青黄です。
苦手な方は回れ右。
放課後の生徒会室
今日の仕事は終わったから 赤くんはとっくに帰ったのだけど
僕は彼と一緒に帰りたくて 彼の仕事が終わるのを待っていた
青くん
そう、僕の恋人である会長は 男女問わずモテる
対応は素っ気ないし、人に媚びる ようなタイプじゃないのに
まぁそれは僕に対しても一緒で 僕たちの間に恋人らしい会話は ほとんどない
黄くん
黄くん
青くん
黄くん
青くん
青くん
僕の知らないところで 彼が他の奴に触られたりするのは嫌だ
黄くん
青くん
それは…そうだけど
黄くん
急に思い付いたような口振りで 少し寂しそうな顔をする
黄くん
少し怒っているような 拗ねているような、そんな声
表情は一切変わらないけど きっと彼はその事に 気付いて欲しかったのだろう
青くん
黄くん
信じていないような声で返される
ちゃんと伝わって欲しくて 席を立って彼の元へ行く
青くん
椅子に座ったままの彼を 後ろから抱きしめる
黄くん
そう返してくる彼の手は まだ動いているから、無理やり 手をとって正面から抱きしめる
黄くん
まだ仕事を気にしている 彼の目をじっと見つめて
青くん
彼はちゃんと意味を理解して くれたみたいで"わかってる"と 小さく返してくる
黄くん
さっき僕が言ったことの意味も ちゃんとわかってるくれていた みたいで、彼はそう言いながら 僕の背中に手を回した
ついでに名前を呼んでくれた事も 嬉しくて、僕も彼の耳元でそっと呟く
青くん
いつもは素っ気ない彼だけど 名前を呼ばれるのは少し照れるみたい
今も耳が少し赤くなって僕の背中に 回した手にぎゅっと力が入っていた
黄くん
しばらく抱き合っていた僕達は 誰かが廊下を走る音で我に返った
彼はすっと僕から離れて また机に向かって資料を見ている
まるでさっきの時間は なかったかのように
さっき見せてくれた少し甘い顔も いつもの"会長"の顔に戻っていた
青くん
黄くん
さっきまでの雰囲気は どこへ行ったのか
パソコンに文字を打ちながら 淡々と答える彼
その姿は"会長"って感じで 少し寂しくなるけど
彼は僕しか見れない"黄くん"を 見せてくれるから、やっぱり僕は 彼の元から離れられない
黄くん
いつもより大きめの彼の声で 名前を呼ばれて、はっと我に返った
彼の事を考えていたら いつの間にか彼は仕事を終えていて 帰る支度もバッチリだった
黄くん
そう言いながら 僕の手をすっと握る彼
そういうとこだよ
本当は彼氏の僕がリードしたいのに 彼は僕より1枚上手
悔しかったから手をグイッと引いて 彼の口にキスしてやった
僕は彼が顔を真っ赤にするのを 期待していたのに彼はふにゃりと 嬉しそうに笑うだけで
黄くん
青くん
"僕はやっぱり彼には勝てない"
そう思った
読んでいただき ありがとうございました。
コメント
5件
フォロー失礼します!!
書き方好きです⸝⸝⸝♡ ストーリー最高でした‼️
私w1人で2026押しちゃいましたよw