな顔されたら… 俺が脅してるみたいやんか……
俺がいむくんを傷つけてるみたいやんか…
初
初
目線を横にずらして崩れた表情を隠す。
h
初
h
初
初
h
h
初
椅子から少しジャンプして立つ。
これで終わり。 これで終わり…やろ。
もう…ええんよ…
いむくんとは縁を切って、 俺は大人しく男になる。
それで、友達も沢山作って、それから…
それから…
初
ファサッ
初
水色のブランケット。
いむくんが肩にかけてくれる。
上質な生地で出来ていて、 網目も荒くない。
下の方にはHのイニシャルが入っていた。
h
初
初
初
赤髪の目立つ青少年を前にする。
最近たまたま見かけない日が続いたから 少し何と言ってええんか 分からなくなる。
その上こんな格好で会うとなると 話は更に変わってくる。
り
服をジロジロと見られるのが 嫌で顔を逸らしてしまう。
初
り
不覚。
不覚、なんやけど。
何も聞いてこないりうらに ほんのちょっとだけ寂しさが沸いた。
いむくんとの事があって調子が おかしくなってるらしい。
初
初
り
初
相手は誘拐犯だ。 こんなに誘拐に向いた機会、 滅多にない。
逆に僕は名家の娘(息子)だ。 羽目をはずす機会なんて このくらいしかない。
だからお互い、win-winやろ?
り
初
り
初
り
初
"こんなの"だとは実際思う。 でも今は"こんなの"でも良いから 頼らせてほしいの。
初
慣れない上目遣いをする。
り
するとりうらが僕の右手を取る。
り
初
月が斜めを指す。
少しロマンチックな状況下に 意識せずには居られなかった。
今はいむくんこそが本命やけど、 りうらはだいぶ顔がいいほうだとは思う。
…モテそうやし。
ポスッ
ヘルメットを目深に被せられて 視界が暗くなる。
り
やっと視界が明るくなり、 にっこりと笑うりうらの目元が見えす。
隣にはいつの間にか バイクが置かれていた。
初
り
り
り
ヘルメットを被った頭に手を置かれる。
初
皮肉っぽい感じ。 ちょっと嫌だけど、 こちらから言えることは無い。
第一、金持ちと犯罪者の 所持金レベルが違うだなんて 分かりきっている。
り
初
り
り
初
抜けていた。 そんなの、考えて無かった。
初兎…はつうさぎ…うい…
初
り
り
初
り
初
夜風が頬に霞む。
耳にかけ直した長い髪も すぐに耳から落ちてしまう。
水色ブランケットのブランケットを 深く肩にかけ、 飛ばされないようにする。
初
プルルルルルルルル
初
咄嗟にスマホの入った 袖の短いカクテルドレスの 右ポケットを抑える。
電話の通知が勢いよく流れていく。
り
初
り
初
初
上の方に固定してある 悠くんのチャット欄が目につく。
初
いや、悠くんは優しいから 止めて来ただろうな。
ていうか、 どうやって説明すればええんやろ…
初
り
初
まさかコイツの口から 悠くんの名前が出るとは思わなかった。
初
り
初
意外な接点というか、なんというか、 少しどんな関係なのか気になってしまう。
初
り
初
どんな状況だったとしても 獲物が向こうから来るなんて、 おかしいやろな。
でも悪くは無い。
夜の冷たい空気を吸うとスッキリする。
家に充満していた香水なんかより ずっとずっといい。
初
り
初
り
今更かとは思うが 恥ずかしいよりも寒いが勝つ。
初
り
り
初
初
いむくんの為に頑張ったつもりやけど、 こんな馬鹿みたいな作戦通用する訳ない。
それでも、もう、ええんや。
もう、縁切りやし。
り
もう…縁切りやもん。
初
嫌でもそんなだるい事を考えてしまう。
いむくんとは縁切りなはずやろ。
そう強がってる自分も、 どうせ何処か寂しがってるんだろう。
り
初
りうらの背中を見つめてため息をつく。
いむくんが来てくれたら… どんなに嬉しいんだろうな。
もしもいむくんが 僕を嫌いになっていなかったら…
初
目頭に溜まった涙を押し殺す。
軽く紅をさした唇を固く結んで、 できるだけ声を押さえようとした。
り
初
初
り
水色のブランケットを強く握りしめて、 お腹のそこからか弱い声を出す。
初
り
涙は堪えてるはずなんに どうしても止まない。
初
初
初
り
り
バイクの音が妙にうるさく響く。
りうらは肯定しかしてくれなくて
風は髪を揺らすだけ。
たったそれだけの事なのに
なんとも充実した夜なんや。
アミノ酸
アミノ酸
クエン酸
アミノ酸
クエン酸
アミノ酸
クエン酸
り
h
初
な
I
悠
アミノ酸
アミノ酸
クエン酸
コメント
2件
えっ…いい所で終わってますねぇぇ…… そして💜🤍🐰さんえっrrrrr……清楚ですね…!!(( 相変わらずイラストお上手…。 続き待ってまーす!✨✨