真白を染めて 2

避けられ続けて1週間。

新しい友達もできて、落ち着いてきた頃だった。

そうは言ったものの、放課後まで、話す機会がなく、聞けず終いとなってしまった。

ただ、その日の掃除班が真白と一緒だった。

ゴミ捨てから帰ってくると、真白が一人で、帰り支度をしていた。

思ったより、いつも通りの返事が返ってきて、ほっと胸をなでおろした。

「関係ない」の一言に無性に腹が立った。

瞬間、ドアがガラッと大きな音を立てて開いた。

こいつらはクラスで悪目立ちするタイプで、嫌いだった。そうしていると、女テニの奴らまで入ってきた。

否定しなきゃと思うのに、焦って思うように言葉にならない。

そういうと、やつらは荷物を持って出て行った。

否定しなきゃ、とは思っていたけど、「違う」て言われたのが、心にずきりと刺さった。

真白の後ろ姿に声をかけた。真白の耳がうっすら赤いのが見えた。

蚊の鳴くような声だった。

☁︎☁︎☁︎☁︎☁︎☁︎☁︎☁︎☁︎☁︎☁︎☁︎☁︎☁︎☁︎☁︎☁︎☁︎