なんて皆に返しているが、当たり前のようにおはようなんて言う時間に配信しているわけではない

現在の時間は午後の11時半、一般ではもう寝る時間だったりゆっくりしている時間を過ごすだろう

だがそんな中、彼は配信を進めていく

遅い時間なはずなのにも関わらず視聴者率は1,2万人を占めている

冗談を交わえつつ雑談を進めていく三ツ橋

現在でのチャンネル登録者数は90万人 3年前に突如として現れたゲーム配信実況者

ゲームをプレイするものは マイクラやホラー、RPGや多くの幅に挑戦している

コミュニケーションや頭のキレ、回転の早さの持ち主である三ツ橋はいつも視聴者を驚かせる実況者、現在でも人気上昇中と共に登録者数も増えているようだ

話を良いところでまた話題を切り替えていく三ツ橋 それと同時に座る体制を直したのか配信からギギ、と椅子の音がした

能天気にふわふわと話しているが、コメントは驚きを隠せない反応と困惑している反応で盛り上がっているようだ

知名度は高い方である三ツ橋は今までずっと一人でゲーム実況をしていたのであまり交流がなかったの事だそう

なんて独り言を吐く、コメント欄では「三ツ橋のコミュ力やばそう」「案外すぐ馴染めてそう」がちらほら見当たる

中には「コラボorゲストのつもりの筈がいつのまにか盛り上げ役になってそう」等が上げられていた

意外だなと思いながらふっと笑った彼

配信を閉じた時間は深夜の2時

暗い部屋の中で配信をしていたため、目の疲労がとてつもなく半端ない

勿論疲れてるのは目だけでなく頭や腰、喉も使っていたのでどこもかしこも痛かったり怠みを感じている

三ツ橋の現在の登録者数や視聴数等を見ればそれだけでも食っていける生活だと思うが、彼はそんな事をしない

例えると仕事や学校生活を送っている人のように彼もその中の一般人だ

あくまで実況配信活動は人脈を広げるための一種である

今更すぎるが、本人はそんなに登録者数は多くならないだろうと思っていたらしくまさか驚く程の数になるとはと呟いた

カーテンから漏れる日差しと共に小鳥のさえずりで朝だと気がつく

体をむくっと起こしながら瞼を擦りながら目を覚ます

時計を見たら朝の9時

学校にしろ仕事にしろ、三ツ橋は一般の生活をしているため遅刻をしているとわかってから支度を急いでる

ドタドタと足をばたつかせながら職人のように素早く服を着こみ、髪を適当に直す

朝ごはんを食べようかどうしようかと考えていたがそんな食べる時間などないと思い、鞄に必要最低限なものを詰め込んだ

玄関を出る前に必ず水は出ていないか、コンロや電気の閉じ忘れは大丈夫かを点検し終えた後玄関に向かう