pr嫌われ集

濡れ衣

いつも通り

ご飯を食べて

支度をして

学校に行った

でも、今日はなんだか違った

みんなが俺を睨んでる

そう感じた

atが指を刺したのはtgの机

でも、それは酷かった

机には酷い悪口や落書き

中に入っていたプリントもぐちゃぐちゃ

いじめとしか思えなかった

そう訴えてatの方を見ると

人外を見るような目をこちらに向けていた

そうだ、幼馴染のakならｯ！

akも、信じてくれなかった

けど、そんな言葉

この場にいるみんなは信用してくれない

ﾊﾞﾁﾝｯ！

左頬が痛かった

目線の先には、泣きそうなmz

苦しくなった

心が、痛い....ｯ

深く、心を抉ってくる

俺には分からん

俺は、本当にやってないのだから

それは、紛れもなく俺だった

合成とも思えない....

でも、俺は本当に書いてないし....

そういえば昨日

tgが学校を休んでたから プリントの整理をしてあげてたんだ

その時を、撮られた....？

ここに俺の言葉を信じてくれる人は いないんだ。

悲しかった

今まで仲良かったみんなが

俺の言葉を信じてくれないこと

俺を信用してくれないこと

悔しくて

悲しくて

泣きそうだった

その後は先生が来て

俺がやったって言われて

長い説教をもらった

やってもないことを怒られた

まるで俺が本当にやったという 暗示をかけるように

言葉が俺を襲った

ｶﾞﾗﾗﾗﾗﾗﾗｯ

クラスからの絶えない影口

大好きな友達からの無視

そして何より

俺の机に書かれている悪口

『消えろ』

『学校に来るな』

『裏切り者』

酷い言葉がたくさん書かれていた

そう言って俺は雑巾で机を拭く

けど

数分後にはまた悪口で埋まった机

そして周りからの笑い声

泣くな

こんな事で泣くな...ｯ、

泣いたら、惨めだろう...ｯ

先生なら、俺の机を見て何か言ってくれる

そう少しだけ期待を抱いた

そんな期待も一瞬にして崩れた

先生は、何を見なかったように ホームルームを始めた

そっか、...

そうだったんだ

俺って、どうでもいい子だったのかな

誰も信用してくれないし

気にかけてもくれない

それから地獄の日々は続いた

毎日毎日机には悪口

遂には花まで置かれていた

トイレに行ったら水をかけられるし

みんなに話しかけても無視される

最近はクラスの奴に殴られるようになった

疲れた

全部、どうでもいいや

その日から俺は学校に行かなくなった

久しぶりに聞いた彼の名前

俺はあの裏切り者を許してない

もう名前も聞きたくなかったのに

昔は....か、

確かに昔は仲良かったな

そういう事する子とも思わなかった

だからこそ、悲しかったんだ

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝｯ

チャイムを押しても出てくる気配がない

寝てるのかな

そう思った

けど、嫌な予感がして...

俺はドアの部に手をかけた

ｷｨｨｨｯ

警戒心がないなと少し心配になる

俺はドアを開けて家に入った

明らかに生活感のない家

部屋も全部真っ暗だし

これ、大丈夫だよね？

俺は彼の部屋がある2階へ上がった

ｺﾝｺﾝｯ

俺が呼んでも返事は返ってこない

明らかにおかしい

だって、彼の靴は置いてあった

家には居るはずだ

また、嫌な予感がした...。

ｶﾞﾁｬｯｯ

部屋を開けた途端臭った異臭

机を見ると、血の付いたカッター

そして、その床に倒れている

俺は慌てて彼に駆け寄った

prちゃんの右手には見るに絶えない 惨たらしい無数の傷

元から細かったはずなのに 今では骨の様に細くなった体

隈も酷い....ｯ、

そこで俺は気がついた

彼が呼吸をしていないことに

怖くなった

だって、友達が変わり果てた姿になって 床に倒れていて

息をしていないのだから

彼の喉からは変な音が出てる

けど、息をしていないよりかはマシだろう

彼が眠ってしまわない様に

また、息が止まってしまわないように

俺は懸命に彼の名前を呼び続けた

ｶﾞﾗﾗﾗｯ

一個だけ、明確にわかった

prちゃんは、自殺を図ろうとしたんだ

どうして....ｯ、

いや、思い当たる点はたくさんあった

prちゃんが不登校になった理由も クラスみんなの虐めだろう

まだ眠っている彼を見る

弱々しくて、ふとしたら消えそうだ...

もし、tgちゃんの件がprちゃんでは ないとしたら

俺達は許されない事をした

最近、薄々思っていたんだ

本当はprちゃん、 何にもしていないのかもって

彼はずっと、否定し続けていた

けど、俺達はその言葉を無視した

勝手に決めつけて、挙げ句の果て prちゃんの事を傷つけた

いきなり濡れ衣を着せられて

みんなから嫌われて、虐められて

彼はどんな気持ちだったんだろう

俺達では理解できないほど

苦しい思いをしていたに違いない...ｯ

prちゃんは、泣き崩れてしまった

なんで、なんでって

何度も苦しそうに言っていた

この場にいるみんな、何も言えなかった

だって、本当の事だったから

病室には、みんなの泣き声が響いてた

ずっと泣いて、抱きしめ合った

あれからtgちゃんの件の本当の犯人が 見つかった

動画を俺達に見せてきた奴だ

prちゃんの事が嫌で嵌めようとしたらしい

mzちとatがものすごくキレてたなぁ、笑

もちろん俺もムカついたけど...

今はというと俺たち

ものすごくprちゃんを溺愛してます

end

２日間オールしててやばい...🫠