紗良
探偵である以上、このまま放っておくわけにもいかないと考えたジョナサンは、 とりあえず、ロレインの言葉を信じて、彼女の宿泊先に行くことにする。
するとそこには、彼女と共に暮らす老夫婦がおり、彼らはジョナサンを見ると、突然銃を突きつけてきた! 理由を問うと、老人の方は「お前こそ何者だ!」といい、 ロレインが、自分が夫と別れてからのことをすべて話したのかと聞いてくる。
どうやらロレインには、何らかの目的があるようだが・・・ 次の日の朝、ジョナサンはロレインの言葉を思い出しながら、あの植物を調べていた。
すると、その葉は、やはりただの葉ではなく、特殊な薬効のある薬草だということがわかった。
ただ、それは、普通の人間に使うものではないらしく、人為的に投与された場合、強い副作用が出るらしい。
さらに調べると、このあたりの山間では最近妙な噂があるらしいことがわかる。
なんでも、人里離れた山中にある謎の施設跡が突然現れ、そこが無人のまま放置され続けているとかなんとか。
そんな話を聞きながら、ジョナサンはその施設跡を探索しようと決意するが、 その時、彼の脳裏にはあの悪夢の記憶がよぎる。
かつて宇宙飛行士であった時に起きた事故。それは、ほんの些細なミスが原因だったが、それが命取りとなったのだ。
それからというもの、彼は宇宙に関わることを避け続けていたのだが・・・ 翌朝。
朝になっても起きようとしないジョナサンを起こすために、彼の妻は部屋に入ってゆく。
するとそこには、机の上に置かれた手紙と、一輪の花が置かれていた。
妻はそれを見つけ、手に取る。どう見てもラブレターとは思えない内容の手紙を読み進めるうちに、 妻の顔からは血の気が引いてゆき、ついには床にへたり込んでしまう。
その中身とは、次のようなものだった。
―――お前との結婚生活は終わりだ。俺を愛していない女など、こちらから願い下げだ! 昨夜のうちに荷物をまとめて出て行ったんだろうが、二度と帰ってくるんじゃねえぞ!!
・・・ 手紙を読んだ後、ふと窓の外を見ると、いつの間にか
