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見上げた先、金木犀の薫香

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見上げた先、金木犀の薫香

1 - いふくん...ッ"!!!

♥

164

2023年09月25日

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いふくん...ッ"!!!

ねぇ神様、どうして僕らに こんな試練を与えたの。

やめてッッ...ねぇッ...なんでッ...""!!!!

嗚呼、そっか、彼が。 いふくんが。

...うぁ"...ッポロポロ

あの子を殺したからか。

正当防衛だったの 全部、全部

 

死ねッ..."!!

っ、...!

いふくッ...!!

あの子がナイフを持って 僕らに襲いかかってきたのが悪いの。

いふくんは僕を守るために あの子を刺したの。

そしたらさ、あの子のお姉ちゃんが 「人殺し」って、

血の匂いと、...ほんのり甘い金木犀の 匂いがした。

 

...っ、

...っぁ"...

ぅあ...ぁ..."

ボクらを騙して

やめてよ...ッポロポロ

いふく...ッ、立ってよ...ッ"

殺さ...ないで...ッ"

鈍い音と、血しぶきと... 今にも消えてしまいそうな彼の 弱々しい声。

 

...これは、復讐だっ、...!!

 

...妹を殺した...ッ"、

...っ、それは"!!

 

...失った、...ッ"

 

死ね、死んでしまえ...ッ!!

ごめんなさい、ごめんなさい。 お願いだから、彼だけは... 奪わないで。

ここに、...居て。

いやぁッッッ"!!!!!

金木犀は そんな悲劇を知らずに揺れていた。

...ほとけっち、...

...いふくんの、...っ、部屋見てもいいかな...っ、

...いいよ、2階に行きな、

彼が居なくなった日常に 咲く花は無くて。

彼が居なくなって 「死んで当然だ」とつぶやいた人も居た。

僕は、どうすれば良かった? いふくんの代わりに殴られれば、

あの子に刺されてれば、

僕が居なければ、 彼は助かった?

...いふくん、...入るよ...っ、

部屋は彼が好きだった金木犀が 沢山咲いていた。

机の上に置いてあるこの金木犀は きっとりうちゃんが置いたのだろう。

彼の部屋に入って目に入ってきたの 1枚の紙。

...、書き置き...?

神様はいる。多分やけど。 だから俺は毎日、 「ほとけが笑えますように、」 「2人で居られますように」 神はいつも側にいる。 俺にも、ほとけにも、お前にも。 学校頑張れよ。

神様は僕の側に居ますか。

神様は、あの時、彼の側に居た? 神様に祈れば彼はまだ笑えてた? 僕は彼の邪魔にならなかった?

...カミサマなんて...

...いないよ。

僕は紙をビリビリに破り捨てて 部屋を出た。

悔しかった。 あの子に復讐してやる。

ゼッタイ。

...いふくーん?

...どこ...?

いだッ...ぃ..."

ほとけ...ッ..."

いふくん...っ、!!

ガチャガチャッ

なんで、開いてよ...ッ...!!

いふくん...ッ!!

いふくんッッ!!

やっと見つけたの

 

...ひッ...

 

や、...やめて...ッ、

 

来ないで...ッ...

 

...ひっ...

 

こ、来ないで...ッ...

 

悪かったから...ッ...

...復讐、だもん。

君に拒否権なんて無いよ...っ、

 

い...ぁ、...ッ!!

 

助けてッ...助けてッ!!!

 

ひ...ぅ..."ッ...

...ッ...

死んじゃえ...っ、...

死ねッ、

いふくんを...返して。

妹を返して。

...っ!!

...だめやよ。

...

 

...っ、

もう行って...っ、

 

...っえ、...?

早く...行きなよ...っ、

...こんな事しても君は戻らない。 もう笑ってなんかくれないんだ。

君のことを思うと胸が苦しいの。 外に咲いてる金木犀が僕を迷わせた。

っしょ、...

...まろって金木犀以外の花好きじゃないの?

え...?あぁ、...

...金木犀が1番好きでしょw

答えるように揺れる金木犀に 僕は少しだけ微笑んで

これは伝えなきゃ、ねぇ いふくん。

...好きだよ。

カミサマなんて居ないけど、 君が笑えばそれでいいや。

僕は空を見上げた。視界は金木犀で いっぱいだった。

ごめんなさい。雑です。 意味不明になりました。

この作品はいかがでしたか?

164

コメント

2

ユーザー

ぇ、あの、 涙 が、 でました ありがとう ございます (?)

ユーザー

流石としか言えません… 復讐、復讐繰り返していたけど、青くんが止めるの相当好き! 参加ありがとう!

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