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殺し屋女は極道の彼女になる

第4話 - 4話　同棲初夜？

2024年06月10日

#京極組#ヒューマンバグ大学

みんみんぜみ

黒榮(kuroe)

・・・・・・。

一条康明(Ithizyokoumei)

・・・・・・。

黒榮(kuroe)

(気まずい・・・。)

一条康明(Ithizyokoumei)

(気まずい！)

一条康明(Ithizyokoumei)

(何話せばいいんだ！まっっったく分からねぇ！)

一条康明(Ithizyokoumei)

(あっちもさっきからずっと無言だし「喋りかけないでください」ってことなのか！？)

黒榮(kuroe)

(会話のきっかけが見つからない・・・。)

黒榮(kuroe)

(もしかして私が普通じゃないってバレてる・・・？)

黒榮(kuroe)

(だから話しかけてこないのかな・・・。)

一条康明(Ithizyokoumei)

(てか俺のこと話した方がいいのか？)

一条康明(Ithizyokoumei)

(俺は裏社会の人間だし一緒に暮らすならカタギとして通すには無理がある・・・。)

一条康明(Ithizyokoumei)

(かといって、話したら確実に出てくだろうな・・・極道と同棲しているなんて良い噂は一つも立たないし、自分だって狙われる立場になるんだからな・・・。)

黒榮(kuroe)

(私の正体明かした方が良いのかな・・・？)

黒榮(kuroe)

(でも私、現役の殺し屋だし・・・そんなこと言ったら住めなくなるかもしれないし・・・。)

一条康明(Ithizyokoumei)

(まぁ向こうは多分気付いてないだろうし・・・。)

黒榮(kuroe)

(このまま隠し通した方が・・・。)

２人

(いいだろう。)

お互い嘘をつくことには慣れていた。だからこそ気付かない。自分の隣を歩く人も嘘をついていることに・・・。

黒榮の部屋にて・・・。

黒榮(kuroe)

えーと、とりあえず家具は一条さんに置いてもらったし、後は物入れるだけかな・・・。)

ゴソゴソ(バッグの中から物を取り出す)

黒榮(kuroe)

(んー・・・まずは武器とかをどう隠すかだよね・・・。)

黒榮(kuroe)

(机の上に置いとくとか論外だし、かといってずっと持ち歩くわけにもいかないしなぁ・・・邪魔だし、職務質問とか遭ったら一発アウトだし・・・。)

黒榮(kuroe)

(まぁ無難に鍵付きの引き出しに入れておけばバレないでしょ。)

黒榮(kuroe)

まぁ、こんな所かな。

一条康明(Ithizyokoumei)

ハァ・・・。

一条康明(Ithizyokoumei)

(これから同棲するのに、全く梓と話が出来ない・・・。)

一条康明(Ithizyokoumei)

(てか梓強くね？)

一条康明(Ithizyokoumei)

(普通、人質になったらもう少し焦るもんだろ？)

一条康明(Ithizyokoumei)

(何か隠してる気がする。)

一条康明(Ithizyokoumei)

(だが・・・追及したらいけない気がする。)

一条康明(Ithizyokoumei)

とりあえず、会話方法探してみるか。

女子との話し方　最初

一条康明(Ithizyokoumei)

え～と、①お互いを知るべし。

一条康明(Ithizyokoumei)

お互いの趣味などを知ることで何を話すかを決めることが出来る。

一条康明(Ithizyokoumei)

・・・まずは試してみるか。

夕食。

黒榮(kuroe)

・・・。

一条康明(Ithizyokoumei)

・・・。

一条康明(Ithizyokoumei)

(相変わらず無言だな・・・。)

一条康明(Ithizyokoumei)

な、なぁ。

黒榮(kuroe)

何ですか？

一条康明(Ithizyokoumei)

こ、これから一緒に暮らすなら、お互いのことを知っておくべきだと思う。

黒榮(kuroe)

・・・確かにそうですね。

一条康明(Ithizyokoumei)

じゃ、じゃあまず・・・好きな物や事。

黒榮(kuroe)

そう・・・ですね。

黒榮(kuroe)

好きな物は、ｔ・・・じゃなくて甘いものです。

一条康明(Ithizyokoumei)

へぇ・・・俺も甘いものが好きだ。

黒榮(kuroe)

特に何が好きですか？

黒榮(kuroe)

私は抹茶スイーツが特に好きです。

一条康明(Ithizyokoumei)

・・・プリンだな。

黒榮(kuroe)

分かります。

黒榮(kuroe)

プリン美味しいですよね。

黒榮(kuroe)

(危ない危ない。)

黒榮(kuroe)

(思わず好きな物は血です、と答えるところだった・・・。)

一条康明(Ithizyokoumei)

じゃあ、好きなことは？

黒榮(kuroe)

ｂ・・・読書です。

一条康明(Ithizyokoumei)

どういうジャンルの本が好きなんだ？

黒榮(kuroe)

ん～、文学ですね。

黒榮(kuroe)

ミステリーやホラー、恋愛ものや、異世界転生もの・・・どれも好きですが、一番好きなジャンルはバトル系ですね。

黒榮(kuroe)

(危ない危ない。)

黒榮(kuroe)

(武器の手入れです、と答えるところだった。)

一条康明(Ithizyokoumei)

へぇ～。

一条康明(Ithizyokoumei)

誕生日は？

黒榮(kuroe)

・・・ｯ。

黒榮(kuroe)

(私の・・・誕生日？)

黒榮(kuroe)

(そんなの知らない。)

黒榮(kuroe)

(聞いたことない。)

黒榮(kuroe)

(物心ついたときには既にELの人間だった。)

黒榮(kuroe)

(私は捨て子だったらしい。)

黒榮(kuroe)

(まだ生まれて間もない頃、ゴミ捨て場に捨てられていたらしい。)

黒榮(kuroe)

(そこを偶然通りがかった袴田さんが拾ってくれた。)

黒榮(kuroe)

(だから、自分の誕生日なんて・・・)

黒榮(kuroe)

(知らない。)

黒榮(kuroe)

・・・・・・。

一条康明(Ithizyokoumei)

どうかしたか？

黒榮(kuroe)

5月9日です。

黒榮(kuroe)

(本当の自分の誕生日は知らない。)

黒榮(kuroe)

(でも・・・5月9日。)

黒榮(kuroe)

(この日は私が・・・codeーELに拾われた日。)

一条康明(Ithizyokoumei)

5月9日・・・か。

一条康明(Ithizyokoumei)

(覚えて誕生日プレゼント買っておかないとな・・・。)

黒榮(kuroe)

一条さんはいつですか？

一条康明(Ithizyokoumei)

俺は2月14日。

黒榮(kuroe)

へぇ～。

一条康明(Ithizyokoumei)

バレンタインの日だ！

黒榮(kuroe)

・・・バレン・・・タイン？

一条康明(Ithizyokoumei)

知らないのか？

黒榮(kuroe)

・・・はい。

黒榮(kuroe)

そういうことって疎くて・・・。

一条康明(Ithizyokoumei)

最も簡単に説明するなら・・・好きな人にお菓子をあげる日、だな。

黒榮(kuroe)

お菓子をあげる・・・？

一条康明(Ithizyokoumei)

一番王道なのは、チョコレートだな。

一条康明(Ithizyokoumei)

女子が好きな男子にチョコを渡すイベントだ。

黒榮(kuroe)

・・・そんなイベントがあるんですね。

黒榮(kuroe)

(・・・私も一回くらいやってみたいなぁ・・・。)

チャプン (湯船に浸かる音)

黒榮(kuroe)

・・・あったかい。

黒榮(kuroe)

(今日は色々なことがあって疲れた・・・。)

黒榮(kuroe)

(今日は早く寝よう。)

ジャー (シャワーの音)

風呂場の鏡に自分が映る

黒榮(kuroe)

(・・・一条さん、良い人だな。)

黒榮(kuroe)

(だからこそ・・・バレないように・・・。)

黒榮(kuroe)

(私は・・・嘘をつき続ける。)

黒榮(kuroe)

お先にお風呂いただきましたー・・・。

一条康明(Ithizyokoumei)

もう寝るか？

黒榮(kuroe)

はい。

黒榮(kuroe)

今日は１日色々あって疲れたので。

一条康明(Ithizyokoumei)

じゃあ、おやすみ。

一条康明(Ithizyokoumei)

梓。

黒榮(kuroe)

はい、おやすみなさい。

黒榮(kuroe)

一条さん。

黒榮(kuroe)

(・・・私は暗殺者・黒榮。)

黒榮(kuroe)

(今まで数え切れない程の人間を、この手で・・・殺めてきた。)

黒榮(kuroe)

(そしてついた二つ名は・・・「黒薔薇姫」。)

黒榮(kuroe)

・・・今は、任務中。

黒榮(kuroe)

任務としての期限がある以上、いつかは・・・

黒榮(kuroe)

一条さんに別れを告げなければいけない。

黒榮(kuroe)

(離れるときに辛くならないように・・・最低限の関わりだけで済ませないと。)

そんな悲しい決意を胸に、黒榮は眠りについたのだった。

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みんみんぜみ

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