この國が襲われ、とりあえず僕は母を探した。
剣持刀也
実家の扉を開け_
_母は横たわっていた。
剣持刀也
剣持刀也
赤黒い血が滴っていた。
剣持刀也
剣持母
剣持母
腹に、刀で突かれた跡があった。
剣持母
剣持刀也
剣持母
剣持刀也
剣持刀也
剣持母
剣持刀也
何もない所から狐様の声が聞こえた。
狐様
狐様
半透明な手を掴み、引っ張った。
剣持刀也
剣持刀也
狐様
剣持刀也
剣持刀也
狐様
剣持母
剣持刀也
狐様
剣持母
狐様
剣持母
剣持母
剣持母
剣持刀也
狐様
剣持刀也
狐様
剣持母
何かが切れた感覚を全身で感じた。
母の手は冷たく、動かぬ物と化した。
その瞬間、理解できなかった。
けど、確信した。
剣持刀也
剣持刀也
剣持刀也
剣持刀也
全力で叫んだ。
剣持刀也
笑顔の母さんを見て、僕は涙が止まらなかった。
その部屋を出た。
剣持刀也
剣持刀也
剣持刀也
理不尽に怒鳴った。
狐様
狐様
剣持刀也
狐様
狐様
剣持刀也
今更罪悪感が芽生えた。
剣持刀也
狐様
僕は母を失った。
この事実をどうすれば良いのか
逃げるべきか、受け止めてただ耐えるべきか、それとも
…忘れるべきか
ずっと分からなかった。…いや、分からない。
狐様の胸元で、ひたすら泣いた。
暖かかった。
その翌日、
僕は狐様と共に母を弔った。
がくくん…いや狐様は…静かだった。
前の明るい顔はなく、ただずっと何かを憂いでいた。
いや、悔やんでいたのか…、
狐様
狐様
剣持刀也
狐様
長く美しい髪の奥に、真珠のような涙が光った。
胸を押さえ、静かに敬礼した。
剣持刀也
剣持刀也
誰もいない部屋、一人呟いた。
剣持刀也
今日は、僕の誕生日だった。
でも僕は16歳のまま。
結局成長などしていないから、僕は_
剣持刀也
一人で孤独感に蝕まれ
剣持刀也
母に貰った仮面を頭につけ、
祈った。
剣持刀也
剣持刀也
狐様
狐様
狐様
剣持刀也
僕の一滴の涙を、誰かが拭いた。
狐様
剣持刀也
僕は狐様を抱きしめた。
剣持刀也
剣持刀也
剣持刀也
剣持刀也
狐様
剣持刀也
狐様
剣持刀也
狐様
剣持刀也
僕の涙を拭くと、狐様はこう言った。
狐様
剣持刀也
渦となって脳内で廻るこの感情は
忠誠心でも、
好奇心、恐怖心でもない
啼泣した理由は、考えないようにした。
コメント
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クロノワの方も続き書きますか?
幸せになりますように ちゃと心から笑えますように その気持ち感情に気づけますように