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寧々

り、嵂…?

体から伝わる、嵂の熱。

私今、嵂に抱きしめられてるんだ…

寧々

(なんで…?)

私のこと、除け者みたいに嫌ってたのに…

嬉しい。このまま、嵂が記憶を戻してくれたらー…

っ……あ!

寧々

嵂、どうしたの!?

ち、近寄るな!

寧々

頭が痛いんでしょ!?大丈夫!?

あ、ああー…うっ。

お前じゃ…ない。あいつ……。

寧々

あいつ?

嵂はとても痛そうに頭を抱えていた。

みてるこっちが、とても痛く感じた。

!!

上!!!

寧々

きゃあああぁっ、!!

ガターン!ガタガタガタガタドンガラガッシャーン!!

寧々

な、何ー…?

拓海

ああ、計画失敗か。

寧々

拓海ー…。

……っあああ!

寧々

嵂!!!

拓海

僕のこと、思い出そうとしてるんだから頭が痛いんだね。

ああっ…うわぁっ…近寄るなっ………

拓海

痛い?痛いんでしょ?

寧々

やめて!これ以上、嵂を傷つけないで!!!

拓海

……ねね、今は邪魔しないでくれる?

ニコ

寧々

っ…!(ゾクゾク

寧々

(何あの目…メデューサみたいな…)

寧々

や、やめっ……

寧々

っ……

私は足がすくんでいた。

拓海に反撃したら、嵂にもっと痛い目に合うかもしれないと思ったから

私はただ単に、棒立ちすることしかできなかった。

拓海

ほら、嵂…思い出してごらん?

拓海

俺たちが絶好したあの小学生の頃を…俺の存在を……

ああっうっ、ああっ、やめっろっ……

っ………

嵂はふらふらとその場で尻餅をついた。

寧々

嵂!

……ね、ね。

寧々

嵂、記憶が戻ったの?

寧々。ごめん。

俺記憶を失ってひどいことしてたんだよな。

ひまり

ねねちゃぁん!!!

寧々

ひまり!どうしたの?なんでここにいるの!?

ひまり

どうしたもこうしたも…今嵂くんの別荘から大きな物音が出て警備員とか大慌てだよ!

ひまり

誰かの身長の高い男性が警備員をくぐり抜けて嵂に仕返しに来たっていう情報を確かに獲得したんだけど…

ひまり

まさか…あんた、拓海だったとはね。

拓海

おやまぁ。俺の復讐計画にまんまとはまってくれた心清き方ひまりさんではないか。

ひまり

言うなっ!!!!

ひっ、ひまり?

ひまり

嵂くん。記憶が戻ったんだ。よかった。

ひまり

これが私の本性なの。詳しい事は後回しになるけど…

ひまり

聞いて2人ともっ、拓海は嵂を本当に殺そうとする計画を実行してたの。

ひまり

 野良猫に引き寄せられた寧々ちゃんが信号機を無視して飛び出そうとしている時に、嵂くんが庇って車に轢かれるって計画を…

ひまり

寧々ちゃんたちの行動は、全部お見通しだったの。

ひまり

私、ごめんっ。止めようとした。でも、逆らったら「お前も道連れにする」なんて言う出すから…。

寧々

ひ、ひまり…

拓海

そこまで言わないでくれる?ほんと役立たず。

拓海

本当、笑わせてくれるわ。

拓海

嵂と小学校一緒だった時から、俺はお前に復習しようと思ってたんだよ。

俺が小学生だった時?

拓海

ああ、もう話してやろう。ここまで言うのは想定外だったけど

拓海

俺とお前が小学生の時だ。

拓海

俺はその時から貧乏で、捻くれ者で、クラスメイトからも距離を取られ、いじられてきた。

拓海

お前が俺に話しかけてくれた時、俺は認めてくれたんだと嬉しかった。

拓海

俺はお前にとにかく近寄りたくて、必死に頑張ってきた。

拓海

俺はお前に釣り合うような人になりたかったからさ。

拓海

でもその努力は水の泡。

水の泡?

拓海

聞いたんだよね。お前とクラスメイトの会話を。

クラスメイト

あの、嵂さん…。

クラスメイト

拓海さんといて、大丈夫でしょうか?

クラスメイト

あなたと拓海さんは、現状的に全然釣り合ってないじゃないでしょうか?

クラスメイト

貧乏で貧弱な方と、大金持ちで強気なあなた様とは全然差が違うので…。

……ああ。

別に平気だ。俺はあいつのことなんか友達とも思ってない。

ただまとまりついてくる忠実な犬。僕(しもべ)みたいな感じだ。

クラスメイト

そ、そうなんですか。

ああ。ただ単に俺はー…

寧々

………

拓海

俺はその時愕然した。

拓海

俺のした努力は全部無駄だって。

拓海

神様がそう微笑んだ。

拓海

その時から俺は、お前を敵視するようになった。

拓海

憎くて憎くて辛かった。

拓海

再開した時、こうやって復讐できた時の快感は最高さ。

拓海

俺の憎しみを、お前に全部押し付けてやった感じがしたのさ。

ふふふふと、不気味な笑みを溢した。

確かに、憎むのはわかるけど、でもー…。

寧々

…嵂は、嵂なりに理由が言ったんじゃないの?

拓海

は?

寧々

だって、嵂はそんな酷いことするわけない。誰にだって、理由はあるはずでしょ?

……拓海。

確かに俺と拓海は親しかった。

俺も、拓海と話してる時はありのままになれた感じがして、とても居心地も良かった。

でも俺はその時、誰も信用ができなかった。

俺がかなり上の存在で、親しくもあまりできないみたいに扱われて。

お前も、俺をいつか裏切るんかもしれないと怖がって。

あんな酷い引き分かれして悪かった。

拓海

り、嵂

ごめん拓海。

拓海

……っ

寧々

ほら、話したら、わかったこともあるでしょ?

寧々

ぶつかってもいいんだよ。わかり合って、本当の親友が作り上げれるんだから。

拓海

……ごめん。嵂。みんな。

拓海

俺、酷いことした…ごめん……。

ひまり

拓海…私もごめん。分かり合えて、よかった。

ひまり

寧々ちゃんと嵂くんが結び合ってもいいよね?

拓海

………

こくんと、小さくうなずいた。

拓海の顔は、涙でいっぱいだった。

ぶつかって、分かり合える時がくる。

なんか。衝撃的なラストだったけど 良かった。

5年後

ひまり

わあ、綺麗!

寧々

ひまりも綺麗じゃん!w

今日は、「私たち」の結婚式だ。

寧々。

寧々

嵂!!!

綺麗。

寧々

…っ/////

寧々

そ、そんなに褒めても何もでないし!

拓海

寧々すごい綺麗だね。

寧々

ひまりを褒めてあげなよ〜

拓海とひまりはなんと交際して、ゴールインまで来てしまった。

今日が私たちの日。

寧々

ねえ、嵂。

寧々

Love game 私の勝利ね!

は!?

ずるいぞ!俺だ!

寧々

いーや!私!

ひまり

あーあ、また始まっちゃった。

なーんちゃって

Love game の勝者は 私たちだね♡

最終回!ここまでありがとうございました😊

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コメント

17

ユーザー
ユーザー

最高でしたー!

ユーザー

めっちゃ面白いですね!

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