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スルメ
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Hima
Illma
昼下がりの校舎
授業が始まっているはずなのに、 廊下の先から気配がした
Illma
扉を開けると、 薄暗い空き教室の窓際に独り
ノートも開かず 机に頬杖をついて外を見てる生徒がいた
Illma
声をかけると、彼はゆっくり振り向いた
その目は、
夜明けを知らない 夜空のように 真っ暗闇だった
叱る言葉を用意していたはずなのに、一瞬、息が詰まる。
Illma
問いかけても、返ってきたのは小さく、乾いた声
Hima
その無気力な響きに苛立ちよりも 不思議な違和感が残った
叱らなければならないのに、なぜだか胸の奥に引っかかって仕方がない。
Illma
それだけ残して、2年4組の教室に戻った
Hima
Hima