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父親
なぁ、ちょっと見せたいものがあるんだが
さつき
うん…まあいいけど…つまんないものじゃないよね？
父親
はは、とらえかたは人それぞれだよ
と言って父が出したものは
父親
これなんだけど…
ロボットのおもちゃだった
さつき
えっ！ちょっとこれなに！！(笑)
父親
今から説明するよ
父親
これは嘘をついたらその人の顔をひっぱたくというものだよ
父親
言ってること分かる？
さつき
要するに今ここで私が嘘をついたらこいつにぶたれるってことでしょ？
父親
その通りだよ
さつき
よくこんな物騒なものを…
父親
じゃあためしに一発くらってみるか？
さつき
いや、遠慮しとくわ
父親
はは、そうかそうか(笑)
父親
お前が悪さした時はいつでもこいつに頼るからなー
さつき
はいはい、わかったからその人形と向こう行って(笑)
そんなある日
学校から帰宅するのがかなり遅くなってしまった
さつき
(や、やべえ遊びすぎた…)
さつき
(父さん絶対怒ってるよなぁ)
さつき
(もう…なんて言い訳したらいいんだろう)
さつき
(学校の補習授業があった)
さつき
(よし！それにしよう！絶対わかってくれる！)
さつき
(どちらにしろ家に入らないと何もならないよね)
さつき
よ…よし！
ガチャ
さつき
ただいま
父親
どうしてこんなに遅くなったんだ？
案の定、玄関先に立っているのは父親だった
さつき
いや…父さん、これには訳があって…
父親
言い訳か？それなら通用しないぞ
父親
例のロボットの事を忘れていないか？
私はこのロボットの事を忘れていた
父親
さあ、今日は何をしていたんだ？
さつき
(一か八か…)
さつき
ほ、補修だよ！学校の…
父親
本当…
父親
なんだな？
さつき
うん…
ロボット
ウソツキ
ペチン！
さつき
痛！！わ、わかったよなにしてたか言うよ！
さつき
え、映画見てたんだよ！
父親
それで？なんの映画を見ていたんだ？
さつき
…
さつき
ディズニーだよ！
ロボット
ウソツキ
ペチン！
さつき
ああ！もう分かったよ！
さつき
○○○○というのを見ていたんだよ！
父親
馬鹿者！そんな下品なものを…
父親
恥を知れ！
父親
父さんがおまえぐらいの時はな
父親
そんな映画見たり、悪い態度をとったりなんかしてなかったぞ！
ロボット
ウソツキ
ペチン
さつき
父さんももしかして…？(笑)
父親
そ、そんなの嘘だー！
さつき
はっはっはっ！最高だよ！
父親
ぐぬぬ…
母親
ははは！確かに最高ね！
さつき
母さんもやっぱそう思うよね！
母親
さすが親子ね！あなただけの子だけあるわ！
ロボット
ウソツキ
ペチン！
さつきと父親
アハハハハハハ
解説
なぜ最後の母親の言葉が嘘だというのでしょうか？
それは「さすが親子ね！あなただけの子だけあるわ！」
というセリフに対してです
“親子”“あなただけの子”が嘘…
母親は嘘をついている
つまり…主人公の父親は本当の親子ではない…？？
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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