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テラーノベル(Teller Novel)

微睡〇〇

!、作之助、前

織田作之助

あぁ

路地裏を走っていると頭巾を深く被った男が切りかかってくる。

私の前を走っていた作之助は其れを華麗に避ける。

私は銃を取り出して男の足元に二発、牽制する様に撃った。

織田作之助

動くな

チュンッ

と、男に銃を向ける作之助と私の頭スレスレに、

後ろから銃弾が撃たれた。

作之助が前の男と、私が後ろの男と銃を向け合う。

織田作之助

( 逃げずに待ち伏せ…?)

織田作之助

( 狙いは此の金庫か )

男達がゆっくりと私達と距離を詰めてくる。

作之助と私が背を預け合いながら止まっていると、

太宰治

織田作!〇〇!屈め!

微睡〇〇

丁度治がやって来て、部下達が散弾銃で男二人を撃ち殺した。

太宰治

君は全く困った男だなぁ織田作

太宰治

君が其の気になれば、

太宰治

此奴らなんて一呼吸の間に殺せるだろうに

治が屈んでいる私と作之助に手を差し伸べる。

其の手をしっかりと握って私達は立ち上がった。

微睡〇〇

ありがと〜

織田作之助

殺したのか

太宰治

生け捕りにしても情報は引き出せないからねぇ

太宰治

何しろ奥歯に仕込んだ毒薬の味が大好きな連中なんだ

作之助が苦い顔をすると、治は「判っているよ」と続ける。

太宰治

そういう意味で云ったんじゃないんだろ

太宰治

けどね、相手は戦闘のプロだ

太宰治

幾ら君でも殺さないなんて無理だよ

太宰治

〇〇も居たんだしね

微睡〇〇

人を足手まといみたいに云うな

織田作之助

あぁ、お前が来なければ死んでいた

太宰治

織田作之助

太宰治

何があろうと人を殺さないという心情を持つ、

太宰治

奇妙なポートマフィア

太宰治

其の面倒な信念の所為で組織内では使いぱしりの様に扱われる

太宰治

あれだけの腕を持ちながら

織田作之助

其の手の苦情はもう何万回も承ってる

微睡〇〇

はは、そうだよね

微睡〇〇

其れより此の襲撃だ

微睡〇〇

此奴らは一体何者なの?

太宰治

其奴の腰を見てみると良い

太宰治

旧式拳銃を下げているだろう?

太宰治

其奴はグラオガイストと云うらしい

太宰治

古い欧州の拳銃で、連射性と精度がお粗末だから、

太宰治

此の狭い路地では威嚇くらいしか使い道がない

太宰治

恐らく其の拳銃は彼等にとってエンブレムの様な物なんだろう

太宰治

自分達が何者か示すための

織田作之助

何者なんだ?

太宰治

…ミミック

織田作之助

ミミック?
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