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1 - 終焉にて

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2023年01月09日

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実質初投稿です。暖かい目で見てってください。

日野森 沙也加

ふぅ…毎日毎日残業残業…その割には合わない給料。…頑張ってる意味なんてあるのかなぁ…

彼は 日野森 沙也加。20歳。最近会社に入るも残業や人間関係生活の苦しさに悶えている。

日野森 沙也加

…あ、まだ飯食ってねぇや…コンビニですますか。

店員

…いらっしゃい…(あくび)ませ…

日野森 沙也加

…(なんだよあいつ…やる気ねぇな)

沙也加はあくびをする店員を少し睨みつけ、食品コーナーへ歩く。

日野森 沙也加

(お、あったあった。ツナマヨサンドイッチ)

沙也加はお気に入りのサンドイッチとエナジードリンク、サラダを手に取りレジへ向かった

店員

こちらでよろしかったですか。それでは…合計で583円になります。

日野森 沙也加

…えーと…はい(1000円札)

店員

1000円ですね。お釣りが415円になります。ありがとうございましたー…

日野森 沙也加

なんだよ接客は普通か…うう嫌いだ。

沙也加は癖がついていた。気に食わなかったり、自分の正確に合わない人を見ると「嫌い」という。なぜそうなったかわ分からないがそう思う時は優越感が襲う。

日野森 沙也加

…ただいまー…っと。

家につき、部屋に灯りをつける。スーツを脱いで手洗いうがいを施し、今にあるローテーブルに先程かったものを並べ、あぐらで座る。

日野森 沙也加

…いただきます。

日野森 沙也加

……?なんだ

何となく見ていたテレビに違和感を覚えた。いつもと雰囲気が違う。

日野森 沙也加

…大…日本…王国讃歌…?

聞いた事のない字面が並び、古いカセットテープから流れるような音声でトランペットの音が始まる。

テレビ

「…我が国〜、日本の心は死せども続き…悲しき日も苦しい日も共に命を尽くすと誓わん....」

日野森 沙也加

歌?…なんだよ気持ち悪い

沙也加は聞き馴染みもなく気味の悪い歌に嫌気がさし、「うう気持ち悪い」とボヤきながらチャンネルを変えた。

しかし変えたチャンネルの先。そのまた後の先もずっと。同じ歌が流れていた。

日野森 沙也加

は?どういうことだよ…なんで…、ッ!

ふと気づいた。音が反響して聞こえる。いや、正確には「たくさん」聞こえてるのだ。

テレビ

「只今より、全日本王国の秀悦なる国民の皆様は、585年間の長い長い戦争へと入ります。この数値は「預言者 陸天破大盲人様」より、お受けいたしました。」

日野森 沙也加

待ってくれ…外でもなってる。この気味悪い音楽…

外は少し赤みがかった夜だった。先程テレビから流れていた音楽が町中…いや恐らく日本中に流れている。

日野森 沙也加

なんだよ戦争って…なんだよ585年間!?ふざけてんじゃねぇよ…おかしいだろ…は?

非通知

通話終了

通話
05:08:05

日野森 沙也加

…!!…非通知?…5時間…そんななってるはずは無い…気持ち悪いやめてくれ…

ピッ

電話が繋がった。そして

非通知

…夜分遅くにすみません。こちら、大日本王国人員徴収係 担当長 西川 晃です。あなたは優秀なる兵士の1人として、この王国のために心臓を捧げることを許されました。この通知は大王の元に従い、随時、今日から死にゆくまでの間適応されます。また、徴収は明後日午前2時、朝廷までお越しください。

プツッ

日野森 沙也加

……へ?…なんだよ…どういう…?ことだ…

沙也加は動揺しきっていた。もはや何も考えられない。「夢」これは「夢」悪夢だと思うことだけ。それしかできない。

ドォォォォォォォォォン

外で音がした。爆発音。それと共に今自分がいるマンションが大きく揺れる。

日野森 沙也加

ッ!? 爆発?空襲か…?

大正解

外は先程よりも赤く。遠くは燃えた戦火に包まれていた。まるで第二次世界大戦を彷彿とさせるようなものだった。

日野森 沙也加

…夢だ…夢だ夢だ夢だ夢だ…おかしい。急にこうなるなんて…おかしいよ。

ドンドンドンドンドンドン

扉を強く叩く音がする。

大東亜 大海戦 、特攻隊兵の徴収に参った!日野森殿。日野森殿はご在宅か!

日野森殿!日野森殿!

日野森!早く出てこい!貴様がいるのはわかっている!我が国の危機だ!命を決せよこのたわけが!!!!

日野森 沙也加

…違う…違う違う…私は違う…

日野森 沙也加

兵隊なんかじゃない!…日本は王国じゃない…平和だ…平和…

平和なものか。

気づくと奴は中にいた。頭を抱え声も出ないほどの嗚咽を出す日野森の横に見下すような目でたっていた。

…貴様。命をかけよ。そうして国を守れ。お前は国の血と成り肉となり、そして天界の神人として生まれ変わる。

日野森 沙也加

…だ…嫌だ…嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!!!!!

日野森 沙也加

僕は死にたくない!一生懸命生きてるんだ!なんで…なんでそんな僕が…死なないといけないんだ!

…まだ分からぬかこのたわけ。

やつの声のトーンはさらに低くなった。

…貴様…人をなんだと思ってる…自分を省(かえり)みよ。なんだ。毎日のように遅刻し、仕事をするペースも遅くそれでもって上司には反抗的な態度だぁ?それが貴様のこの国に尽くす国の糧の生き方か!

日野森 沙也加

違う…俺は…頑張って…

ほう。そうか。自分より出来るやつが褒められて昇進する度お前は「嫌いだ」「反吐が出る。」「なんのためだよ」

そんなことばかりだな…?なんだ自分ができないだけのダメ人間だろうが。そんなやつ国の存亡がかかった今こそ我先にと自分の体を差し出せ。

日野森 沙也加

ごめんなさい…ごめんなさいごめんなさいごめんなさい…私が…私が悪がっだ…ぅぅ…あぁ…

あぁ。嫌いだ。嫌いだ…嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ嫌いだ!!!!…なんだそのメソメソした態度は…秀悦なる国民で有るまじき姿だ…

どうだ。お前。人を妬み羨みその上自分では何もせず楽をしようと考え…そうだあのコンビニ店員。あのコンビニはブラックでな?あくびをしたあいつは48時間連続出勤だ。よくあそこで愛想の悪い貴様にしっかり挨拶をしたものだ。国の宝だな。

日野森 沙也加

悪かった…謝る…謝りますから…どうか命は…生きさせてください…お願い…お願いです…お願いします!!

醜い。

日野森はもう生きる術となりうるものを藁をも掴む思いですがっていた。

生きたい。と

邪魔なのだ。頑張る人間の。人を妬み羨むようなハエの糞ごときの人間が伸び行く人の妨害をしよって…それならばタヒねばよかろう。なぁ?

日野森 沙也加

…あぁ…あ…あ…

日野森は気絶した。精神的ストレスによる過労だった。

日野森 沙也加

…ん…うぅ

目が覚めるとそこは自宅の風呂場だった。しかし違うところが

日野森 沙也加

え?なんだよこれ…は…?

そこには風呂場中に貼られた「栄光勤勉」「怨念撤廃」の文字だった。

日野森 沙也加

……分からねぇ…なんなんだ…

正せ。

日野森 沙也加

ヒッ!!

気づくと横には先程の輩が佇んでいた。

……称えろ。となえるんだ。「我が生涯における生命の道は無下な茨は歩ませず、そして誰もを尊重する。自らの糧とすると誓う」

日野森 沙也加

…「我が生涯における…、生命の道は無下な茨は歩ませず、そして誰もを尊重する。自らの糧とすると誓う」

喝。

日野森はまた気絶した。

日野森 沙也加

…あぁ…

日野森 沙也加

辞めだ…人を妬むのも…私が全部招いたのか。

いつしかみた戦火や不気味な讃歌は消え。いつもの街並みがみえる。ここは外だ。

日野森 沙也加

ありがとう神様。きっと…きっと神様…なんだろうな。私に足りないものに気づかせてくれたのか…

日野森は家の中へと入っていった。そして今日からは「感謝」「努力」それを誓おうと心に決めたのだった。

…日野森のスマホには「世直しの業」と書かれた通話記録。が残り、また日野森の腕には「天膳」の文字が埋まってることをまだ彼は知ることはない。

世の中には世直しというものがある。人の心にある邪念から生まれる厄災を払うための「呪い」だ。もしかしたら皆さんの元にも。この「呪い」がやってくるかも…

お疲れ様でした!

ここまで読んでくださってありがとうございます。

初投稿でしたが、これからも好きに投稿するのでぜひ見ていってください。

面白みもない作品でしたが、またのご来店お待ちしております。

日野森 沙也加

怖かったです。

-以上-

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