のあ
果たして
のあ
貴方にそれができるの?
クソモブ
なんだと?
のあ
(やっぱり怖い…)
のあ
(こうやって力で抑えつけられるのも…)
のあ
(怖い)
のあ
(でも臆する必要なんてない)
のあ
(だから)
のあ
わかってるの?
のあ
貴方がこういう事をしたって
のあ
学校に広まったら
のあ
いや…
のあ
世間にバレてしまったら
のあ
貴方はもう…
のあ
一生社会復帰ができないかもしれなよ?
のあ
どこに行っても犯罪者呼ばわり
のあ
今よりずっと悲惨な人生を歩むことになるんだよ?
のあ
それでもいいの?
クソモブ
黙れ!
クソモブ
もう俺はいいって決めたんだよ
クソモブ
だからこうやってお前の動きを封じてるんだよ
のあ
封じてるからってなに?
のあ
貴方は結局この後
のあ
私に何をしようとしてるの?
クソモブ
怖くないのか?
のあ
なんで貴方みたいなモブに
のあ
私が恐れを覚えなくちゃいけないの?
のあ
(嘘)
のあ
(やっぱり怖い)
のあ
(今すぐにでも逃げたい…)
のあ
私はね
のあ
貴方のような男
のあ
眼中にないの
のあ
それに…
のあ
私がこういう経験がないとでも思ってる?
クソモブ
まさか何度もあるのか?
のあ
あるって言ったらどうする?
クソモブ
それでも
クソモブ
もうやめられないに決まってるだろ
のあ
っ……
クソモブ
グ
のあ
(痛い…)
クソモブ
結局もう
クソモブ
問題になる事は確定してるんだ
クソモブ
だったらもうやるしかないだろ
のあ
殴るの?
のあ
男なのに?
のあ
そうやって弱い異性を力で?
のあ
ねじ伏せるの?
のあ
そして今人生を棒に振ろうとしてる
のあ
それでいいの?
クソモブ
黙れ…
クソモブ
黙れよ!!
クソモブ
いや待て…
クソモブ
そうか
クソモブ
問題になる前に
クソモブ
お前を脅せば良いのか
のあ
おどす?
クソモブ
そうだよ
クソモブ
脅しさえすれば
クソモブ
お前は必ず俺の言う事を聞く
クソモブ
問題にならなくて済むんだ
クソモブ
だったら話は簡単だ
クソモブ
屈服させるか…
クソモブ
早く静かになってくれよ?
のあ
やっぱりダサいね
クソモブ
その煽りもいつまで続くかな
クソモブ
そろそろ黙らせてやるよ
のあ
(じゃぱ君ごめん…)
その時だった
じゃぱぱ
その汚い手で…
じゃぱぱ
俺の女に触るんじゃねぇよ
のあ
(え…)
のあ
(なんで)
のあ
(貴方が)
のあ
どうして貴方がここに居るの?
のあ
!
のあ
(今まで見たことない…)
のあ
(そんな彼の顔を…)
のあ
(キレてる…)
のあ
(いつも私にキレてるみたいにじゃなく)
のあ
(心の底からキレてる…)
のあ
(そんな顔をしていた)
クソモブ
なんでお前が!
じゃぱぱ
居ちゃ悪いかよ
じゃぱぱ
逆に聞くが
じゃぱぱ
(でてくるべきか)
じゃぱぱ
(正直悩んだ…)
じゃぱぱ
(だってこういう姿をのあさんに見せたくなかった)
じゃぱぱ
(彼女で…怒ってる姿をみられたくなかったから)
じゃぱぱ
(だから俺は出るにでられなかった)
じゃぱぱ
(けれど…この男はやっちゃいけないことをした)
じゃぱぱ
(それは…)
じゃぱぱ
(のあさんに危害を加えようとしたのだ…)
じゃぱぱ
(だから出ざる得なかった)
じゃぱぱ
(首を突っ込まざるを得なかった)
じゃぱぱ
(だからこそ願う…)
じゃぱぱ
(この姿を見てのあさんが引かないでほしいと…)
じゃぱぱ
(そう心から)
クソモブ
いてぇ
クソモブ
いてぇよ!!
クソモブ
なんでそんな力が…!
じゃぱぱ
そりゃ強く握りしめてるからに決まってるだろ
じゃぱぱ
というかそれと同じ事を
じゃぱぱ
同じくらい痛い思いをこいつはしてるんだぞ…
クソモブ
はぁ!?
クソモブ
あくまでそいつは余裕そうで
じゃぱぱ
馬鹿かお前
じゃぱぱ
のあの事を知らないから言えるんだろうが
じゃぱぱ
のあはな
じゃぱぱ
実際は弱いんだよ
じゃぱぱ
意地を張ってるだけで…
じゃぱぱ
そこら辺にいる女子とそんなかわらねぇんだよ
じゃぱぱ
それをお前達が勝手に勘違いしてるだけだろうが
じゃぱぱ
だからこそ
じゃぱぱ
俺はお前のような奴が大っ嫌いなんだよ
じゃぱぱ
(ただこんな事が他の人だったら)
じゃぱぱ
(俺はスルーしていた)
じゃぱぱ
(けど今回はこいつは…)
じゃぱぱ
(のあさんを殴ろうとした)
じゃぱぱ
(だから俺は許せなかった)
クソモブ
っ…
クソモブ
悪かった!
クソモブ
悪かったから!
クソモブ
桃井のあに手を加えようとしたのは謝るから!
クソモブ
だから離してくれ!
じゃぱぱ
お前のような男…
じゃぱぱ
やる事なんて目に見えてんだよ
じゃぱぱ
あらかたここで見逃しても
じゃぱぱ
いつか復讐しにここに来る…
じゃぱぱ
そういう奴だ
じゃぱぱ
だから
じゃぱぱ
ここでわからせないといけないんだよ
じゃぱぱ
お前のような人間は
ドガ!
じゃぱぱ
(懐かしい…)
じゃぱぱ
(久しぶりに人を殴った)
じゃぱぱ
(もう殴る事はないと思ってた)
じゃぱぱ
(拳を振るうことはないと…)
クソモブ
がはっ…!
クソモブ
なんで…
クソモブ
こんな簡単に人を殴れるんだよ!
クソモブ
人の心がねぇのかよ!
じゃぱぱ
お前にいわれたくねぇよ
クソモブ
というか
クソモブ
お前はぼっちで
クソモブ
陰キャで!
クソモブ
何も取り柄のない…
クソモブ
そんなやつだろ!!
クソモブ
なのにどうして…
クソモブ
喧嘩を!
クソモブ
お前だって傷つくんだそ!
じゃぱぱ
何今更被害者ぶってんだよ
じゃぱぱ
後誰が喧嘩弱いって言ったんだよ
クソモブ
は?
じゃぱぱ
誰が弱いなんて言った
そして俺は殴り続けた…
でもそんな時…
のあ
もう駄目だよ…
のあ
これ以上やったら貴方が犯罪者になっちゃう…
のあ
だからもうやめて…
じゃぱぱ
っ、俺は…
じゃぱぱ
のあさん俺は…
のあ
ギュ…
じゃぱぱ
(俺今どんな顔してんだよ…)
のあ
いいんだよ
のあ
もう私の為に
のあ
怒らなくても…
のあ
喧嘩しなくても…
じゃぱぱ
ごめん…
その時教師達が駆けつけてきた…