テラーノベル
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意外にも彼の手足は震えていた
その震えが何によるものなのか
私は馬鹿だから見当もつかない
だけど、あの時倉庫で話していたのは事実
この人が私の事無理って言ってたのも事実
私が縋るべきものは事実だけなんだ
この事実を知ってしまっている限りは
先輩と付き合えるわけがない
そうに決まってる
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et
ur
ur
目を見開き、慌てて何かを言いかけた彼
彼の花火にかき消されそうな声を聞きたくなかった
何も聞きたくなかった
傷つくのが怖かったから
もうこれ以上は何も知りたくなかった
彼の声をかき消して 自分の心をなんとか保つために大きな声を出す
et
et
ur
やめてください
そんな悲しい顔しないで
私だって苦しいのに
私の方がきっと苦しいのに
先輩の顔を見れば見るほど 心が張り裂けそうになる
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花火の大きな音
その爆音は頭からつま先まで 私を支配するように身体中に響く
心臓が痛い
呼吸をするのも一苦労
人々の幸せそうな笑い声は いばらの棘と化して私の心に追い打ちをかける
et
私の前では笑顔しか見せなかった先輩
今にも泣きそうな顔とのギャップがひどくて 居た堪れなくなり思わず逃げてしまった
先輩は強い人だった
いつだって笑顔を絶やさなかった
先輩に向けた背中から傷心の気持ちが伝わる
私だってムカつくよ
私だって辛いよ
先輩は、なんであんなこと言ったの
酷いこと言ったくせに なんでそんな悲しそうな顔してるの
どんな理由があっても、私は許せないよ
気がつくと私は前が見えなくなっていた
幾筋もの涙が頬を伝っていく
震える唇と手足、ツンと痛む鼻の奥
ただの呼吸さえ苦しくしてしまう 今にも崩れてしまいそうな心
私は歩くことさえ出来なくなって
誰もいない小さな林の中で声をあげて泣いた
花火が私の叫びをかき消してくれるように
いつか、この置き場所のない感情も 花火と一緒に消えてくれる
そう信じて、ただひたすらに泣きじゃくった
ur
振られるのはわかってた
etさんにこんなチャラ男相応しくないから 正直、これを望んでいた
俺がどんなに傷付こうが どんなに辛かろうが
俺の大好きな人が幸せならそれでいい
……
それでいいはずだったんだ
振られる覚悟はとっくにできていたし
振られるつもりで告白した
これで彼女は傷つかないだろうって 勝手に思い込んでいた
それなのに……
ur
遠ざかっていくetさんの背中
その背中は小さくて、 目を離したらどこかへ消えてしまいそうだった
追いかけたかった
どこにも行ってほしくなかった
でも、足がくすんで動かなかった
俺はただ呆然と立っていることしかできなかった
nokr
nokr
nokr
nokr
ur
ur
ur
ur
ur
ur
ur
ずっと1人で抱え込んでいた気持ちが次々と溢れる
ur
ur
ur
ur
ur
ur
ur
ur
ur
ur
ur
ur
涙が止まらなくて、頭が回らなくて
上手く喋ることが出来ない
それでも、nokrは 俺の背中をさすり続けてくれて
黙って俺の言葉を受け止めながら聞いてくれた
気付いた時には眩し過ぎる花火が止まり
花火ではなく星に照らされていた
祭りの暑苦しさは消え
すっかり肌寒くなっていた
痛みを伴うくらい腫れている目に 冷たい陸風が吹き付ける
煙に覆われていた空が澄んでいることから
相当な時間が経っていたんだろう
空に満遍なく散りばめられている星は 俺らの存在がどれ程小さいかを体感させてくる
腹が立つぐらいに綺麗だ
ur
ur
ur
静かで広すぎる空に俺の声が吸い込まれる
nokr
ur
ur
nokr
nokr
nokr
ur
ur
nokr
nokr
ur
ur
nokr
nokr
nokr
nokr
nokr
nokr
nokr
nokr
nokr
小さくてゆっくりとしたnokrの声
それは、優しくて心地よくて儚くて
今まで抱えきれないほどの悩みを 1人で背負ってきたから ボロボロになってしまった俺の心へと
深く、ゆっくり浸透していった
やっと涙が止まったところなのに
また呼吸が苦しくなって涙がこぼれそうになる
ur
ur
ur
ur
ur
掠れた声が裏返る
彼の綺麗な青い瞳をしっかり捉えながら
地面に涙が打ちつけるのにもお構いなしに
子供みたいに彼に尋ねた
nokr
nokr
nokr
nokr
ur
ur
ur
ur
nokr
nokr
ur
ur
et
et
et
いいねとコメントがほんとにほんとに嬉しいです!!
いつもありがとうございます!!
大好きです😘😘😘😘
コメント
2件
マジで天才すぎます🥹🫶🩷
みんな大好きです😘😘😘😘