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ゆかり

世界に音楽の輝きを放ったボーカロイド

ゆかり

ご存知ですか?

ゆかり

歌専用の機械で、様々な会社が商品を出していて

ゆかり

個性豊かな声を持つボーカロイドたち

ゆかり

当然、ロボットですから

ゆかり

彼女たちには感情も、知能もありません

ゆかり

AIとしての機能を入れれば

ゆかり

知能くらいは上がるかもしれませんが

ゆかり

感情を宿すことは無理ですよね

ゆかり

だって、命が無いのだから

ゆかり

さあ、考えてみてください

ゆかり

もしもボーカロイドに命が宿り

ゆかり

感情をコントロールする力があるどしたら?

ゆかり

私たちのような、生きてる人間と同じように

ゆかり

操作機で命令するのではなく

ゆかり

自分の脳で考えて

ゆかり

行動に移すことができるとしたら?

ゆかり

今回は、そんな“もしも”を実現します

ゆかり

たとえ非現実的なテーマでも

ゆかり

ストーリーに込められた心情は

ゆかり

きっと、共感できると思いますよ

ゆかり

さあ、一見変わったこの実験を駆使し

ゆかり

私と一緒に楽しみましょう

目が覚めると、白いベットの上だった

美紅

知らない部屋…

美紅

ここは病院?

ゆかり

ベタなワードですね

美紅

(うわ…枕元に人がいるなんて気付かなかった)

美紅

(黒髪に、二重まぶたの大きな目)

美紅

(真っ白な肌)

美紅

(すごく可愛い子…人形みたい)

ゆかり

あなたは事故に遭いました

ゆかり

学園祭で入ったアトラクションゲームの最中

ゆかり

不運にも、機械が故障してしまい

ゆかり

爆発に巻き込まれたのです

美紅

あ……

美紅

(そうだ…私、さっきまで学校に居た)

美紅

(彼氏の青葉君と、学園祭を楽しんでた)

美紅

そっか、あの時…

美紅

確かにものすごい爆発音みたいな音が聞こえたけど…

ゆかり

あなたは気絶したのです

美紅

うん、そこから先の記憶は無いし

美紅

きっとそうなんだろうね…

ゆかり

私の親が、あなたの学校の校長先生と顔見知りで

ゆかり

今回のアトラクションゲームの企画機関に関わっています

ゆかり

あいにく、両親は仕事で不都合ですが…

ゆかり

私があなたに付き添っているのです

美紅

そうだったんだ…

美紅

(私、本当に事故に遭っちゃったんだね)

美紅

(今更だけど、凄い嫌悪感が湧いてくる…)

美紅

あなたのお名前は?

ゆかり

ゆかりと呼んでください

ゆかり

私は基本フリーですから

ゆかり

たいていはあなたのお見舞いに来る予定です

美紅

そっか、ありがとう

美紅

……っ!!

美紅

そういえば、青葉君は?

美紅

(彼のほうから告白してきた、大切で大好きな人…)

美紅

青葉君は今どこにいるの?

美紅

ていうか、あの人も事故に巻き込まれたんじゃ…

美紅

ねえ!どこ?!

美紅

教えて…青葉君に会いたい……

ゆかり

………

ゆかり

確かに、あなたの彼氏も事故の被害を受けましたが

ゆかり

幸い軽症で済みました

ゆかり

別の病院に二日ほど入院し

ゆかり

昨日には無事退院もしています

ゆかり

額に傷があるものの、彼は元気ですよ

ゆかり

健康に異常は見られませんし

ゆかり

おそらく精神的なダメージも少ないでしょう

美紅

そう…

美紅

なら良かった

美紅

少しだけど安心できたよ

ゆかり

それは何よりです

美紅

……

美紅

さっきから気になってたんだけど

美紅

あなた、声凄い綺麗だね…?

美紅

(クールで落ち着き払った深い声…)

美紅

(でも全然、男っぽさや野太さは無くて)

美紅

(よく聴くとクリアで透き通った、とても可愛い声で)

美紅

(思わず聴き惚れてしまう…)

美紅

まるでボカロみたい

ゆかり

ボーカロイドですか?

ゆかり

よく言われます

美紅

なんか早口言葉言ってみてよ!

ゆかり

“生声生ネギ生初音”

ゆかり

“隣のミクはよくネギ喰うミクだ”

ゆかり

どうでしょう?

美紅

へぇ……発音も良いね!

美紅

そんなに舌回るの凄い

美紅

私は滑舌悪いから、羨ましいな

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