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38 - 第38話 留美子とスーシェフの関係

2025年02月08日

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・留美子とスーシェフの関係

瑠美子

う〜ん…一先ず休憩!

ディナーが一段落つき厨房が落ち着いた頃、留美子は腕を伸ばして更衣室に入った。休憩をとっているとドアが開き、1人の人物が入って来た

あ、留美子伯母さん!お疲れ様です

瑠美子

北川文スーシェフ、仕事場で伯母さんは止めろと言ってー…あー疲れたからいいや。お前は一旦終わりか

留美子はそう言いながら椅子にドッと座る

すみません、つい…はい、終わりです。元々休暇だったけど急遽、高坂君に頼まれて入っただけだから。それに、早く留美子伯母さん…留美子シェフに会いたかったので

文は可愛くウィンクするが留美子に流される

瑠美子

あーハイハイ。文はいいな。私はこれからパーティーへの舞台挨拶が待っている…

留美子はガクっと首を落とす

でも挨拶の後、私と一緒に少量の料理を作るくらいでしょ?とにかく頑張ってください

文はそう言って留美子の肩を軽く叩いた。そして思い切ってあることを聞いてみる

留美子さん…船長とはどうするんですか?

瑠美子

ー!…別に。どうも…

留美子は俯く

今日、言った方がいいんじゃないんですか?

瑠美子

言うつもりはない

留美子は文にきっぱり言った。だけど文も食い下がらない

留美子さん、大丈夫です。船長は十分良い人です。それに今日、言わないと船長はー!

文はハッとなり慌てて口を塞ぐ

瑠美子

何?文、何で黙るの?

留美子は椅子から立ち上がり、文の両肩を掴んで聞く。留美子の慌てた様子を見て文は聞いた

留美子さん、まさか船長から聞いてないの…?これから行うパーティーの船員紹介で引退を発表するんだよ

瑠美子

ー!?何それ…?私、知らない!

留美子は驚いた。留美子の態度に文も驚く

もう従業員、関係者は全員知ってるよ。だからてっきり留美子さんも知ってるかと…ー!まさか船長、留美子さんにだけわざと知らせなかったんじゃ…

文の言葉に留美子は暫く俯き、そして顔を上げた

瑠美子

文、私はちょっといなくなる。厨房の奴らに伝えておいて!

留美子は文の肩を叩く。文は笑顔で答えた

了解!…ごめんなさい、留美子さん

瑠美子

え?何で文が謝る?

留美子は首を傾ける

いえ。何も。ほら、早く行って下さい!

留美子は文の言葉を疑問に思いながら更衣室を後にした

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