ふふふ…
あら、こんにちは〜♡
私は黄色ブドウ球菌!この体を乗っ取るためにここへ来たのよ
黄色ブドウ球菌
義理の妹と義理のお姉ちゃんのためにも…
黄色ブドウ球菌
この体を私のものにするのよ〜!!おーっほほ!
黄色ブドウ球菌
好中球のザコ兵どももまとめて始末してやるわ!!
赤血球(AE3803)
うーん?
赤血球(AE3803)
何か最近は変ですね…
白血球(U-1146)
何かあったのだろうか
赤血球(AE3803)
あ、白血球さん
白血球(U-1146)
よう、赤血球
白血球(U-1146)
最近は動きが鈍いしな…
白血球(U-1146)
いや……まさか…?
赤血球(AE3803)
え、何か心当たりがあるんですか?
白血球(U-1146)
ああ…多分だが、“倦怠感”かと…
赤血球(AE3803)
倦怠感…?
白血球(U-1146)
ああ…倦怠感というのは「だるい」「疲れやすい」と感じられる状態のことだ
赤血球(AE3803)
へぇ…そうなんですか?
白血球(U-1146)
それに、頭の働きが遅くなっている
白血球(U-1146)
…意識障害だろう
『○○付近にウイルスが確認されました。』
『免疫細胞は直ちに○○付近へ向かってください』
白血球(U-1146)
…ウイルスか…行ってくる
赤血球(AE3803)
あ、はい!頑張ってください!
赤血球(AE3803)
…はっ!酸素運ばないとーー!!
その頃…
隠れていた黄色ブドウ球菌
黄色ブドウ球菌
おーほっほ!
黄色ブドウ球菌
免疫細胞なんてヤツは雑魚ね!
黄色ブドウ球菌
私がいるなんて気づかずに…!!
そう…この時黄色ブドウ球菌は悪さしていたのだ
それが原因で、倦怠感、意識障害、発熱を起こしていた
他にも角膜では羞明をきたしていたり、項部硬直、嘔吐、頭痛なども起きていた
そう…それは黄色ブドウ球菌が原因でなった“髄膜炎”であった
黄色ブドウ球菌
こうして私はこの体を征服する!
黄色ブドウ球菌
完璧な作戦だわ!!これで楽勝ね!!
白血球(U-1146)
見つけたぞ!!
黄色ブドウ球菌
げっ…もう好中球が!
黄色ブドウ球菌
これでも喰らいなさい!!
ガキンッ…
黄色ブドウ球菌
なっ…、弾かれてっ…?!
黄色ブドウ球菌
クソ…
黄色ブドウ球菌
(傷口がないからコアグラーゼができないわ…)
黄色ブドウ球菌
それに…
黄色ブドウ球菌
(合体をしても、またマクロファージとか言うやつに……)
グサッ…
黄色ブドウ球菌
っ…?!カハっ…
白血球(U-1146)
隙がありまくりだぞ
黄色ブドウ球菌
く…なんでよ……
黄色ブドウ球菌
せっかく乗っ取るチャンスを掴めたのに…!
白血球(U-1146)
俺たち免疫細胞がいる限りこの体を乗っ取ることはできない
黄色ブドウ球菌
…く……
そして…結局黄色ブドウ球菌は負けてしまったのだ。







