テラーノベル
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放課後。 昇降口で靴を履きながら、颯真はちらりと大翔を見る。 大翔は、いつも通りの笑顔だけど、どこか少しだけ照れているようにも見えた。
大翔
その言葉に、颯真は少しだけ驚いた顔をする。
颯真
ふたりは並んで校門を出る。 夕方の光が、ふたりの影を長く伸ばしていた。 歩きながら、大翔がふと口を開く。
大翔
颯真
大翔
颯真は、歩みを少しだけ緩める。
颯真
大翔
颯真
大翔
颯真は、少しだけ笑って、前を向く。
颯真
大翔
その言葉に、颯真は何も言わず、ただ頷いた。
二人の歩幅が、自然に揃っていく 昨日までとは違う、でも無理のない距離。
信号待ちの間、大翔がぽつりと言う。
大翔
颯真
大翔
颯真は、信号が青に変わるのを見ながら、静かに答える。
颯真
二人は並んで歩き出す。夕焼けが、二人の背中を優しく照らしていた。
大翔の家に着いた 玄関を開けると、ふわっとソースの香りが漂ってきた 颯真は、靴を脱ぎながらつぶやく。
颯真
大翔
颯真
大翔
階段を上がって、大翔の部屋に入る。 壁にはポスター、棚には漫画とゲーム。 颯真は少しだけ戸惑いながら、部屋の隅に腰を下ろす。
大翔
颯真
大翔
颯真
大翔
颯真は、棚から渡された漫画を受け取って、ページをめくる。 大翔はその横で、たこ焼きを温めている。
大翔
颯真
二人は並んで座って、漫画を読みながらたこ焼きをつまむ。 時々笑って、時々黙って。その沈黙が、心地よくなっていく。
ふと、大翔が言う。
大翔
颯真
大翔
颯真は、漫画から目を離して、大翔を見る。
颯真
大翔
颯真
二人は、目を合わせて、少しだけ笑った。 その笑いは、たこ焼きよりもあたたかかった。
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