女研ラジオ
りぃちょ
りぃちょ
ニキ
しろせんせー
18号
まちこりーた
キャメロン
配信終了
しろせんせー
りぃちょ
ニキ
18号
まちこりーた
しろせんせー
キャメロン
しろせんせー
ニキ
18号
騒々しい通話を抜けて静かになった室内で、ライブに向けて荷造りをする。 正直、緊張しているとしか言葉が出てこないけれど、実感が湧いたかと言われるとそうじゃない。
ライブ前の雰囲気を共有しようと、見慣れたアイコンのアプリをタップした。
「今から神奈川に行きます。」 そうとだけ呟いて、準備を始めようとしたのだけれど。
ニキ
俺の相棒兼、恋人みたいな。 そんな立ち位置にいる彼の声を聞きたいと思うのは、我儘なのだろうか。
ニキ
誰に聞かせるわけでもない独り言を言い放って、俺は閑とした室内を後にした。
ニキ
しろせんせー
たった一言聞くだけで。 今まで感じた寂しさも、苦しさも、全てが吹き飛んでしまう気がした。
ニキ
しろせんせー
しろせんせー
ニキ
いつもなら絶対言わないような言葉に、単純すぎる俺は照れ隠しをした。 見つめる瞳の奥に情欲が覗いているような気がして、胸の高鳴りが抑えられなかった。
ドクドクとうるさい心臓が、沈黙を制する。
しろせんせー
ニキ
しろせんせー
「ごめんな、」 優しい視線を向けて、頬へ手を当てながら彼はそう言った。
何だか、もう____
恋と言うには、歪みすぎている気がして。
俗に言う、”執着”。 これが最適解だ。
ニキ
恋人と相部屋。 そんなこと、世のカップルにとっては当たり前なのだろうか。
タクシーに乗った時からずっと、もしくはそれ以前から、鳴り止まない心音に身を委ねることは出来なかった。
ライブへの緊張と、隣で眠るであろう彼のことを考えて、心拍数は増していった。
しろせんせー
最愛の彼の声が、耳に届く。
ニキ
しろせんせー
しろせんせー
ニキ
しろせんせー
ニキ
これは冗談抜きで、本当に寝ないとまずい。 こちとら人生初ライブに緊張してるっての。
ニキ
しろせんせー
ニキ
しろせんせー
ニキ
しろせんせー
そんな甘えた声を出して、縋ってくるから。
とりあえずうるさい口を塞ごうと、ただそれだけを考えて目の前の唇へ囀るようなキスをした。 本当、他意はない。
ニキ
しろせんせー
しろせんせー
ニキ
しろせんせー
しろせんせー
ニキ
寂しいだなんてツンデレな恋人に言われて、無視を貫ける人間がどこにいるだろうか。
あまり乗り気では無かったが、俺たちの長い夜が幕を開ける。
コメント
12件
ストーリー神ってる
直接的な表現はないのにエッッすぎる好きです
待ってめっちゃ好き