赤 葦
じゃ、俺はここで
紬 小雪
うん、…
赤 葦
またね
紬 小雪
あ、待って、
冬の冷たい空気の中、
はぁと白い息を吐きながら問いかける
紬 小雪
木兎さんみたいな人が、
紬 小雪
近くにいたら、眩しくないの?
赤 葦
…そりゃまぁスターだから眩しいけど
意外だった、でもそれもそうか
だって赤葦も木兎さんに着いていくタイプだし…
赤葦だって"スター"とかそういうの言うんだ……
やっぱりこの人達は私とは違う
紬 小雪
ごめん、それだけ…
紬 小雪
またね
赤 葦
うん、また
こうしてまた歩き出した。
高校二年生の冬
家に帰ってから見つめるのは、逃れられない物だった .
進路……何となくで進学して、
何となくで来たから大学のことなんて考えられない、
そう思う反面、来年は受験という大きな現実を見る
紬 小雪
はぁ……
それでも、ペン握る手は一向に動かないままだった .
next
お久しぶりです 明けましておめでとう御座います🙇🏻♀️🎍 今年もよろしくお願いします!