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「好きだよ」
「今日は素直だね」
「大好き、」
「うん。俺も」
"画面の中" に喋りかける
狭くて小さな部屋に私と
"貴方" の声が響き渡る。
來月 彩
これが私の初恋だった。
「 …っ。」
「……っっ!!」
「………い!!!」
「……ーい!!!!」
「おーい!!!!!」
A香
來月 彩
ビックリして顔を上げる
声のする方に視線を向けると
いつの間にか歩いていて
"話していた"
來月 彩
A香
A香
來月 彩
來月 彩
A香
A香
來月 彩
言葉の意味に理解が追いつかない
"どうして?"と聞きそうになったけど
聞いたらダメな気がした
自分でも少し分かっていた。
理解が追いついていないくせに
勘が働くのは悪い癖なのかも知れない。
"直さなきゃ"
今もあの時も、全部。
A香
"元気"その言葉で私はまだ変わっていないところがある
そう確信した。
「なあ、こっちに来いよ」
帰り道、誰かにそう言われた気がした
いや、貴方に言われた。
來月 彩
駄目なのに。駄目なのに。
貴方の手を取ってしまう。
その瞬間私は
画面(スマホ)に吸い込まれる気がした。
來月 彩
埃
埃
來月 彩
埃
來月 彩
埃
これが夢なのか現実なのかは知らないけど、
貴方を想う気持ちは抑えられなくて
來月 彩
分かっている
この返事もどうせ
埃
來月 彩
ブチッ…
何かが途切れた。
息が詰まる。
なんでこんな夢を"また"見たのだろうか。
でも、
"大好き"を聞いたのは
初めてだった。
「ねえ、好きだよ」
「ははっ。可愛い」
「大好き、、」
「俺は愛してるよ」