桃赤
地雷さんはここで
浮気
『最終的に自分のところに戻ってくれば 浮気されてもいいかな~笑』
テレビから聞こえる他人の恋愛観
俺だってそうだけどさ
好きな人の一番は
自分でありたいじゃん?
ずっと君の一番は俺だと思ってた
でもやっぱ
君は女の子の方が好きなんだね
少し顔をしかめながらテレビを消す
赤
ため息をつきながら
テレビの横の写真をみる
このときは
赤
目の端から温かい涙がこぼれてくる
あんなやつだいっきらいだ
いや、彼のために涙を流す俺はまだ彼のことが好きなんだろう
赤
気分転換に外へ出た
それが間違いだった───
雲は重く灰色だった
傘を持ってくるべきだったか
赤
ぷらぷらと散歩していると
目の前に
見覚えのある桃色の髪
と、髪が長い女の人
赤
前々から知ってはいたが
改めて見ると
やはり涙があふれてくる
ポツ…ポツッ……ザァァァァ
涙を隠すように雨が降って
俺の体を濡らす
二人は仲良く傘をさし
軽く口づけをかわす
赤
言葉にならない声が
喉をつっかえながら出てくる
???
どこか懐かしい声を最後に
俺の意識はなくなった
別に今の彼女に飽きたわけじゃない
ただほんの出来心で、
なんて言い訳しても
今、眼前にいる男の怒りは収まらないだろう
黄
黄
黄
黄
俺の名前を絶対に呼ばず
ずっと俺を責めている
いや
過去の自分を責めているのだろう
ただいつも通り
彼女を置いて他の女と会っていた
そしたら
黄
なにかあったのだろう
十秒にも足りない電話で察した
すぐに病院へ駆けつけると
まず電話主から一発
パチンッ
桃
黄
黄
黄
見られていたのか
いや、その前に
りいぬが後ろにいたのか
桃
黄
ガラッ
桃
紫
橙
また
パチンッ
橙
胸ぐらをつかみ
今にももう一発喰らわせそうな
ジェルを止め
紫
紫
落ち着いた声で俺に質問する
桃
紫
ガラッ
青
黄
紫
青
機械に囲まれ
静かに眠っているりいぬ
その手を取り
青
嗚咽をもらしながら涙を流す
こんなにもメンバーに愛され
それでもこんな俺を選んでくれた
桃
紫
桃
ガラッ
階段を駆け上がって
着いたのは屋上
ドアを開けた瞬間
目に入ってくる
桃色の髪
赤
名前を呼び、手を伸ばす
が、その手は空をつかみ
彼は涙を流している
赤
彼はこっちを振り返る
赤
だが不思議そうな顔をしただけで
また元に戻ってしまった
赤
赤
赤
赤
青
紫
黄
橙
赤
赤
赤
黄
黄
赤
黄
赤
赤
タッ
紫
橙
夢で見た通り
屋上へ行く
ガチャ
さとちゃん、っ!
桃
りいぬの声が聞こえた気がして
振り返る
が、誰もいない
桃
桃
屋上の柵に手をかける
ガチャ
赤
桃
ギュッ
赤
桃
赤
桃
赤
桃
赤
桃
赤
桃
赤
桃
赤
赤
赤
桃
赤
ギュゥゥッ
赤
桃
赤
桃
赤
桃
赤
end
没
ぶくま一言
next⇢⇢⇢♡800~
コメント
18件
ハピエンだぁ〜!! (꜆꜄꜆˙꒳˙)꜆꜄꜆ スコスコスコスコスコスコ
めっちゃ好みすぎて(꜆꜄꜆˙꒳˙)꜆꜄꜆ スコスコスコスコ(꜆꜄꜆˙꒳˙)꜆꜄꜆ スコスコスコスコ
フォロー失礼します