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入学式、出会いの季節

新しい出会いにワクワクして、

自分も男の子だから、初対面の女の子にそわそわしていた

わ、っ!!!

………!!

ふはは、驚いた?

おれ、東中出身の猫田紡、お前は?

ぼくは、北中学校の、葉邑凪です

……急になに…?

女子の方見てボーッとしてるし、気になるやつでもいるのかと思ってさ!

からかってやろうとしただけー

………ひど…

優人

紡、からかってやるなよ、今日初めて会ったのに

優人

ごめんな、君、名前は?

……葉邑凪です…

優人

ん、よろしく、俺はコイツと腐れ縁でこんなとこまで一緒に来ちゃってる可哀想なやつ

優人

仲川優人でーす、仲良くしてね〜

友達には困らなさそうだ、と思った

猫田くんも仲川くんも顔がかっこよくて

友達になってくれるかは心配だったけど

千遥

気分はどう?

………はい、…さっきよりは……

千遥

長時間立ちっぱなしで辛かったね、気づかなくてごめんね

………いや、…せんぱいはべつに……

……どうしてこうなった

新入生代表の話を聞いていたはずなのに

気づいたら、体育館の端で生徒会長という腕章をつけた 男子高校生と座り込んでいた

千遥

…やっぱり、貧血かなぁ

千遥

まだ、僕の話と校長先生のお話と来賓の方のご挨拶があるけれど

千遥

ここにいれるかい?

千遥

辛いなら保健室まで連れて行くけど………

……いや、大丈夫です、ご迷惑をおかけしてすみません

千遥

ふふ、迷惑だなんてそんな

わらった、

顔を上げるとさっきまで霞んでよく見えなかった生徒会長と目が合う

……っ

千遥

ん?どうかした?

いけめんだ、イケメンというより美少年

こんなイケメンに介抱してもらっていたと気づいてからは

余計に申し訳なくなってしまって

視線を逸らすとさっき教室で話していた二人と目が合った

二人はにやにや笑ってこっちを見ていて

正直気分悪かった

千遥

おーい、君、大丈夫?

…!はい、すみません、大丈夫です、

もう戻れます

ぼや、

急に立ち上がったせいかまた視界が砂嵐になる

ぎゅぅ、

千遥

…っ、あぶな、

千遥

君は強がりさんなのかな?僕が責任を持って保健室まで運んで……

千遥

あげたいところだけど、そろそろ僕の挨拶が…待ってね

千遥

いたいた、ちか!!

直哉

ん、なに、どしたのそれ

千遥

気分悪くなったみたいで、保健室まで連れてってほしい

直哉

ん、おっけ、一年、大丈夫か?

………っ

だいじょうぶです、

そう言いたいのに声が出せないまま俯いた

直哉

あー、だいぶ辛いな

千遥

僕も挨拶が終わったらすぐに行くから、先に行って待っててね

生徒会長は出会って30分くらいの僕の頭を撫でて優しい言葉をかけてくれた

副会長に背負われて体育館を後にする僕をずっと見つめていた

直哉

大丈夫か?降ろすぞ

…………すみませ、ん…

直哉

千遥が俺を頼るほど心配してるんだから、それほど辛いってことだろ

直哉

ま、そのうち千遥が来るだろうから、寝てれば

千遥、会長の名前だろうか

中性的なその名前を頭の中で反芻する

よかったなあ、抱き止めてくれたのとか

僕が女の子なら好きになってるな

千遥

千遥

ん、起きた?気分はどう?

………

……ん、だいじょうぶです、

千遥

よし、入学式ももう終わってみんな教室にいるけど、戻れそう?

…ん、……はい

千遥

じゃあ、ゆっくり起き上がってね

会長は起きあがろうとする僕の背中に腕を入れて支えてくれて

千遥

……うーん、まだ顔色良くないと思うんだけど、大丈夫?

はい、大丈夫です

千遥

…親御さんは、今日来てるの?

……今日は来てないです

千遥

……………そう

千遥

教室まで一緒にいこうか

………はい

あ、なーぎちゃーん

……紡くん…

優人

凪、大丈夫だった?

……うん、さっきよりは

教室の前で会長と別れて中にはいると朝の二人に話しかけられた

もう教室での話は終わっていたようで、帰っている人も何人かいる

二人は僕のことを待っていてくれたみたいで

そういえば、千遥先輩と歩いてたけど、関わりあったの?

……ちはるせんぱい……?

まただ、会長は有名なのかな

優人

俺たち幼馴染でさ

優人

さっきの、人

…ううん、今日初めて会った

へー、珍しいね、

あ、凪ちゃんこのあと暇?遊び行こー

………うん

猫田くんは積極的な人ですごいな、とおもった

名前:葉邑 凪 ハムラ ナギ

名前:猫田 紡 ネコタ ツムグ

名前:仲川 優人 ナカガワ ユウト

名前:松前 千遥 マツマエ チハル

名前:新田 直哉 アラタ ナオチカ

ここまで読んでいただきありがとうございました

先輩を僕のものにしたい話

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