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人形銀河の計画

第29話 - 日と紙届かぬ部屋ねこにゃー日記

2022年11月18日

#創作

自我削除済のアカウント

玲奈

吾輩は猫である。名前はまだない。
そんな吾輩は今、とあるダンジョンの前に居る。
ここは【嘆きの洞窟】と呼ばれるダンジョンである。このダンジョ……ゴホンッ、この森に住む精霊達が泣いている声を聞いて駆けつけた次第なのだ。
入り口までやって来たのだが……何とも酷い有様であった。
何故ならば、地面が大きく陥没しており、まるで巨大な生物が暴れ回ったかのように草木がなぎ倒されていたからだ。
これは明らかに異常事態であり、放置しておく訳にはいかないと思った吾輩は早速調査を開始する事にした。
まずは一通り目を通していただきありがとうございます。
本作は、「小説家になろう」（http://syosetu.com）にて連載した作品です。（全三十九話+番外編二話で完結済み）
この作品は、とあるユーザーさんからのリクエストを受けて執筆したものです。そのため、本来であれば小説投稿サイトに掲載することは予定していなかったのですが、せっかくの機会なので公開することにしました。
なお、本編では描かれなかったエピソードもありますし、ストーリーラインも若干変更しています。特にノウェの一人称については大幅な改変を行っています。
また、設定上、一部固有名詞を変更しています。具体的には、
・ノウェの一人称：わたし→おれ
・ノウェの能力について：能力名【ノウェム】
→【マギア】
・ノウェの名前：ノウェルム→ノウェなどとなっています。
これらの変更点に関しては、あとがきページに記載しておきますので、興味のある方はご覧になってくださいませ。
最後に、本作を読んでいただいたことに感謝申し上げます。もし気に入っていただけましたら、フォロー、★評価などで応援していただけると幸い

玲奈

猫絶賛現実逃避中である。
何故ならば、目の前に居る美女のせいである。しかもただの美女ではない、なんとも艶めかしくて色っぽい、大人の女の魅力溢れる美女なのだ。
そんな女性が自分に向かって微笑んでいるのだ、こんな状況でもなければ喜んでしまう所であるが、今のこの状況では素直に喜べない。むしろ怖い。
（うわあ……本当に綺麗な人だ）
改めて見ても彼女は美人であった。切れ長の目に通った鼻筋、薄い唇は少しばかり小振りではあるが形が良く、頬骨の高い顔立ちに良く似合っている。そして何より印象的なのはその瞳の色だ。彼女の黒曜石の様な黒い瞳は見る者を魅了して止まなかった。
その彼女がベッドの上で身体を起こしている。まだ本調子ではないらしく、時折辛そうに顔を歪める姿はとても色っぽい。しかしそれでもなお美しさを失わないのだから、ある種感心してしまう。
彼女は僕の視線に気が付くとこちらを見て微笑む。僕は慌てて目をそらした。不味いな。つい

玲奈

猫耳が生えた美少女が俺の膝の上にちょこんと座っていた。
俺は呆然としながら彼女の頭を撫でている。
少女は無表情のままされるがままになっていた。
「あの……」
声をかけると、彼女はゆっくりと顔を上げた。
黒目がちの大きな瞳に見つめられドキリとする。
年の頃は十代前半くらいだろうか。
肌の色こそ浅黒いものの、西洋人のような整った容姿をしている。
しかし一番印象的なのはその耳である。
ぴょこりと立った三角のそれは、明らかに人間のものではない。それを視界に収めながら、俺は思わず息を呑む。
「……あ？」
間抜けな声が出た。しかしそれも仕方ないだろう。だって、そこにいたはずの人間が消えているのだ。代わりにいるのは獣耳をつけた小さな生き物である。
その三角形の何かは俺の存在に気付いたらしい。ぴくりと動いたと思った瞬間、勢いよくこちらを振り向いてきた。
ばっちり目が合ってしまった。そして同時に気付く。
──そいつの顔に見覚えがあることに。
「……お前、まさか」
『うわああん！また捕まっちゃった！』
悲鳴じみた叫びを上げたそれは、なんとも見慣れた姿であった。
『ひどいよぉ！こんなの絶対おかしいよ！！』
「はいはい、わかったから落ち着けって」
泣き喚くソレを抱き上げれば、腕の中でじたばた暴れ出す。
「だから言ったろ？あいつらは人間じゃないんだから油断すんなって」
『でも僕を捕まえたのは普通の人だよ！？』
「そりゃただの子供だったからだろ。大人になればあいつらもそれなりに知能がつくんだぞ。特に猫とか犬系の奴は危険だ。すぐ逃げるし、捕まえるのは至難の技だぜ？」
『じゃあどうして兄

玲奈

猫耳メイドカフェ～お帰りなさいませご主人様♡～
「うわあ！」
「ひゃっほぉおお！！」
俺達が見上げた先にいたのは、黒いローブに身を包む魔法使いのような男と、白いドレスを着た女だった。
男は空中に浮かびながら魔法を発動し、女の方は空に向かって矢を放っていた。
そして、二人はそのまま落下して、地面に激突した。
俺は慌てて駆け寄る。すると、そこには……
「お兄ちゃん！」
満面の笑みを浮かべながら俺を呼ぶ、最愛の妹の姿があった。
「良かった……」
安堵のため息をつく。本当に、無事でよかった。
でも、どうしてこんなところに妹がいるんだ？ここは日本じゃないぞ？周りを見てみる。見渡す限りの大平原。草木が生い茂り、所々に小さな林が見える。空は雲ひとつなく晴れ渡り、太陽の光がさんさんと降り注いでいる。…………。
えっと…………、ここどこだろ？僕の名前は『水無月（ミナヅキ）
透流（トオル）』16歳。日本のとある高校に通う高校生だ。まあ、どこにでもいる普通の学生と言っておこう。
成績は中の上くらいだし、運動もそれなり。顔立ちもこれといって特徴のない平凡なものだし、家族構成は父・母・妹の四人暮らし。ちなみに両親ともに健在である。父は大手企業の重役をしており、母は専業

玲奈

猫耳少女が空を指差す。
『あそこだよ』
雲一つ無い青いキャンバスにぽつんとある黒い点。それは徐々に大きくなってゆき……
『うわあっ！』
巨大な翼を広げた飛空挺が映ったところで暗転し、「終章天空都市国家」の文字が現れた。
（ここまでずっと無言）
「…………」
「…………」
「…………」
「……何か言うことがあるんじゃありません？」
「……お、俺悪くねェもん！」
「空の彼方へ消えてゆく、ドラゴンの姿があったとか、なかったとか？」
「おぉ～！」
拍手喝采が巻き起こり、映像が終了する。
続いて、マナとノウェの物語が始まる。
※
※
※
『では、次のニュースです』
「ほぇー……」
朝の食卓にて、テレビ画面を見ながらぼけーっとしている少女がいた。名前は藤咲（ふじさき）琴音（ことね）、高校一年生である。
「またあの子が映ったわよ」
呆れた声を出しながら、母親が台所へ入って来る。
「またこんなもの食べてるの？」
フライパンの上で踊るベーコンエッグを見ながら言う母親に対して、少女は口いっぱいに頬張りながら答える。
「んぐっ、だっておいしいし！」
「そりゃあ、お父さんが作ったものだもんね」
「お母さんだって好きでしょ？」
「まぁ嫌いじゃないけど……あんまり食べ過ぎちゃダメだからね」
母親は少女の皿を取り上げると、自分の分と一緒に食卓へと運ぶ。
朝食を食べ終わった二人は学校へ行く準備を始める

玲奈

猫耳フードを被った少女が歩いている。
その傍らには巨大な狼の姿があった。
狼の名前はフェンリル。
人語を話し、高い知能を持つとされる幻獣である。
しかし、その姿を見た者は誰一人として居なかった。
何故ならば、彼は常に姿を消しているからだ。
少女の名はアリス。
彼女は普通の人間ではない。
彼女の正体は精霊使いと呼ばれる者達の一人なのだ。
彼女もまた、人と精霊の間に存在する者だった。
「うわっ！」
突然の声と同時にアリスは背後を振り返る。
「アリス！」
驚いて目を開くと、そこはいつも通りの世界。
アリスは自分の部屋のベッドの上にいた。
目の前には心配そうに見つめているエリオットの顔があった。
彼の後ろには窓があり、そこから差し込む光が眩しい。
朝なのだということに気付いた瞬間、アリスの目からは涙が流れた。
それを拭おうともせず、ただじっと見つめてくる彼に問いかける。
「……どうして？」
なぜ彼は助けに来てくれたのだろう。
自分は彼を殺そうとしたのに。
すると彼は困ったように微笑んで、こう言ったのです。
『お久しぶりです、先輩』
【エピローグ】
そして僕は、もう一度あの子に出会う〈完〉
※本編完結記念SS（ネタバレあり）
※キャラ崩壊注意
※時系列不明
※腐向けではありませんが、作者が発酵しています
※ギャグ時空なのでなんでも許せる人推奨 -----------
《
あとがき
》
・・・・・・はい、皆様こんにちは。
作者の@f_loverと申します。いつも応援ありがとうございます。
本日は、この度発売になりましたこの本について少し書かせていただく予定でした。
しかし、実は今回発売されたこの本……。なんとまあびっくりすることに、私が執筆させていただきまして。
つまり、著者名義をご覧いただければわかる通り、私が自分で書いた小説なのだということがわかっていただけるかと思います。
一応断っておきますと、別に著者名を変えたかったとかそういうわけではなく、ただ単に、書き終わった後で出版社さんに「著者は僕です！」と言ってみたら、「じゃあそっちの名前で出しましょうね～」と言われただけです。
まあでも、実際この本を読んで下さるとわかると思うんですけど、著者名が私の名前だからといって特に内容が変わっているわけではないんですよね。むしろ、ちょっとだけ変わっています。
それはどういうところかというと、例えば登場人物の性格だとか、そういうところが若干違う気がします。これはあくまでも個人的な意見なんですけれど、この物語は元々

玲奈

猫耳少女は言った。
「また会おうね、約束だよ？」
それは、かつて見た夢の続き。
ノウェと別れた後、彼女は泣きながら、しかし前を向いて歩きだす。そして、やがて大人になったとき、彼女は運命的な出会いを果たすことになるのだが……。
『猫耳少女と魔法の絵本』
著者：山吹彼方
イラスト：天宮暁月
発行日：2016年10月11日
第3刷 ISBN-13 ： 978-4047356043 イラスト/赤りんごさん（@redringo）
https://twitter.com/redringo ■著者紹介
『小説家になろう』にて活動し、現在商業誌でも連載を持つ作者による初の小説作品。異世界転移した青年・ケンジと、彼に救われた少女・カナの物語を描く。

玲奈

猫耳のカチューシャを付けた女の子が、小さなお店のカウンターに座っていた。
カウンターの向こう側には、眼鏡をかけた優し気なお兄さんがいた。
『はい、じゃあ次はこれをお願いします』
お兄さんはメニューを差し出しながら言った。
しかし少女はその言葉を聞いていなかった。
彼女は目の前のお皿に釘付けになっていたからだ。
お皿の上には綺麗に切り分けられたケーキがあった。
そしてその上には、可愛らしい砂糖菓子のような少女の姿があった。
「では皆さん、お疲れさまです！」
エンディングクレジットが流れるなか、舞台袖でぐったりとしている三人。
「終わったね～」
「終わってしまったわ……」
「あ、ありがとうございました……っ！！」
スタッフロールとともに、スクリーンにはスタッフの名前が連なる。
その中には、「Mana」「Rina」の文字もあった。
「よかったぜー！感動したぜー！」
拍手喝采のなか、劇場を出る観客達。
中には泣き出す者もおり、感極まってスタンディングオベーションをしている者もいた。
劇場の外でも、興奮冷めやらぬ様子の人々が感想を言い合っていた。
そんな中、劇場前で一人の男がつぶやく。
「こんな終わり方だったなんて……。なんで俺は、あの時気づかなかったんだ？」
男の名は『K』。かつて、世界を恐怖

玲奈

猫少女とドラゴンが織りなす異世界ファンタジー、「猫神様のお使い」（通称ネコミミ）の新作エピソードです。
今回、なんと全編書き下ろしとなりました。（^ω^;）
そして、初のボイスドラマ化！！！！
（*゚∀゚*）
https://twitter.com/kohaku_note/status/1099483458846892544?s=19
「猫神様のお使い」のシリーズ一覧はこちらになります。
http://www.kadokawabooks.co.jp/product/322103000252.html
（引用：カドカワBOOKS）
------
・本篇では、主人公のノウェ（ノエイン=アルバトロス）が『主人公』として書かれているため、「一人称視点の小説」となっています。しかし、実際には「三人称視点で書かれた小説」です。これは意図的なもので、主人公が誰であるかを読者に伝えるために、あえてこのような手法をとっているのです。
・また、冒頭部分は、ノウェが物語の冒頭を語る形になっています。つまり、彼はまだ『主人公』ではありません。彼が語る物語は、これから紡がれてゆくものなのです。
・ちなみに、この冒頭の文章を読んで分かる通り、このページはかなり長いです。この長文を読むことで、『小説家になろう』でいうところの『プロローグ』にあたる部分が終わります。そして、本編が始まります。このあたりも工夫されている点の一つと言えるでしょう。
・ところで、本書は「ライトノベル」に分類される作品になります。冒頭で述べたように、本作は「一人称視点の小説」のように見えますが、実は「

玲奈

猫屋敷さんのイラスト：https://twitter.com/nekoyashiki_jp/status/1329807832823352208 ●総評
『SAVE THE CAT!』シリーズ完結作品です。
SICファン待望の続編ではなく、これまでのシリーズを踏まえたうえでの完結編となっています。
とはいえ、これまでのシリーズを知らない方でも楽しめるよう配慮されていますし、世界観もしっかりと構築されているので、安心してプレイできます。
また、本編では語られなかったノウェたちの過去を知ることが出来るサイドストーリーもありました。
本編をクリアした人はもちろん、まだクリアしていない人も是非一度手に取ってみて下さいね。
【最後に】
という訳で『PHANTASY STAR ONLINE 2』の紹介記事をお送りしました。
今回は少し長くなりすぎてしまった気がします（笑）
次からはもう少しコンパクトにまとめた紹介が出来ればと思います。
さて次回は……いつ更新出来るかなあ。
それでは皆さん、アデュー！ PSO2 ～断罪されるべき悪があった～
EP3-36 終末への足音
（後編）
「……！」
アークス達が驚きの声を上げる間もなく、ソレはそこにいた。
否、正確には、その光景を見た全員が息を呑んで動けなくなっていた。
そこに現れたのは──六芒均衡の零、マリア=セレシア。
そして、彼女に付き従うように佇む二名の人物だった。
「おぉ、これが空というものですか。綺麗ですねぇ」
「ほぅ、これが風というものなんですね。気持ち良いものですねぇ」
「あぁ、これが大地と呼ばれるものですか。美しいものですねぇ」
「あぁ、これが海と呼ばれるものですか。面白いものですねぇ」
「おぉ、これが太陽というものですか。暖かいものですねぇ」
「おぉ、これが月というものですか。欠けたり満ったりするものですねぇ」
「あ、あの、ちょっと待った！」
「はい？」
「最後のシーンは、もっとこう、なんつぅかな……」
「では、どんなシーンですか？」
「それは……ほれ、あれだよ。あれ。……えぇっとぉ～」
「あははは。まあまあ、ここはこういうところですし。あまり細かいことに拘らないほうがよろしいと思いますよ」
「おしまい？」
思わず呟いた言葉に、隣にいた彼女が小さく笑った。
エンドロールが流れても、彼女は席を立とうとはせず、じっとスクリーンを見つめている。
彼女の横顔を見ながら思う。
きっとこれは、彼女にとっての終わりじゃない。
彼女と彼の物語は、まだ続いているんだろう。
それはきっと幸せな結末を迎えるはずだと信じながら、僕もまた画面の向こうの世界に想いを馳せる。
いつかまた彼女に逢う日が来るまで、僕は僕の物語を始めよう。
「映画、面白かったね！」
「えぇ、本当に良かったわ。久しぶりにこんなに泣いちゃったもの」
映画館を出た後、近くのカフェに入って感想を言い合う。
話題の映画だったけれど、やっぱり期待以上の面白さがあったと思う。
「あ、でもごめんなさい、私ばっかり喋っちゃって」
「気にしなくて良いよ。すごく楽しかったから」
「……ありがとうございます」
はにかみながら笑う彼女を見ているだけで、こちらの心も温かくなっていく気がした。

玲奈

しばらく他愛のない話をした後、思い出したように彼女が口を開いた。
「そういえば、あの映画の最後って結局どうなったんでしょうね」
「最後のシーンの話かな？確かに気になるけど、実はあまり覚えていないんだよね」
正直なところ、途中からほとんど内容を覚えていなかったりする。
「じゃあね、マナちゃん。また遊びに来るわね！」
「はい。いつでも来てください。お待ちしています」
「うふふ、今度はお泊まりセットを持ってくるわね～」
楽しそうに手を振りながら帰って行く先輩を見送ってから、わたしは大きくため息をつく。
先輩は気づいていたのかな。あの人、絶対に泊まるつもりはなかったと思うんだけど。
でもまぁ、それはそれで別に構わないけどね。むしろ歓迎だよ。だって一人だと寂しいもん。
とはいえ、今日くらいはゆっくりさせて欲しかったなぁ……。
「お疲れ様です、マスター」
声をかけられ振り向くと、いつの間に

玲奈

猫
耳メイドさんに起こされる朝。
今日もいい天気になりそうだ。
朝食はトーストにハムエッグ。コーヒーとヨーグルトがつく。
「おはようございます。ご主人様」
彼女はまだ、僕を『ご主人』と呼ぶ。
僕の本当の名前は、『ノウェ・アスターティファクト』だけど、彼女の前では『ご主人様』なのだ。
僕はこの屋敷の主であり、彼女達の主でもある。
昨夜見た夢と同じ終わり方じゃないか……。
******
***
いつものように目を覚ますと、そこは病院のベッドの上だった。
白い天井を見ながら考える。あの夢の続きはなんだったのだろうと。
すると突然ドアが開き、見慣れた顔が入ってくる。
「起きたかい？」
そう言うと彼女は僕に向かって微笑んでくれた。
彼女の名前は西原由香里。僕の幼馴染であり、そして、恋人でもある女性である。
僕はゆっくりと起き上がり、彼女に笑い返す。
「おはよう。由香里」
「おはよう、祐介くん」
彼女とこうして挨拶を交わすことがとても嬉しい。しかしそれと同時に少し悲しい気持ちにもなった。なぜならば、僕らに残された時間は少ないからだ。
それは一年前から分かっていたことだったが、やはりいざその時が来ると思うと寂しく感じるものだ。
今日、俺は十八年間住んでいた家を出る。一人暮らしを始めるのだ。
別に親元を離れて暮らすことが不安とかではない。むしろ楽しみでしょうがないくらいだ。
ただ俺の場合は少し特殊な事情があったりする。
俺の名前は東雲雄吾（しののめゆうご）。高校二年生である。成績はそこそこ良く、友達も多い方だと自負している。そして、容姿も悪くないと自分では思っている。まあ

玲奈

猫
屋敷さんのイラストです（※許可済み）
https://twitter.com/nekoyashiki1/status/142633458759477569
・
・
・
『お知らせ』にて、全文公開しております。
https://ameblo.jp/smc-dream0428/entry-12383393410.html
（※近況ノートより転載しました）
イラスト：猫屋敷様 https://www.pixiv.net/users/55323599 ありがとうございました！！！！
「あっ、待ってくれ！」
「行っちゃったね～」
「ああ……でも、また会える気がするぜ」
「うわあ、ベタ惚れじゃん？」
「そっ、そういうんじゃねえよ！」
「照れるなって！ほら、あたしたちも帰ろっか」
「おう、じゃあな、アルフォンス」
「ばいば～い♪」
【第一章】
プロローグ
1.新たな出会い 1
「ふむ、この辺りかのう……」
ここは辺境の地オード領。
広大な大地に緑が広がり、様々な生命が息づく。
そして空を翔ける翼を持つ人々の姿が映り込む。
人々は笑い合いながら、平和な日々を過ごしている。
それはとても美しい光景でした。
わたしたちはただ見つめていました。
言葉もなく、涙すら流すことなく。
ただひたすらに見続けました。
いつかきっと、こんな日が来ると信じていたのです。
やがて映像は暗転し、エンドロールが流れます。
スタッフの名前に続いて、最後に流れるクレジットの文字。
『制作：A.C』
そこで終わりです。
しかし、そこにはまだ続きがありました。
A.Cとは、つまりエータ・カラードの略なのです。
エータ・カラードは、あの方々が作った会社の名前でした。
そしてあの方はこう言ったのです。
「俺達の仕事はこれからだ！」……と。
エピローグ
「……お待たせしました」
ウェイトレスさんが注文の品を持って来てくれたので、少しの間、思考を中断して現実に戻ることにする。
今は昼休みの時間だから、学校近くのファミレスに来ているんだけど、僕はずっと気になっていることがあった。
それは……目の前に座っているクラスメイトの女の子のことである。
（やっぱり可愛いよな～）
彼女は僕の幼馴染である高坂茜さんといって、小さい頃からよく遊んでいた仲の良い友達だ。ただ最近になって彼女との距離感を感じるようになった。昔は一緒にお風呂に入ったり、寝たりしていたはずなのに最近は全くと言って良い程そういうことがなくなってしまったのだ。僕としてはもう少し距離が縮

玲奈

ねこ
メモさんにてインタビュー記事が公開されました！ありがとうございます！
https://kakuyomu.jp/users/hiroaki_taniyama/news/16816452218870966783 ■『ALIEN：ISOLATION』特集【Vol.3】
http://www.neko-memories.com/arian0/archives/34560982.html
（引用ここまで）
------
【余談】
ノウェちゃんかわいいですよね～（*'ω'*）
公式HPのキャラクター紹介ページのイラストとかほんと最高すぎて・・・ちなみにゲーム本編ではこの絵とはちょっと違う感じになります。
このイラスト見てると、ゲームのあのシーン思い出しちゃうんですよね……
『終末なにしてますか？忙しいですか？救ってもらってもいいですか？』#02 終わりが来る前に 1 そして、ティアットは目を覚ました。
ベッドの上に身を起こし、ぼんやりとした視線で室内を見回す。壁紙もカーテンも調度品も見覚えのないものだけれど、それでもなぜか、安心感のようなものを覚える部屋だった。少なくとも、先ほどまでいたはずの病室よりはずっとうつくしく見えた。
ここは、現実ではない。でも、限りなく現実に近い場所なのだ。
だから、ここで起きたことは、現実であり得ることだし、これから起きるかもしれないことでもある。
この世界を、もっと知りたいと思った。
※
※
※ 今日もまた、わたしたちはあの人と一緒に、朝ごはんを食べている。
「あ、パンくずついてますよ？」
「えっ、ほんとですか！」

玲奈

吾輩は猫である。名前はまだない。
そんな吾輩は今、東京のど真ん中にいる。
目の前には大きなビルが立ち並び、多くの車が忙しなく行き交う道路が広がっている。そして、道行く人々の顔は皆一様に険しい。まるで何かに追われているかのように必死の形相をしている者までいた。
（こんな状況でも、人間とは本当によく分からないものだ）
別に彼らが悪いわけではないのだが、ついそんな感想を抱いてしまう。なぜなら、今の人間は昔と違って余裕というものがなくなってきているからだ。
昔はどんなに苦しい時でも笑っていられた。それはきっと僕の後ろに兄さんがいてくれたからだ。僕の背中を押してくれる人がいたから僕は前を向いて頑張れたし、辛いことも乗り越えることができたと思う。
だけど今は違う。兄さんの支えを失った僕を支えているのはただ一つ、復讐心だけだった。
◆
『あ～……テステス。聞こえますでしょうか？』
『聞こえてるぞ』

玲奈

私の名前は佐藤美紀。17歳の高校二年生。身長160cm体重45kg。成績は中の上くらいだけど運動が得意。あと可愛い。
まあこんな感じかな。
私の周りでも私みたいな子は沢山いたし特に変わったこともない普通の女子高生だったんだけど……ある日を境にちょっとずつおかしくなってったんだよね。
まず最初に違和感を覚えたのは朝起きたときだった。いつものように目を覚ましたはずなのに妙に頭がすっきりとしているような気がしたのだ。普段であれば仕事疲れで体を起こすだけでも一苦労だというのに今日に限っては不思議とその気怠さが消えていた。まるで一晩ぐっすり寝た後のような爽快感を覚えながら俺はゆっくりとベッドから出た。
「なんだったんだろうな、今の感じ・・・？」
別に風邪を引いたとかそういうわけではないはずだし昨日は特に変わったこともしていない。ただ普通に風呂に入って歯磨きをしてそのまま布団に入っただけのはずである。まあ体調が良い分には問題は無いのだが何か変なものでも食べた記憶もない。
「お兄ちゃん？」
目の前の妹である真奈の声ではっと我に帰る。ぼけーっとしていても仕方が無いのでとりあえず朝ごはんを食べようと立ち上がると妹も一緒に立ち上がった。そして俺の手を取り部屋から出て階段を下るとリビングへと向かった。
いつも通りの光景であり特におかしいところも無い。母さんがキッチンに立っていて姉貴はまだ寝ているようである。テーブルの上にはすでに朝食が用意されているためそれを二人で食べることにする。食べながら俺はテレビをつけてニュースを見ることにした。
『次のニュースです。昨夜未明〇〇県△△市に住む高校生男子二人が行方不明になりました』
いきなり物騒なことが起きていた。しかもうちの近くであったらしい。確かそこは少し離れたところに大きなビルがあったような気がする。そこに入るためのエレベーターに乗ろうと思ったらボタンが無くて上に上がれなくなったという話を聞いており実際に行ってみたが確かにそれはエレベーターではなくエスカレーターだった覚えもある。
しかしそんなところに高校生がいる

玲奈

私の中で、この映像の意味するものは何なんでしょうね？う～む。
・・・・・・。
あ、これはきっと、お子さんの成長記録とかかな？（爆）
でも、これだけじゃ分からないよぉ。
ちなみに、エンドロールでは、本編中で出てきたキャラの名前が出てました。
「神なき時代」「新たな神話の始まり」みたいなことが書いてあったような気がします。
とりあえず、「終わらない楽園」というキャッチコピーだけは理解できますけど。
公式サイトによると、この物語は『The Lost Gate』というタイトルなのだそうです。
Theってことは、続編あるんでしょうかね？
（前作があるかどうかは未確認。少なくとも攻略本には載っていなかったと思う）
あと気になったのは、パッケージ裏の絵が変わっていたことくらいでしょうか。
前回見た時は確か、天使の姿になっていましたよね？今回見ると、何故か普通の人間の姿で描かれています。
そして何より一番驚いたのは…………表紙に描かれたノウェの顔色が悪かったことです！！！！こんな顔色の悪い主人公初めて見ましたよ！何か病気持ちですか、この人！？（笑）
しかも髪の色まで真っ黒だし！まさかとは思うのですが、この人は病気を隠しているんじゃないでしょうか。
わたしがお医者さんになってあげましょう。だから本当の事を教えてください。
ほっぺをつねりますね、これは夢じゃないんですよ～。
うわああっ！本当にこんな人だったなんて！なんですか、あなたは！？どうしてわたしの病室に来たんですか！？来ちゃダメです、出て行ってください！出て行くもんですか！だってここはあなたの部屋でしょう？ここはわたし

玲奈

私の名はノウェ・ル=ダーナ。ルクルット公国の王にして、真なる女神である。
おしまい ******
『異世界転生したら最強だったので異能バトルしません』をお読み

玲奈

私の名前は、佐藤太郎です。
どこにでも居るような平凡な名前でしょう？顔だって別にイケメンじゃないし、背が高い訳でもない。スポーツが出来る程運動神経が良い訳でもない。勉強が得意と言う事もない。
唯一誇れる事は、人よりちょっとだけ物覚えが良くて、記憶力が他人よりも少しだけ優れていると言うくらいでしょうかね？まあ、それも大した長所とは言えないんでしょうけど・・・。
では何故こんな平凡極まりない私が、この物語の主人公である『佐藤太郎』に選ばれたのかと言いますと、実は神様のお導きとか言う奴らしいんですよ。
いや、冗談じゃなくマジで。
先日行われた健康診断の結果を見て、担当医の先生に呼び出されましてね。そこで色々と説明を受けたのですが、その時に言われた言葉が、「君の人生の中で何か大きな転機となる出来事が起きたはずだ。そしてそれは恐らく君の運命を変える程の重大な出来事であり、同時に君の人生を劇的に変えるものでもある筈だよ」と言われたんですよ。
それで、気になった私は自分の人生を振り返る事にしました。
すると確かに思い当たる節がありました。
そう、あの時を境にして、私の日常は大きく変わったと言えるでしょう。
ええ、あの時の事を詳しく話させて貰いますよ。
私は、ごく普通のサラリーマン家庭の長男として生まれ、何不自由のない暮らしを送っていました。