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年が明けた。
前回会った以来水元から連絡はなかった。
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LINEにて
千夏
風花
紗良
紗良
千夏
紗良
風花
前回会った時のことは 全て2人に報告していた。
卒業したら広島に行ってしまうことも。
紗良
紗良
千夏
風花
画面越しに2人が ニヤニヤしているのが思い浮かぶ。
紗良
紗良
千夏
紗良
風花
紗良
風花
千夏
紗良
千夏
風花
紗良
紗良
風花
紗良
水元が私に好意を寄せていることは 今までの言動から明らかだった。
なのに、いざ自分も気になり始めたら すっかり自信がなくなってしまった。
千夏
紗良
千夏
風花
風花
紗良
紗良
紗良
紗良
紗良
千夏
風花
紗良
紗良
千夏
紗良
風花
風花
風花
千夏
千夏
千夏
風花
紗良
紗良
付き合いたいよ。
自分のことをまっすぐ見てくれる人と 出会えたんだから。
正直、めちゃくちゃ好き!! って思えるほどの恋愛感情はないけど
正博のことも 完全に吹っ切れた訳じゃないけど
「女は愛される方が幸せ」という話を 風花と千夏とよくしていたから
そういう幸せを知ってみたいと思った。
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1月10日。
紗良
紗良
水元
水元
紗良
紗良
水元
水元
紗良
あの後、結局自分から あけおめLINEをした。
意外とすぐに返ってきて、 今日の約束を決めたのだった。
紗良
水元
ご飯以外のデートは初めてだった。
映画を見ている間、 緊張して上手く息が出来なかった。
咳払いをするとか、 飲み物を飲むとか、 じっとしていられなくて 座りなおすとか、 いつもしていることが出来なかった。
紗良
そんなことまで悶々と考えていたが、 水元くんはじっと映画を観ていた。
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紗良
紗良
水元
紗良
水元
紗良
紗良
水元
紗良
観覧車のある ショッピングモールに移動した。
お店を見て回って、ご飯を食べたら そろそろ帰る時間になっていた。
紗良
水元
水元
紗良
ドクン。
心臓がうるさくなってきた。
紗良
紗良
2人とも無言のまま、 ショッピングモールをぐるぐる回った。
同じところを何回も何回も。
何周かした後、外に出た。
2階の、駅まで向かう通路の途中に バルコニーのようなスペースがあった。
手すりから少し身を乗り出して 下を見下ろす。
イルミネーションが綺麗。
何分か沈黙が続いた。
「寒いし、そろそろ帰ろうか?」
何度もそう言おうと思った。
でも、何か大事なことを 言われるような気がして、 言わなかった。
水元
紗良
水元
紗良
紗良
紗良
動揺し過ぎて 「うん」しか言えなかった。
紗良
と心の中で突っ込む。
また沈黙が始まった。
水元
ドクン。
紗良
水元
目が合った。
心臓が爆発しそう。
水元
目を瞑って手を差し出してきた。
紗良
半分パニックになりながらも 手を握った。
水元
それでも目を開けない。
紗良
紗良
手を上下にぶんぶん振ったら、 やっと目を開けた。
水元
水元
水元
紗良
水元
水元
握った手は そのまま恋人繋ぎになった。
紗良
水元
紗良
水元
水元
紗良
水元
紗良
恋人繋ぎのまま観覧車に向かった。