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あれから私は、なのちゃんと春人をくっつけるために色々した。
朝、靴箱でなのちゃんを見かけたら
春人を押してなのちゃんのところまで行かせて、
なのちゃんと2人で教室へ行かせるように仕向けた。
お昼はなのちゃんをご飯に誘って、
2人で食べさせるつもりだったんだけど、
それは無理って言われて3人で食べるようになった。
そんな感じで色々してると、
私もなのちゃんと仲良くなった。
初めは名字呼びだったんだけど、最近は、
なの
と、下の名前で呼んでくれるようになった。
桜花
桜花
夏の放課後、
春人が日直の仕事で残ってた時
扇風機とクーラーがガンガンについている教室で提案してみた。
春人はびっくりした顔をして、こちらを見て、
春人
と聞いてきた。
桜花
春人
呆れてる様子なのにどこか真剣さも出ていた。
桜花
春人
桜花
桜花
桜花
桜花
春人
桜花
桜花
そうはぐらかして逃げようとした。
春人
桜花
教室を出る寸前で腕を引っ張られて教室に引き戻された。
そのまま近くの壁に壁ドン状態になってしまった。
桜花
一瞬は何かの冗談だと思った。
でも、そういう気配はなくて、
春人の顔は真剣で何故か少し怒った表情をしていた。
壁に両手首を固定されていて逃げることも出来ない。
桜花
春人
春人
抵抗してるのに全然効かない。
昔はあんなに弱かったのに。
春人
桜花
桜花
桜花
桜花
桜花
桜花
桜花
桜花
桜花
桜花
話すにつれ、腕を押さえてた力も弱まっていき、話終わると手を離してくれた。
そのまま数分間、2人きりの教室で、蝉の声と扇風機のまわる音だけが鳴り響いていた。
春人
先に口を開いたのは春人だった。
春人
そう言って、春人はしゃがみ込んだ。
私も、春人の前にしゃがみ、
桜花
桜花
桜花
桜花
そう笑いかけ、春人の頭を優しく撫でた。
春人は、何か納得いってない顔を少しだけ浮かべているようにも見えた。
桜花
桜花
桜花
そう言って、いつも通りの2人に戻った。
春人
桜花
そうして私は、コンビニで自分では買わない少し高めのアイスを買ってもらった。
桜花
桜花
春人
そう言って春人も笑った。
アイスも食べ終わった頃、
春人
桜花
春人
春人
桜花
桜花
春人
ツンデレかよ!と思ったのは心の中だけにしておいた。
桜花
ダブルデートは初めてで、とても楽しみだった。