KAITOが帰ってきた
今はそれだけで嬉しい
声は…
マスター
KAITO!
マスター
声なくなったんだって!?
KAITO
………(頷く
マスター
…………
抱きしめ
マスター
ごめんね。今まで何も出来なくて
マスター
私が浮かれてた
マスター
KAITOはお兄ちゃんだから我慢できるかなって勝手に思ってた
マスター
そのせいで他のVOCALOIDばっか歌わせて…KAITOは外に出ない私の代わりに買い物行ってくれてたのにね
マスター
今更許さなくていいよ。でも、私はKAITOの声が好きだから
マスター
治ったら聞かせてよ?
KAITO
……………
『KAITOの声が好きだから』
KAITO
……………
マスター
ダメ…かなぁ
KAITO
……(頷く
マスター
え、本当!?
マスター
よっしゃあ!
マスター
じゃあ早速やろう!
マスター
じゃんじゃじゃーん!
マスター
KAITOが新しくなりました〜!
KAITO
…………
がくぽ
…本当に?
MEIKO
うーん…
ミク
あんなにメンテナンス通知来てたのにこんな早く出来るなんて…
ルカ
怪しいですね…
レン
じゃあKAITO何か喋ってよ
リン
私も聞きたい〜!
GUMI
私からも!
KAITO
………
マスター
ほらっほら!
KAITO
はぁ…
KAITO
(少しくらい静かにしてもらってから話そうとしたんだけど…)
KAITO
(まぁもういっか)
KAITO
えっと…
KAITO
久…しぶり?
GUMI
お久しぶりです!
リン
久しぶり!
レン
うん、久しぶり…?
ルカ
お久しぶりです!
ミク
…久しぶり?
MEIKO
なのかしら?
マスター
まぁそう言う体でいっか
がくぽ
久しぶり
がくぽ
KAITO
KAITO
うん…
KAITO
久しぶり
マスター
ん〜てかその花が咲くやつ?ってお伽噺じゃないの?
がくぽ
実際KAITOがなってるからな
マスター
でもさぁ〜いくら人間とつくりが違うとしても花が咲くなんて事、ある?
がくぽ
んー…
がくぽ
あいつならよく知ってると思うが…
KAITO
え、まさかじゃないよね
がくぽ
あぁ、そのまさかだ
KAITO
はぁ…
KAITO
まぁ別にいいんだけど…
マスター
誰の事?
がくぽ
キヨテルだよ
マスター
キヨテル…って?
氷山キヨテル KAITO、神威がくぽ、VY2(勇馬)と同様の男性VOCALOID
マスター
あぁ、pi○ivでよく見るやつか
がくぽ
まぁ、そいつ
がくぽ
ただ…
KAITO
あんま会いたくないなぁ
マスター
え、仲悪いの?
KAITO
いやそうじゃないけど…
がくぽ
てかさっき二人で話してたよな?
がくぽ
何話してたんだ?
KAITO
え、あぁ
マスターの部屋
KAITO
マスター
マスター
ん?
KAITO
僕、マスターから曲いらないです
マスター
…んえ?
KAITO
マスターが曲をくれなくても僕は有名になりますので
KAITO
それがどんな形であっても、絶対に
マスター
どう言う事…?
KAITO
わかりやすく言えば
KAITO
もう二度とマスターに期待しないって事です
KAITO
マスターの作る曲、ダサいので
マスター
だ…ダサい!?
KAITO
はい
KAITO
皆の歌を何曲か歌いましたけど
KAITO
メロディがごちゃごちゃしてる所もあったし、何より人に歌ってもらおうとしてるので
KAITO
VOCALOIDの良さを出せてません
KAITO
そんな歌、いりません
マスター
そ…そんなに言う…?
KAITO
アドバイスですよ
KAITO
でも、まぁ…
KAITO
よくなったら僕にもくださいよ
KAITO
僕はマスターのVOCALOIDなので
マスター
うん、わかった
がくぽ
随分厳しく言ったな…
KAITO
こうとでも言わないと反省しないから
マスター
ごめんって
マスター
で、そのキヨテルって人はもしかしたら知ってるかもって事?
がくぽ
そう
KAITO
職業柄、知ってるかどうかはわからないけど
マスター
え、仕事してんの?
KAITO
そう、教師
がくぽ
まぁそれは置いといて
がくぽ
じゃあ、早速行くか
KAITO
他の皆は?
がくぽ
寝てるからいいだろ
KAITO
分かった
マスター
行ってらっしゃーい
KAITO
マスターもです