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監禁少女

第1話 - 監禁少女

2021年07月17日

#監禁少女

Rio.mo*＊

お…いい奴を見つけた…

よし…決～めた…

今度はあの、
“花宮一華”にしよう

花宮一華

あー！遅刻しちゃう！

花宮一華

さぁ！走って！走って！

花宮一華

急げぇー！

私の名前は花宮一華(はなみやいちか) 自称モテモテ中学１年生！が…今、超大ピンチなのです！そう、私は寝坊してしまい遅刻しちゃいそうなのです！

花宮一華

キャっ

花宮一華

イテテ…あっ！ごめんなさいっ…

？？？

いえ。お気になさらず…。

花宮一華

ホントにごめんなさい！
ではーっ！

たったったった…

？？？

ふ～ん…

花宮一華

はぁ…なんとか間に合った…

花宮一華

それにしても…

花宮一華

朝、ぶつかった人大丈夫だったかな？

花宮一華

また、会えるわけ無いけど、
ちゃんと謝りたかったなぁ…

花宮一華

まぁ、いっか

木ノ本優希

おっはー！

花宮一華

あっ！おはよう！優希！

木ノ本優希

今日、寝坊したでしょ？

花宮一華

ははwバレた…

木ノ本優希

あっそれより…

木ノ本優希

この話、知ってる？

花宮一華

ん？何なに？

木ノ本優希

これ…

優希がスマホを見せる

花宮一華

監禁少女…？

木ノ本優希

うん

木ノ本優希

なんか、最近誘拐が多いらしくて、

木ノ本優希

その、誘拐された人達は皆同じ場所で死体が見つかってるんだって…

花宮一華

え～怖い

木ノ本優希

噂によれば、誘拐されたら、
ずっと監視されてるんだとか…

花宮一華

監視…
普通の誘拐とはまた、違うんだね…

木ノ本優希

部屋には複数のカメラが取り付けられていて、

木ノ本優希

身動きも取れない状態なんだとか

花宮一華

あっ…そういえば、
監禁少女って言ってるけど…

花宮一華

誘拐されてるのは皆女の子なの？

木ノ本優希

うん…そうみたい…
ちょうど私達くらいの年齢って…

花宮一華

うぅ～…私たちも気を付けないとね

木ノ本優希

だね…

帰り道…

花宮一華

(監禁少女…かぁ…)

花宮一華

(でも、どうせ…)

花宮一華

(女の子が大好きなただのキモいおっさんでしょ…)

花宮一華

(それに、死体も見つかっているのなら、犯人なんかすぐ、捕まえられそうだけど…)

花宮一華

(警察ちゃんと仕事してんのかなーっ！)

花宮一華

…

花宮一華

っ…！

花宮一華

あの人…朝みた人だ！

花宮一華

あのっ！

花宮一華

朝はごめんなさいっ！
お怪我はないですか？

？？？

はい

？？？

また会うなんて偶然とは思えませんね

？？？

良ければ一緒に家でお茶でも飲みませんか？

優しい笑みを浮かべながら手を差し出す

花宮一華

えっ…え…と…はい！
良ければ…！

花宮一華

(てか、この人よくみたら結構カッコいいじゃん！)

花宮一華

あっそのまえに、
親に連絡するのでちょっと待ってて下さい！

？？？

はい

…

花宮一華

ごめんなさい
では、行きましょうか！

？？？

はい。

トコトコトコ…

？？？

着きました。

花宮一華

わぁ！素敵なお部屋ですね！

？？？

いえいえ。そんなことありません。

花宮一華

あっ！お名前はなんていうんですか？

？？？

あぁ、名前まだでしたね。
私は、黒田新司と申します。

黒田新司

あなたの名前は？

花宮一華

私は、花宮一華っていいます！

花宮一華

黒田さんですか！
よろしくお願いします！

黒田新司

ふ～ん…

黒田新司

そうだ。

黒田新司

良ければ家の地下見ていきませんか？

花宮一華

地下ですか！
是非、見てみたいです！

黒田新司

分かりました。
では、ついてきて下さい。

黒田新司

この階段を下がれば扉があります。

花宮一華

そうなんですね！
どきどきします！

黒田新司

着きました。…

花宮一華

扉…大きい…

黒田新司

開けてみますか？

花宮一華

は、はい！
緊張する…っ

一華は扉のドアノブに手を置いた

花宮一華

開けますっ！

ギィッ…

そして、一華が扉を開けた瞬間…

バンッ

花宮一華

きゃあぁっっ！

黒田新司

ふふっ…

花宮一華

あっ、イタっ…

花宮一華

えっ何ここ…

気がつくと私は、暗い部屋の中にいた

花宮一華

ひゃあっ

花宮一華

どろどろしてる…

花宮一華

っ…

花宮一華

何この匂い…
臭っ…！

……けて…

花宮一華

ん…？

す…け…て………

お…ね…がい……

花宮一華

助けて…？
ど、どうしたの…

花宮一華

あ、なた…
服はどうしたの？

た…す………け…っ………て

がはっ…

ぁ…あっ…あ゛っ………っ

ぐるしいっ…あ゛っ……だす…け…でぇ…

花宮一華

な、何…？
どうしたの…

花宮一華

っ！

花宮一華

首を締められてる…？

あ゛っ…がっ……や゛…めでぇ…

がっ……だす…げ……う゛がっ……あ゛…

花宮一華

ひっ……………

パタン…

花宮一華

し、死んじゃった…………の……？

がははははははははははっ！

一人邪魔物がいなくなった！

花宮一華

あ、あんたは…っ

おっと…今日からお前もここに住むのか…

花宮一華

えっ…

花宮一華…

【花宮一華を監禁せよ】

花宮一華

えっ…いや…っ……あっ………

花宮一華

く、黒田さんっ………助けて…

黒田？誰だそれ…

まさか、こいつか…？

ぽたッ…

花宮一華

あ………あ…………

こいつの事か…？

掴んでいた頭を潰す

花宮一華

あ……黒田さ……

花宮一華

…………………

花宮一華

あ゛ああ゛あ゛あああ゛ああ゛あー！

あ～あ…
もう、死んじまった

人間は相変わらず弱すぎるな

花宮一華

あぁぁぁあ゛あ゛ー！

花宮一華

ぐろだざぁーん゛っ…あ゛あ゛あ…ぁっあ゛ー

花宮一華

殺ざな゛いでっ………！や゛めでっ……！

うるさい

うるさいなー！

今すぐ黙れっ！殺すぞ！

花宮一華

ギクッ…

ガチャンっ…

気がつけば私は、身動きが取れなくなっていた喉が壊れて声がでない口から血が垂れてくる目の前にはぐちゃぐちゃになった黒田さんがいた。回りには誰もいない。今、ここでようやく気づく。私、死ぬんだ。

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