私の名前は歌夜
現在私は灰谷蘭という男と結婚生活をしている
恋愛で結婚した仲だし
私の中でそれなりに上手くいっていると思ってる
思ってる…のは私だけだったのかもしれない
私の目に映る彼それは間違えなく私の夫で
その隣には私よりも綺麗でスタイルも良い女の人
私は現実を受け入れなかった
受け入れたくなかった
歌夜
夢だよね?
歌夜
夢じゃない
通知音がなる
歌夜
今日仕事で帰れないって
歌夜
嘘ついてる
家に着くと喪失感に襲われた
逆に今まで蘭が浮気をしなかった方が珍しかったのか
私が馬鹿だった
あんな奴、あんな奴なんでこんなに好きなんだろ
冷めれると思ったのに
浮気したら私は冷めると思ってた
私は冷めるとかじゃなくて
歌夜
ただただ悲しい
歌夜
なんでこんなにも無力なんだろ
後日
蘭
ただいま
歌夜
おかえり
いつも通りに帰ってきて
いつも通りにいつも通りにできてるよね
蘭
どうした?そんなに俺を見て
歌夜
いやなんでもないよ
聞きたい
あの女の人は誰なの?
聞けないだってもし
蘭
あっバレた?
蘭
正直お前に飽き飽きしてた
蘭
話す手間が省けた
なんて言われたどうしよう
蘭
俺しばらく帰れねぇわ
歌夜
えっ
歌夜
そうなんだ
歌夜
どれくらい?
蘭
それは俺らには分からねぇ
蘭
まぁ一週間以上帰れねぇから
歌夜
分かった
どうせあの女の人のところに行くんでしょ
歌夜
ごめん今日色々疲れてんだ
歌夜
先に寝るね
蘭
おやすみ