ギャル1
ほら早く食べろよ!

ギャル2
全部食べろよ?

凛花
…うぅ。

ギャル1
えー食べないんだー。なら、お前の秘密バラすけど。

凛花
そっ、それだけは!

ギャル2
じゃあ早く食べろよw

大きな器いっぱいに入ったラーメンを見ながら、凛花はスカートの裾を握りしめた。
涼介
ねぇ、そのラーメン食べないの?

ギャル1
は?なんだよおま…⁉︎

ギャル2
い、イケメっ…!?

涼介
ラーメン食べないの?

凛花
あ…と…その…

凛花
(えこの人私に話しかけてるん?え話しかけてるの?)

涼介
ねぇ、食べないの…

ギャル1
あ、あの!

涼介
何?

ギャル2
私達と一緒に、ここ回りませんか?

涼介
はぁ…

ギャル1
コイツなんかと構ってる暇なんてないですよ!行きましょうよ!

ギャル2
名前とメアド教えてよぉ〜w

涼介
僕、君達に興味ないんだけど、邪魔しないでくれる?

ギャル1
え

ギャル2
え

凛花
…!

涼介
僕はこの子に興味があるんだよ。君達には興味なんかない。

ギャル1
っ…!な、なんだよ!こっちからもお前なんかお断りだよ!行こ!

ギャル2
あ、そ、そうだよ!お前なんかどーでもいいんだからなっ!べーっ

ギャル達が去って行く姿を見ながら、涼介は凛花にまた言った。
涼介
さてと…それで、ラーメン食べないの?

凛花
…はい…もうお腹いっぱいで。

涼介
じゃ、じゃあ僕食べてもいい!?お金払うから!お願い!

凛花
お、お金はあの人達が出しましたけど…

涼介
あっそ、なら食べてもいい?

凛花
ど、どうぞ。

涼介
ありがとーっ!

涼介はスプーンを片手に持ち、麺とスープをすくい上げた。
涼介
いただきまーす!

そしてそれを口の中に運び、幸せそうな顔をしながら飲みこむ。
凛花
…ラーメン好きなんですか…?

涼介
ううん、食べ物ならなんでも好きだよ!あ、でも野菜は好きになれないなあ…

凛花
ふふっ…

凛花
(え、私今笑ったのかな…?よく分からないけど、この人の子供っぽいところで笑ったんだ…)

涼介
笑ったところ可愛いね!

凛花
へっ!?//

涼介
あ、顔赤くなってる。あはは

凛花
あ、えと…その…

涼介
ねぇ、君の名前は?

凛花
えっ

涼介
名前!僕は涼介って言うんだけど…

凛花
凛花…です。

涼介
凛花ちゃん…だね!よろしく!

凛花
で、でも会えないかもしれないです。名前なんか言ったところでどうにも…

涼介
え?

凛花
あっ…

凛花はそれに気付き、凛花も自分の鞄からスマホを取り出した。
涼介
LINE交換、ね!

凛花
は、はい!

涼介
じゃあね!凛花ちゃん!

凛花
さ、さよなら…

凛花
(何あの人…素敵な人だったなあ)

涼介
(ヤバイ…あの子可愛すぎてやばいよ…堪えるのがやっとだった…)
