僕はるいの、とある学校に通う普通の女子高校生
今は理科の授業が終わったところで今日は理科係の子が休んでいたから代わりに僕が理科準備室までものを運んでいた
るいの
るいの
コンコンと扉をノックして僕は
るいの
そう口にし、立て付けの悪い扉を塞がっている手の代わりに足で『ガラガラ』と横に引いた
るいの
準備室の中に入った途端ツンと薬品の匂いが鼻を襲った 中は通り道が狭く、棚ばかりで棚にはたくさんの薬品や道具が並んでいた
るいの
準備室の中に教師の姿はなかったから僕は誰にも聞くことが出来ずにどうしようかと扉の前で立ち止まっていた
るいの
病
僕はクラスメイトで理科係の香羅さんに関心していると突然後ろから声をかけられた
驚きつつ後ろを振り向くとそこにはクラスメイトが居た
るいの
身長は僕よりかなり低く痩せ型、タレ目のどちらかと言うと可愛い部類に入る少年。 その姿には何となく見覚えがあったが名前はでてこなかった
病
るいの
僕は彼の名前がでてこなかったのに彼は僕の名前をすぐに口にしたのに驚いたのには理由があった
彼は始業式には来たものの、体が弱く一学期中はなかなか学校に来れなかった
二学期になりやっと投稿できるようになったがなかなかクラスに馴染むことは出来ずに保健室登校をしている子だからだ
正直彼を見たのは始業式ぶり
病
るいの
病
るいの
病
るいの
なぜ知っているのかと疑問に思ったが 次の授業に遅れるのも嫌だったので僕は 彼について行った
病
るいの
病
るいの
病
その後の授業は何故か彼のことで頭がいっぱいだった
るいの
るいの
るいの
そういえば二学期になった頃彼は沢山の人に話しかけていた気がする 僕のグループにも来たけど僕は友達に流されて彼と話そうとはしなかった
るいの
るいの
そんなことをぼーっと考えているとチャイムがなり、授業が終わった
モブA
るいの
僕は病
保健室登校の男子高校生
たった今同じクラスのるいのさんと話したいたところ
病
僕がそう答えると彼女は軽く手を振り『ガラガラ』と扉を開けて準備室を出ていった
病
病
病
僕の心臓はバクバクと大きく音を立てて動いており、手も手汗をかきまくっていた
病
僕がそんなことを考えている時、また『ガラガラ』と音をたてながら扉が開いた
律
準備室に入ってきたのは理科科の律先生だった
病
律
病
病
律
病
律
病
律
律
病
律
病
放課後
僕は律先生に理科準備室までクラスメイトのノートを持ってこいと言われ理科準備室に来ていた
るいの
律
律
るいの
部屋の奥から律先生の声が聞こえた 授業の準備でもしているのだろうか 僕は言われた通りノートを律先生がいる場所まで持っていった
律
律
るいの
僕は律先生の隣にいる黒い布を被った人に目がいった
るいの
律
るいの
律
律
るいの
僕が質問すると布の中からヒョコリと病くんが出てきた
病
るいの
病
病
るいの
病
僕は言われた通り布の中に入った
蛍が光るのかと思ったけど、特にひかる様子もなくあたりは真っ暗なままだった
るいの
病
病
るいの
律
病
病
病
すると病くんは僕の隣に来るとモゾりと布の中に入りルミノールを設置した
彼からふわっといい匂いがした… というのは置いといて布の中にルミノールを入れた途端に蛍が光だした
病
病
るいの
病
るいの
病
病
るいの
律
るいの
僕は驚きバサッと音を立てながら布の中から出た
律
病
るいの
僕はふと思ったことを尋ねた
るいの
るいの
律
病
るいの
病
るいの
病
正直、自分でもこんな事を言ったことに驚いていた
なぜだか彼と話していると楽しくて心がふわっと軽くなるからかもしれない
るいの
律
病
それから僕は毎日放課後に理科準備室に行き病くんと一緒に家に帰っていた
彼は博識で優しくて意外とノリも良くて少し…いや、かなりビビりで
それでも僕が危ない目に会った時…例えば急に自転車が僕の前を横切った時とか
ぶつかる寸前で体を後ろに引いてくれたりしてほんとに優しいんだなと思った
いつしか博識で、優しくて、面白くて、か、可愛くて…そんな彼が気になり始めていた
香羅
るいの
ある日の金曜日、いつも通り病くんと帰っているとクラスメイトの神楽さんに声をかけられた
香羅
るいの
香羅
突然香羅さんは僕の右側にいた人影を見て声を上げた
香羅
病くんはビクッと体を反応させ僕の後ろに隠れるが香羅さんの笑顔を見て彼もにこりと笑った
その姿を見て少し胸がチクリと傷んだ
香羅
香羅さんは僕に軽く手を振ると部活の友達の元へ行ってしまった
るいの
病
るいの
るいの
るいの
病
僕に手を振る彼は何故か少し寂しそうな顔をしていた
僕はどうしたんだろうと思ったが深く追求するつもりはなくそのまま別れた
そして月曜日の朝あれから病くんは1ヶ月学校に来なかった
1ヶ月以上学校に来ない彼が心配になり僕は病くんと親しかった律先生に尋ねることにした
るいの
律
るいの
律
るいの
律
るいの
律先生の言葉に僕の体は一気に不安に包まれた
律
るいの
律
るいの
先生のその言葉を聞いて僕は1か月前の病くんの表情を思い出した
るいの
るいの
律
るいの
その日の放課後、僕は律先生に言われた病院に来て看護師さんに部屋を教えてもらうと病くんのいる部屋に入った
その部屋にはベットがただひとつ、そこには目をつぶった病くんがいた
るいの
病くんには人工呼吸器や点滴が沢山つけられていることからそれだけ彼の状態は酷かったのだと実感した
そんな病くんの隣にある棚の上にひとつの手紙が置かれているのが見えた
何も考えず思わずその手紙を手に取ってしまった
そこには少し癖の強めの字で
「るいのさんへ」
と書かれていた
るいの
僕は一つ一つの文字をゆっくりと心の中で読み始めた
るいのさんへ
今、君がこの手紙を読んでいるということは僕はきっと入院しているのだと思います
るいのさん、元気かな?…えっと字が見ずらかったらごめんね
るいのさん、僕と仲良くしてくれてありがとう。 初めクラスに馴染めなかった時全員を恨んだ「なんでそんな冷たく接するの」「話しかけてくれないのって」クラスメイト全員正直るいのさん含めて
それでも今はるいのさんに感謝してる あの時話しかけてよかった、話してくれてありがとう 毎日僕に逢いに来て一緒に帰ってくれてありがとう。 るいのさんは僕の1番の友達です
でも僕はもう貴方と友達という関係を辞めたいと思います
るいのさん
大好きです。 友達としてでは無く恋愛感情として。 病弱でビビりな僕だけど良かったら僕と付き合ってください
るいの
僕はいつの間にかボロボロと涙を流していた
もちろんこの告白の答えはYES
るいの
これから10年後、今でも僕らは幸せに暮らしているのはまた別の話
はーい
今回の話はかなり前に澪彩さんと「病とるいのさんの話を作ろう」と約束した話であります
投稿遅くなってすみませんしたー!!
コメント
4件
普通に感動しました← 寝落ちするまでハート押します←え もう…あの…うん……最高←語彙力どこ行った←るいの結構感情移入して嫉妬含めて色々感じてました←言うな