入間
疲れたね

入菜
早く帰りましょうか

???
おい、待て

入間
はい?

入菜
何でしょうか

入間
断れなかったけど
もしかして食べられ))

入間
うわぁ

入菜
((まずい入間にあたったら

入菜
((怪我じゃ済まない

???
さっきの入学式で
挨拶するはずだった

???
私の名はアスモデウス・アリス

アスモデウス・アリス
さっきの挨拶……
貴様が抜擢されたのは明らかに
理事長の贔屓のせいだ

アスモデウス・アリス
呪文も理事長の入れ知恵だろう

入菜
((何で貴様?普通は貴様達じゃ

アスモデウス・アリス
私は実に悔しい

入菜
((私は見られてない

入菜
((アスモデウスが
怒っている理由

入菜
((入間の禁句呪文が原因か?

アスモデウス・アリス
今日のために
制服も新調したのに

入間
謝らないと))

入菜
あの~

アスモデウス・アリス
!何でしょうか

入菜
私は良いのですか
私も出番を奪ってしまったのに

アスモデウス・アリス
貴女は良いのです
壇上での謝罪も頂き
理事長にも注意しくれるそうで
怒るとこがありません!
危ないので少し下がって下さい

入菜
分かりました

入菜
((もし入間に怪我させたら
殴りに行こう

アスモデウス・アリス
ありがとうございます
当たらないようにします

アスモデウス・アリス
美しい顔に
当たらないように))

入間
姉さん!?

入菜
大丈夫

入菜
入間は私の自慢の弟

入菜
頑張って

入間
えー

アスモデウス・アリス
聞いてるのか!?
貴様が優秀なのか
見分ける権利
それが私にはある
なあ!?

生徒
オオオオオオオオオオオ

入間
!?いつの間に

アスモデウス・アリス
私が呼んだ
さぁ、この衆人環視の中
私よりも実力が上だと
証明して見せろ!

アスモデウス・アリス
その身を持ってな

入間
わぁ、ちょっと、待っ

モブ悪魔
中庭で主席と特待生が
殺し合いだってよ

モブ悪魔
えぐいなー

モブ悪魔
流石アスモデウス!
火玉をあんなに操るなんて

モブ悪魔
特待生もすげえな
全部避けてる

アスモデウス・アリス
貴様何故当たらない

入間
す、すみません

約二十分イルマは攻撃を避け続けた
なぜそんなことが可能だったかというと、彼らが不幸だったからである
名付けるなら圧倒的回避能力
危ない、怖い、痛そう
と言うものを避けることに関して
彼は達人級だった
攻撃力0守備力∞
人間は良くも悪くも
「無害」な人間なのである
モブ悪魔
まだ一回も攻撃してないぜ

モブ悪魔
手を出すまでも無いってことか!

アスモデウス・アリス
私など……攻撃するに価しない
と言うことか

入間
いえいえいえいえ!!

入間
僕なんか
虫けらみたいなもので

入菜
((あっ

モブ悪魔
手めぇは虫けら以下だってよ

入間
ち、違うんです!

アスモデウス・アリス
ッッッなんたる侮辱

アスモデウス・アリス
魔力が効かぬなら
武力でねじ伏せるのみ!

アスモデウス・アリス
八つ裂きにしてくれる!

入間
ちょっ

ばっスルッ
合気道
相手の力を利用して受け流す
入間の危機回避能力の一端である
女子生徒
キャアアアア

入菜
よいしょっと

女子生徒
へ?

入菜
大丈夫?

女子生徒
あ、えっとは、はい////

入間
(姉さんは僕が守る)

入間
ぐん(倒れ)

入間
あ

モブ悪魔
な、何だ!?

後にこの戦いを見たものは語る
それは見事な
ジャーマンスープレックスであると
入菜
入間

入間
姉さん

入菜
約束守ってくれてありがとう

入菜
怪我はないお嬢さん

女子生徒
は、はい////

入菜
もう決闘を見に来ては
駄目ですよ
私が居たから守れました

入菜
貴女みたいな可愛い子に
戦場は似合わないですよ

女子生徒
は、はい~/////

生徒
キャアアアア

生徒
カッケェェ

入菜
((何で黄色い声援

入菜
取りあえずアスモデウス君
運ばないとね

入間
でも、大丈夫?

入菜
私は力はあるから
