タケシ
はぁ...
何のアリバイのないため、警察に従うしかなかった
タケシ
もう一週間か...
タケシ
そろそろ出られるな
警察
39番、出てこい
警察
親が来たぞ
タケシ
はい...
母
タケシ...もう明日で出れるわね...
タケシ
うん...
母
あのさ、タケシ
タケシ
何?
母
実は色々調べたのよ
母
自分が犯していない罪について
母
そしたら、
タケシ
そしたら?
母
もしかしてだけど
母
もう一人のタケシがいるんじゃないかって
タケシ
ど、どういうこと?
母
ドッペルゲンガーって知ってる?
母
自分の知らないうちに自分そっくりのもう一人の自分が勝手に行動してるってやつ
タケシ
もしかしたらそいつが原因ってわけか
タケシ
ここを出たら絶対そいつを捕まえる
母
ダメよ
タケシ
なんで
母
ドッペルゲンガーはね、その似たような人にバッタリ会うと
タケシ
ゴクリ
母
死んじゃうの
俺はそれを聞いた瞬間、汗が溢れてきた
母
だから絶対に会っちゃダメよ
タケシ
う、うん...
しかし、俺の気持ちは変わらなかった
絶対に捕まえてやる、その気持ちで胸がいっぱいだった