謎の声
皆々さマ
お疲れサまデス!
お疲れサまデス!
戸倉千鶴
!今度は何?
八和明
くそ、何が『お疲れ様です』だ!
ふざけんなよ!
ふざけんなよ!
矢田涙
ハチ…うるさい………ギャンギャン騒いで…まるで、本物の…犬
八和明
おまっ!
鈴白京華
2人共静かに!!
再び喧嘩を始める2人だったが、 また京華に怒られる。 そんなこちらの様子を無視して、 謎の声は話を続けた。
謎の声
第1試験、脱落者0!
今回ノ参加者は皆サマ素晴らシい!!
今回ノ参加者は皆サマ素晴らシい!!
鈴白京華
『脱落者0』
矢田涙
………『今回』?
色々気になることはあったが、 謎の声はこちらの質問に答える気はない様だ。 言うだけ無駄だ。
戸倉千鶴
………
謎の声
えェーソれデハ、これヨり【いすとりゲーム】を開始イタしマす。
皆さマ、体育館へオ集リ下さイ
皆さマ、体育館へオ集リ下さイ
戸倉千鶴
体育館ってことは、…下ね
上と下に向かう階段を見て千鶴は言う。 恐らくここは2階だ。 それなら、体育館は1階にある筈。 4人は下へ降りることにした。
矢田涙
鈴白さん……下駄、歩き辛くないですか?
鈴白京華
あら、心配して下さいますの?でも、大丈夫ですわ。慣れていますから……
言われて気づいたが、 確かに先程からカランコロン鳴っていた。 まさか、下駄だったとは驚いた。
戸倉千鶴
……行きましょうか
八和明
ああ……なぁ、戸倉さんって歳いくつ?
戸倉千鶴
…17
八和明
マジ?俺も17!同い年同士仲良くしような?
戸倉千鶴
……気が向いたらね
八和明
えー?なんだよそれ!
矢田涙
……ハチがフラれた
八和明
ルイ!聞こえんぞ!
小馬鹿にした様に呟いた言葉に 和明は食ってかかる。
泡は空気となり風に流れる。 しかし、泡は所詮泡で空気にはなれない。