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絶叫❕❕白尾学園の異聞奇譚(いぶんきたん)

第2話 - 【１】音楽室のピアノ　後編

109

2022年07月11日

#vvt

#BL

#怪異

チキンタツタ

Nakamu

(結局帰る友達見つからなかった…)

Nakamu

(きんときに呆れられそう……)

Nakamu

それにしてもきんとき遅いなぁー

Nakamu

外も暗くなってきてるし

Nakamu

さすがに心配だし探すか

Nakamu

(生徒会室って何階だっけ？)

ｺﾞｿ……ｺﾞｿ…

Nakamu

(……なんの音？)

ﾄﾞ……ﾄﾞﾀ…

Nakamu

(……。)
息を止めて音のする方を見る

broooock

……ﾊｧ…ﾊｧ…

きんとき

……。
(眠っている)

Nakamu

！！

Nakamu

(きんとき！と、きんときをおんぶしてるのは誰？)

Nakamu

(暗くてよく見えない。
とりあえず追いかけよう)

数十分前

きんとき

……ｽﾔｧ

broooock

ごめんね、きんとき

broooock

僕、君みたいな健康な体が欲しいんだ

broooock

もうずっと病室で過ごすのはやだよ

broooockがきんときの体に手を当てる

するときんときの体からもう一人のきんときが出てきた。

broooock

きんときの体が冷めないうちに
きんときを”殺して“しまおう

broooockがきんときをおんぶしている

broooock

ﾊｧ…ﾊｧ……

きんとき

………。

broooock

(あとちょっとで屋上に着く)

broooock

(そこできんときを突き落とせば
僕はきっと“幸せ”になれる)

broooock

(お母さんとお父さんにも迷惑かけずに済むし

broooock

大好きなピアノを二人に聴かせてあげられる

broooock

もう、病室から窓の外の自由な世界を眺めなくていいんだ)

broooock

ﾊｧ……ﾊｧ…着いた……。

Nakamu

……(物陰で見てる)

broooock

あとは、

broooock

きんときを突き落とせば

Nakamu

！？

broooock

……

broooock

あは！これでやっと夢が叶う！！

broooock

やっと自由に生きていける！！

broooockは満面の笑みで、しかし何処か不安そうな顔で

きんときの体を空中へと放り投げる

きんときの体は重力に従って落下していく

Nakamu

待って！！！！

broooock

っ、！！？？

物陰からその様子を除いていたNakamuが物凄い勢いで駆け抜けてきて

伸ばした手は間一髪できんときの腕を掴んだ

Nakamu

うぐぐぐぅ……っ、

きんとき

……っ、

Nakamu

きんときいぃ！！！！

broooock

(あ、この子廊下できんときといた子)

broooock

……むりだよ

Nakamu

……うぐぅぅ“…

broooock

君の力じゃきんときを引き上げられない

broooock

早く手を離さないと
君まで一緒に落ちちゃうよ？

Nakamu

……うるさい((ﾎﾞｿｯ

broooock

は？

Nakamu

うるさいうるさい！！！
わかってるよそんなの！！！

broooock

じゃあなんで離さないのさ

Nakamu

きんときを死なせたくないから！！

broooock

ばかみたい

Nakamu

ばかでいい！！俺は、あきらめるバカにだけはなりたくない！！！

broooock

ッ！！！

Nakamu

俺は"死んでも"きんときをあきらめたくない！！！

きんとき

…んn…Nakamu……？

Nakamu

！！きんときっ！！！

broooock

("死んでも"あきらめたくないか)

broooock

(僕はまだ死んでもいないのに、

broooock

勝手に今の自分に絶望して、あきらめてた)

broooock

(生まれは選べないけど、生き方は自分で選んでいいんだ。僕は生まれた時から自由だったはずだ)

broooock

(こうなってるのは全部運命じゃない、自分の選択の結果だ)

broooock

(僕は、僕の手じゃ抱えきれないほどの大きな自由に憧れて、結局自分の手にある自由にすら気づかなかった)

broooock

(誰かのために"死んでもいい"って思える生き方もありだな)

broooock

(もし僕がまだ自由でいられるなら、次はそういう生き方を選ぼう…)

きんとき

うぐううううううぅぅっっ！！！！

Nakamu

ヒギイいいいいぃぃぃ！！

きんとき

あとちょっとおお！！！

Nakamu

そこのお前も手伝え！！！

broooock

へ、へいっ！！！汗

きんとき

うおおおおおおおぉぉ

Nakamu

ヨイショ！！！

きんとき

はぁ……はぁ…たすかった…

Nakamu

わあああきんときいいぃぃ！！泣

きんとき

Nakamuありがとう泣

Nakamu

きんとき生きてるよね、？泣

きんとき

うん！！Nakamuのおかげで！！

broooock

……

broooockはふと空を見上げた

broooock

！！！✨✨

broooock

……綺麗だ　(ﾎﾞｿｯ

きんとき

……

きんとき

……本当に綺麗だな

broooock

あ、きんさん、

broooock

えっと、ごめんなさい、騙してて

きんとき

…いいよ、何か思い悩むものがあったんでしょ。俺は生きてるし、Nakamuのおかげで。

broooock

……優しいね、きんとき

Nakamu

き、きんときに惚れちゃダメだからね！？優しいのはわかるよ！！

きんとき

うふふ…
Nakamuはbroooockのこと許せる？

Nakamu

きんときを殺そうとしたのは許せないけど、恨んだりはしない！！ちゃんと反省してるんだし！

broooock

ほんとっ？ありがとう！！泣

Nakamu

えへへ、俺、中村優雨。
Nakamuって呼んでよ

broooock

僕は真部流輝、broooockって呼んで

Nakamu

ぶるっく？ぶるーく？どっち？

broooock

どっちでも(笑)

Nakamu

おけ！！よろしくねbroooock！！

broooock

うん！！！

きんとき

よーし！！帰ろう！！もう暗いし！

Nakamu

うんうん

きんとき

え、てかなんでNakamu帰ってないの？

Nakamu

あ、いやぁ〜、どうしてもきんときと帰りたくって……(上目遣い)

きんとき

許す！！！！！(待って可愛い死ぬ！)

Nakamu

よかったぁ

Nakamu

broooockはどうするの？

broooock

あー、僕は、

broooock

僕も帰るよ。おうちに

きんとき

じゃあ三人で帰ろうか

broooock

うん！

翌朝

Nakamu

え、今日物理の宿題提出？？

きんとき

そうだよ、もしかしてやってない？

Nakamu

やってないい！忘れてた(・ω・`)

Nakamu

きんとき写させt(

きんとき

今からでも間に合うよ

Nakamu

そんなぁ

broooock

ふたりともおはよ〜！

Nakamu

ん〜おはよ〜

Nakamu

え、broooock！！！？？？

Nakamu

え、なななんで、

broooock

なんでって僕も同じ学校の生徒

きんとき

昨日は生霊だったよね？
もう大丈夫なの体は？

broooock

んー全然

Nakamu

……？

broooock

でもリハビリしたい！！ってお医者さんに駄々こねてきちゃった

きんとき

そっか〜

Nakamu

あー、まぁ改めてよろしく

broooock

うい、よろしくね

主

きんときが主人公なのに

きんとき

俺の出番少なかったね？

主

まぁまぁ、次からはちゃんときんとき視点……

broooock

僕のこともまだちゃんとNakamuたちに話してないよね？

主

２話で話しますよ！！
情報整理しないと！！

Nakamu

他の三人はいつ出てくるの？

主

(遠くを見る目)

Nakamu

おい

主

頑張ります……。

学校の怪談【１】音楽室のピアノ　◎ 【２】テケテケの予定。変わることもある

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きんときは途中で幽体離脱してるんですけど、帰る前にちゃんと音楽室に行って体と一緒になったって都合よく解釈してください🙏(書き忘れた)

チキンタツタ

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