黄
ちょっと…
後ろからもの凄いオーラが漂ってきて
振り向くと、案の定顔をめちゃくちゃ顰めた黄くんが立っていた。
青
あ、やべ
赤
おぉ黄ちゃ~!
赤
おかえり!
黄
ただいま赤
黄
青ちゃんに話あるんですけど??
青
ま、まぁまぁ、
青
落ち着いてお茶でも飲もうよ()
黄
僕をどこの時代の人だと思ってるんですか
赤
黄ちゃ、どうかしたの?
黄
聞いてくださいよ赤
赤
うん?
黄
青ちゃんってば、僕のこt
青
わわ、赤くん先生呼びにいこ~!!!
黄
おい青???(圧)
赤
わ、青ちゃ…!?
僕は咄嗟に赤くんの腕を掴むと
教室を飛び出して、職員室に駆けていった。
赤
青ちゃ急にどうしたの…?
赤くんに心配そうに顔を見上げられて、
その上目遣いの破壊力に思わず口を覆う。
青
や…、そろそろ時間やばいなと思って、
赤くんに僕の悪い部分を見せるのが嫌で
でも急に引っ張ってこられたら困惑するのもあたりまえで。
苦し紛れに言い訳を探すと、
赤くんは思い出したように頷いた。
赤
たしかにそうだね…
赤
ありがと、青ちゃ!
僕らの通っている高校では、
日直は朝の仕事が終われば、先生を呼びに行かなければいけない。
僕は今日だけは、日直だったことに感謝した。
先生を呼びに行った後、教室に戻れば
黄くんがむすっとした顔で机の上に座っていた。
赤
黄ちゃおまたせ~!
黄くんの険悪な雰囲気を感じ取ったのか
赤くんが焦ったように黄くんに抱きついた。
黄くんは満更でもなさそうな顔をして
僕にしか聞こえないような顔で囁いてきた。
黄
りいぬに免じて、今回は許してあげます
青
は、はは…
僕はただただ、苦笑いするしかなかった。








