叶
(やっぱり、気になる)
昨日の女の子
つまらなさそうな表情
馴れ馴れしい男
叶
(やっぱ名前を知るところからだよね)
叶
(こうゆうのはやっぱり)
保健室
叶
失礼しま〜す
ガラリと保健室の扉を開ける
養護教諭はいないようだ
今はそれが、好都合
カーテンが閉まっているベッドに 向かい、カーテンを開ける
叶
まゆゆいる〜?
黛
……何か用?
黛灰
普段保健室にいる人物
保健委員で仕事は勿論するが 別段、人はそんなに来ないので パソコンやスマホをよく触っている
故に機械に強い
叶
これあげる〜好きだったよね?
そう言って差し出したのはスイーツ
黛
……何が目的?
こわ、って言われたのは 聞こえなかったことにしよう
叶
流石察しがいいね
叶
ちょ〜っと頼みたいことがあるんだよね
黛
内容によるけど
叶
実は
叶
この人のこと、調べて欲しいんだ
そう言ってスマホの画面を見せる
そこには1枚の写真
深夜に会う女の子の写真だった
黛
盗撮?
叶
僕がした訳じゃないよ〜
叶
人脈で貰っただけ
あの時、彼女を尾行していた人が 他にもいた
その人が盗撮をしていたから ちょーっとお話ししただけ
そしたら黙ってる代わりに写真を くれるっていうから貰ってあげただけ
黛
ふーん……はい、返す
叶
それで、引き受けてくれる?
スマホを受け取り、そう聞く
黛
前も言ったと思うけど俺はーー
叶
ちなみにこれ期間限定のスイーツでまゆゆが喜ぶと思って買ってきたんだよね〜
黛
ピクッ
黛
そうゆうことなら俺が貰わないといけないよね
叶
流石まゆゆ〜!ありがと〜!!
交渉成立
これで情報が得られる