松宮 雪羽
「私…小学生の時、祖父母が暮らすこの街に数十日間、遊びに来たことがあるの」
松宮 雪羽
「私は、幼い頃から体が弱くて、都会は合わなくて…」
松宮 雪羽
「夏休みとか長い休みの時は、祖父母の家に遊びに行ってた」
松宮 雪羽
「だけど、あの頃は、引っ込み思案な所もあって、祖父母の家に引きこもって1人で遊んでたりしてた」
松宮 雪羽
「ある時…」
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雪羽の祖母
「ゆきちゃん、近くの商店にお使いに言ってくれるかしら?」
雪羽:祖母なりの心遣いだったんだと思う。 お使いという名の元、家から出る口実を作ってくれた。
小学生の雪羽
「え?」
雪羽の祖母
「すぐ近くに【神谷商店】っていう小さなお店があるの」
雪羽の祖母
「そこに醤油を買いに行ってくれない?」
小学生の雪羽
「…分かった」
雪羽:私は戸惑いながらも、祖母の言う通り、商店にお使いに行こうとした。
雪羽:でも、迷子になってしまって…
小学生の雪羽
「どうしよう…」
雪羽:その時…
かーくん
「キミ、どうしたの?」
かーくん
「迷子?」
みぃちゃん
「ど…どこに…行きたい…の?」
雪羽:同い年ぐらいの男の子と女の子が話しかけてきてくれた。
小学生の雪羽
「商店…探してて…」
みぃちゃん
「か…神谷…商店…?」
小学生の雪羽
「…うん」
かーくん
「それ、うちの家だね」
かーくん
「一緒に行こう」
雪羽:不安でいっぱいの私の手を取り、連れていってくれた。 その時のかーくんの笑顔は、温かくて、不安は一気に吹き飛んだのを今でもよく覚えてる。
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松宮 雪羽
「その時、女の子が男の子に【かーくん】って呼んでたり、【神谷商店】が家だって言ってたのを覚えてて…」
神谷 奏
「……」
松宮 雪羽
「もしかして…かーくんが…」
松宮 雪羽
「かーくんが…神谷くんなんじゃないかな…って」
木原 翔平
「奏って昔、かーくんって呼ばれてたよな?」
神谷 奏
「……」
木原 翔平
「奏…?」
神谷 奏
「…ゆき…ちゃん…なのか?」
松宮 雪羽
「…!?」
松宮 雪羽
「…じゃあ…かーくん?」
神谷 奏
「あぁ、そうだ」
松宮 雪羽
「…よかった」
松宮 雪羽
「やっと…会えた…」
神谷 奏
「…泣くなよ」
木原 翔平
「……」
木原 翔平
《俺…どうすりゃいいんだよ!》
四宮 心菜
「あ…あのー…」
神谷 奏
「四宮さん、何?」
四宮 心菜
「沖田さんが…」
神谷 奏
「沖田か」
沖田 美咲
「やほやほー」
松宮 雪羽
「……」
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作者:Tina
さて…奏と雪羽の出会いが明らかとなりました!!
作者:Tina
そして…最後に登場した雪羽が気になっている人物【沖田 美咲】が登場
作者:Tina
次回は…どうなるのかな?
作者:Tina
実は…次回第8話は、最終話となります!!
作者:Tina
どういう展開になるのか…こうご期待!!
作者:Tina
ハート50で最終話を上げます
作者:Tina
お楽しみに!!