恋のメシア

放課後

先生の終わりの合図で

生徒らは放課後、自分の向かう方向へと急ぐ。

チラッ

小さい会釈をし、下を向くことしかできなかった。

かいとくんは

下を向いて話し出した。

なんだか頭が追いつかない

何故今ここで

らいあくんの名前が…？

籠宮さんは私たちに、頼んでもいないコーヒーを机に置く。

それから2人は悲しい顔をした。

去る瞬間

籠宮さんは私を見た。

踏み込むなら覚悟してと言うように。

なんて最低なことを___

らいあへ 進級おめでとう。 もう中学2年生だね( ¨̮ ) 早いね。 大人への第一歩。 らいあは強くて優しくて、みんなの人気者だね。 お母さんの自慢の息子だよ。 自慢の息子だから伝える！ 強くて優しい心を持った息子よ！ 周りに悲しい気持ちをもった人がいたら 絶対に 見て見ぬふりはしないこと！ らいあの力で、不器用でもいいから、 助けてあげること。 失敗したっていい。 必ず相手はらいあに感謝するはずよ。 息子よ、これだけはお母さんと約束してね。 お母さんずーーと！ らいあのこと応援してるから。 お母さんの家族でいてくれて ありがとう。 愛してるわ。 お母さんより

綺麗に折り畳んだハンカチを

かいとくんは私の手に置いた。

勘違いかもしれないけど

かいとくんの表情はなんとなく柔らかくなっていた。

不思議____