流血表現があります 苦手な方は閲覧をご控えください
式神 榎戸
無我夢中で階段を登り続ける
10階建てのビル、今いるのは5階
グループに別れてそれぞれの階を見ることになった
僕のグループは最上階の10階
階段を上るのが大変だから体力が多いサイキックが多い
式神 榎戸
1人であの数のグリムを相手にしてる先生も、ずっと行方不明の親友も どっちも心配
不安で頭がおかしくなりそう
式神 榎戸
僕は10階の扉を開けた
式神 榎戸
あれから全ての部屋を虱潰しに探したけど、聖葵はどこにもいなかった
あと残ってるのはこの部屋だけ
式神 榎戸
僕は全員の顔を確認してから部屋の扉を開けた
式神 榎戸
扉を開けるとすぐに血の匂いがした
誰かいないか辺りを見回す
すると部屋の奥に、人影があった
式神 榎戸
その人影には見覚えがあった
式神 榎戸
茉白 鈴
その人影は振り返ると僕の名前を呼んだ
なんで…どうして……死んだはずの鈴が…
式神 榎戸
いや、でも…
茉白 鈴
茉白 鈴
茉白 鈴
鈴は泣きそうな声で、 部屋の隅を見つめながらそう言った
式神 榎戸
鈴の目線の先には…
血だらけで倒れている聖葵の姿が
式神 榎戸
式神 榎戸
周りの危険なんか気にせずに 僕は聖葵の元へ走った
式神 榎戸
何度呼んでも反応はない
式神 榎戸
でも…どんどん弱くなって…
仲間はビビってるのかこっちを見つめるばかり
そんな仲間とは逆に鈴は口を開く
茉白 鈴
茉白 鈴
まず止血した方がいい
式神 榎戸
聖葵の右腕はなくなってて、血がたくさんでていた
茉白 鈴
鈴はそういうと早歩きでどこかへ行ってしまった
式神 榎戸
僕はスマホを取り出して歩香に電話をかけた
式神 榎戸
式神 榎戸
聖葵が死んじゃう
式神 榎戸
リユ
柏葉 依兎
聖葵くんは瀕死…ねぇ……
歩香の車を運転しながら、先輩はそう言った
中は救急車のようで、でも色々違うところもある 歩香の仕事用の車。 奥で歩香は聖葵の治療中
式神 榎戸
田噛 歩香
何度も言ってる
田噛 歩香
3分に一回くらいのペースで聞かれてる気がする
式神 榎戸
式神 榎戸
僕は弱々しくそう言った
リユ
僕の隣の先に座る先生は僕の手を握って 何故か赤くなってる瞳で僕をじっと見つめてきた
リユ
リユ
式神 榎戸
思わず目を逸らしてしまう
僕のことを思ってくれる人が居るのに
僕はその優しさを素直に受け取ることが出来ないから
式神 榎戸
それから珍しく口を開く者はいなかった
学校 談話室
修羅魏 アスカ
修羅魏 優雅
柊 莉桜
そんなことを話していると廊下から話し声が聞こえた
リユ
式神 榎戸
柏葉 依兎
修羅魏 アスカ
私は談話室の扉を開けた
リユ
巫 十誇
式神 榎戸
修羅魏 優雅
柏葉 依兎
式神 榎戸
リユ
リユ
燕 真琴
吹嵐 咲希
リユ
修羅魏 アスカ
修羅魏 優雅
今どこに……?
リユ
治療うけてる
修羅魏 優雅
リユ
柊 莉桜
修羅魏 アスカ
修羅魏 優雅
修羅魏 アスカ
修羅魏 優雅
巫 十誇
修羅魏 優雅
修羅魏 アスカ
朱希
夏樹 雨寧
燕 真琴
聖葵さん…
巫 十誇