もう会えないと思っていた
七菜が来た時は驚いた
五月
はぁ…
明日で最後にしなければ…
七菜
おはよー!
五月
おはよう。
七菜
聞いてよー!私もうそろそろ中学校卒業するんだ!
五月
そうなのか。確かに…もうそんな時期だな。
七菜
うん!私高校生活楽しみだなぁ〜
五月
…………
七菜
いつきさん?
五月
もう、ここには来るな
七菜
え…?
五月
俺とお前は本来一緒にいるべきではない。
七菜
どういうこと…?
七菜
今まで一緒にいてくれたじゃん!
五月
……
もう、終わりだ。
五月
俺は人間ではない。
七菜
……え…?
七菜
ちょ、ちょっと…何言ってるの?いきなりどうしたの…!
七菜
そんなわけないじゃん!
五月
七菜。お前本当は気づいていたろ。
七菜
……そ、そんなこと…
五月
お前、もうそろそろ高校生になるんだってな。
七菜
そうだけど、それとなんの関係があるのよ…
五月
俺がお前と出会った時、お前は小学生だったろ。
七菜
そうだけど…
五月
少なくとも4、5年は経ってるんだよ
五月
おかしいと思わないか?
七菜
何が…!
五月
お前はどんどん成長した。
五月
だけど俺は?
五月
お前と出会ったあの日から、背格好が何も変わってないだろ?
七菜
そんなの変わらない人もいるでしょう!
五月
はぁ…。
本来の姿を見せたら信じてくれるだろうか
五月
………どうだ、これで信じたか?
七菜
…………え………
七菜
違う……これは……
五月
七菜…
七菜
違う……こんなの現実じゃない…
五月
七菜…!
七菜
嫌だ!違う!こんなのいつきさんじゃない!!
五月
七菜!
七菜
…あ…
七菜
ご、ごめん…なさい…
五月
お前はもう帰れ…
五月
そして二度とここに来るんじゃない。
七菜
そんなの嫌だよ…
五月
来るんじゃない!
五月
明日ここに来てみろ。お前を喰うぞ
七菜
そんな……
七菜
なんでっ……!
五月
わかったならとっとと帰れ!
七菜
ビクッ
七菜
なん……で…
これでいいんだ







