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2024年11月某日。 亡くなった森本祐樹さんのご友人である、雛月結衣さんから1通のメールを頂いた。
雛月さんに許可を取り、メールの文面を公開して良いとの事なので、以下にその文面を引用する。
差出人:y-hina@xxxx.com 件名:森本くんの情報を提供します
初めまして。 森本くんの友人の雛月と言います。 森本くんの一件について情報提供します。
私は森本くんが亡くなる2日前の飲み会にも参加していました。 飲み会は盛り上がっていた印象はあるんですけど、具体的に何を話していたかはあまり覚えていません。
その飲み会の2日後に森本くんの訃報を聞きました。 飲み会の時は一切そんな気配とかもなく、とても元気そうでした。 なので、彼が亡くなったと聞かされたときはあまりに現実味が無さすぎて、なかなか飲み込めませんでした。
通夜はその知らせを聞いた翌日に執り行われました。 葬儀会館で執り行われて、そこには私も参列しました。 彼の満面の笑みを浮かべた遺影を目にした時に、ようやく彼の死のリアリティが増してきて、とても心を抉られるような感覚に陥りました。
通夜は所謂仏教方式?だったと記憶しています。 お坊さんが読経している間に、参列者がお焼香していくようなものです。 私もお焼香の順番が回ってくるまで、座って待っていました。
待っている間、ずっと赤ん坊の泣き声が会場に響き渡っていたんですよ。 赤ん坊をあやすのに出ていけば良いのに、って思っていたんですけど、誰も何も言わないので、私も黙っていました。
お焼香待ちの列を見たら、ある男性が背中に赤ん坊を背負っていました。 でも、その男性は赤ん坊をあやしたりする事もなく、ずっと俯いていました。
それで、一つ気味が悪かったのが、その赤ん坊は抱っこ紐とかを使わずにおんぶするような格好で背負われてたんです。
そしてその男性がお焼香を済ませてこちらを向いた時、私は叫び出してしまいそうでした。
その赤ん坊は泣いてなどなく、口が裂けるほど笑っていたんです。 あれは明らかにこの世のモノでは無かったと思います。
通夜が終わってから、参列していた友達に赤ん坊の泣き声がしていなかったか聞いて回りましたが、誰も聞いていなかったみたいでした。
いまだにあの赤ん坊の気味悪い笑顔を思い出すと寒気がします。 ぜひ森本くんの死の真相について解明してください。 よろしくお願いします。