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変化する心5

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変化する心5

1 - 変化する心5

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2019年02月28日

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[第五話 晴天]

神楽

はぁーいい天気アルなぁ晋助!昨日の騒動が嘘みたいアル

高杉

あんまり陽に当たんな。倒れてェのか

雲一つない青々とした空。太陽の光が神楽と高杉を包む。現在授業中のはずだが、この2人は屋上で絶賛サボり中である。

神楽

昨日の騒動が嘘みたいアル

高杉

二回言っても何も変わらねェからな

神楽

…昨日騒動が……

高杉

しつけェんだよ

高杉は神楽の制服の襟元を引っつかんで日陰へと連行する。そして高杉は神楽から手を離すと屋上のドアを開けた。

神楽

あれ?もう教室戻るアルか?

高杉

いや小便

神楽

乙女に小便とか言うナァァァ!もっとオブラートに包むヨロシ

高杉

あと坂本のバカに呼び出しくらったから俺ココ戻ってこねェよ

神楽

無視すんナァァァ!

高杉は神楽に後ろ手で手を振って屋上をあとにした。神楽はまだ屋上に居たかったので、そのまま残った。

ボーッと空を眺めていると、学校のチャイムが鳴り響いた。これは、昼休みを知らせるチャイムだ。そろそろ自分も戻ろうかと屋上のドアを開けようとすると、神楽がドアノブに触れる前にドアが開いた。

神楽

あ、…

沖田

チッ…

屋上にやって来たのは沖田だった。神楽の顔を見た瞬間舌打ちした。

沖田

お前、サボりか?だから頭悪いんでィ

神楽

そんなの私の勝手アル

沖田

早く屋上から出てけ

その言葉に胸がチクリとする。

ーーーそんな言い方しなくてもいいダロ

神楽

ふ、ふん。言われなくても、出て行くアル…

最後の方は聞こえるか聞こえないか分からないぐらい小さな声で言った。

沖田

は?なんて?

神楽

だからっぐぅぅぅぅ~~キュルキュルキュルグパッ

・・・ しばらく沈黙があたりを包み、神楽はだんだん顔が赤くなる。 その沈黙を沖田の声が破った。

沖田

なんでィ今の!腹の音か?

クスクスと笑い出した沖田。それがだんだん我慢できなくなって、最終的にはヒィヒィいいながらお腹を抱えて爆笑する沖田。

神楽

そ、そんな笑うことないアルッ!

沖田

はぁーおかしすぎでィアンタ。まじで変な腹の音

馬鹿にしたような笑い方じゃなくて、心底可笑しそうに笑う沖田。 ーーーこいつ、こんな顔も出きるアルか

沖田

おもしれェ。唯のストーカー女じゃないみたいだな

神楽

だから、ストーカーじゃないアル!家が全焼して、兄貴の知り合いの銀ちゃんに預けられたら、たまたまそこにお前がいたのヨ!!

沖田

家が全焼?まじで?

神楽

銀ちゃんから聞いてないアルか?

沖田は首を傾けて、聞いてないと呟いた。

(あんのクソ天パァァァ!)

沖田

まぁ、アンタが家に住むことは認めてやらァ。でも、学校でみんながいる時に話し掛けたり、他の奴に一緒に住んでんの言ったら速攻で追い出すからな

そう言って沖田は神楽の頭の上にポンと手を置いた。神楽の顔がゆでダコのように赤くなる。恥ずかしくて、逃げるように屋上をあとにした。

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