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ちょっと…

後ろからもの凄いオーラが漂ってきて

振り向くと、案の定顔をめちゃくちゃ顰めた黄くんが立っていた。

あ、やべ

おぉ黄ちゃ~!

おかえり!

ただいま赤

青ちゃんに話あるんですけど??

ま、まぁまぁ、

落ち着いてお茶でも飲もうよ()

僕をどこの時代の人だと思ってるんですか

黄ちゃ、どうかしたの?

聞いてくださいよ赤

うん?

青ちゃんってば、僕のこt

わわ、赤くん先生呼びにいこ~!!!

おい青???(圧)

わ、青ちゃ…!?

僕は咄嗟に赤くんの腕を掴むと

教室を飛び出して、職員室に駆けていった。

青ちゃ急にどうしたの…?

赤くんに心配そうに顔を見上げられて、

その上目遣いの破壊力に思わず口を覆う。

や…、そろそろ時間やばいなと思って、

赤くんに僕の悪い部分を見せるのが嫌で

でも急に引っ張ってこられたら困惑するのもあたりまえで。

苦し紛れに言い訳を探すと、

赤くんは思い出したように頷いた。

たしかにそうだね…

ありがと、青ちゃ!

僕らの通っている高校では、

日直は朝の仕事が終われば、先生を呼びに行かなければいけない。

僕は今日だけは、日直だったことに感謝した。

先生を呼びに行った後、教室に戻れば

黄くんがむすっとした顔で机の上に座っていた。

黄ちゃおまたせ~!

黄くんの険悪な雰囲気を感じ取ったのか

赤くんが焦ったように黄くんに抱きついた。

黄くんは満更でもなさそうな顔をして

僕にしか聞こえないような顔で囁いてきた。

りいぬに免じて、今回は許してあげます

は、はは…

僕はただただ、苦笑いするしかなかった。

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