朝が来た。
私は昨日のニノの言葉が頭から 離れない。
ニノが私の事好き……、、? ありえない!ありえない!
興奮を抑えつつ1階へ降りようと ドアを開けた。
ガチャッ
和也
はよ
奈美
おはよ…
………… 気まづい沈黙が流れる。
ガチャッ
翔
あれ?奈美!珍し…
奈美
し、翔!…
和也
おはよ、しょーちゃん
翔
ニノー起きてたんだ!
和也
うん。
相変わらず早いねしょーちゃんは笑
相変わらず早いねしょーちゃんは笑
翔
ハハッ笑
翔
んーてかさ、超腹減ったぁ
奈美
あ、私なんか作ろっか?
翔、和也
え、?
和也
大丈夫なのお前?
奈美
う、うるっさいわね笑!
私だって朝ごはんくらい作れるし!
私だって朝ごはんくらい作れるし!
翔
めちゃめちゃ楽しみ笑
待ってるね?
待ってるね?
奈美
うん///
ってか何食べたい?
ってか何食べたい?
翔
んー……
翔
目玉焼きとか?
和也
いーね、定番
奈美
おっけい!んじゃ待ってて
私はずっと前から料理教室に 通っている。
実は初め、ニノにハンバーグを 作ってあげたくて高校卒業して、 ずっと通っていた。
でもなかなか作る機会がなく、 今に至る。
奈美
じゃーん
翔
うぉー!美味そー
和也
意外だな、奈美が料理出来るなんて
奈美
さぁっ食べてみなさい?
翔、和也
いただきまーす
2人が食べた。
翔
え!これめちゃめちゃ美味しい
なんか俺の食べてる普段の
目玉焼きと違うんだけど
なんか俺の食べてる普段の
目玉焼きと違うんだけど
奈美
え!わかる?隠し味にチーズ
入れてみたの
入れてみたの
翔
こりゃ美味いわ。最高
奈美
良かった……
和也
あー、こんなの毎日作ってくれる
って考えたら最高だな。
って考えたら最高だな。
奈美
えっ……
翔
に、ニノ……?
和也
あ、違うよ?
俺作らないから居てくれたら
楽だなーって
俺作らないから居てくれたら
楽だなーって
私は昨日からニノの様子がおかしいと思っていた。
だから今、思い切って聞いてみた。
奈美
ニノ…あのさ、昨日から何
隠してるの?
隠してるの?
奈美
言いたいことあるならはっきり
言ってよ。
言ってよ。
すると、
和也
ごめん。俺…
奈美
ん?
和也
お前が好きだ。ずっと前から。
え…どーしたらいいの…私
奈美
っ…でもなんで前から
言ってくれなかったの?
言ってくれなかったの?
もっと早く言ってくれれば… 私も好きだったんだよ?ニノの事。
和也
実は、
和也
俺たち血の繋がっていない
兄弟なんだ。
兄弟なんだ。
翔
は……?
奈美
に、ニノが私のお兄ちゃん?
和也
生まれてすぐ、親が離婚して
その二ヶ月後にお前が生まれたんだ
その二ヶ月後にお前が生まれたんだ
和也
でも違う母親。
和也
俺も中学に入ってから知ったんだ。
妹が居るって。
出会ってから告白するタイミング
なんていくらでもあった、
妹が居るって。
出会ってから告白するタイミング
なんていくらでもあった、
和也
でも好きって気持ち今まで
言えなかった。
この前も言えなかった。
言えなかった。
この前も言えなかった。
和也
ずっと怖かったんだ言うのが。
俺弱いよなーほんと
俺弱いよなーほんと
うそ…でしょ? 私の心の中は、訳の分からない 状態だ。
翔
おーい、奈美?
翔が私の名前を呼ぶのも 無理はない。
だって私は驚きを隠せず、 ポカーンと口を開けて混乱していたから。
奈美
ご、ごめん。ちょっと1人にさせて?
整理したい。
整理したい。
和也
そりゃそーだよな、わかった。
そして、私は足早に部屋へ戻った。
奈美
私と、ニノが……兄弟、、
すると、
コンコン
誰かがドアのノックした。







