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翌日、妙な感覚があった
祭りの準備でいつもより大きな賑わいを見せている
俺の中では祭りの準備だけじゃないような違和感があった
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ふとした瞬間に訳の分からない単語が出てくる
しかしその言葉を発する度胸が締め付けられた
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拭いきれない胸の苦しさは、僕の心を蝕んでいった
その翌日は抱いていた違和感がもっと大きくなった
人の数が2倍以上に増えてる気がする
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祭りのための外からの人か
それにしても多い
なんなら村が広くなってる気もする
そして、何か、とても大事なことを忘れてる気がする
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祭り当日
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しろせんせーの彼女、 時期結婚相手の---さんが巫女役として選ばれた
こんなとこまでリア充見せられてたまったものじゃない
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それくらいの感想しか出てこなかった
そんなことを考えているうちに舞が始まった
---さんじゃない、もっと小さい子の影が重なって見える
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---さんが両手を合わせて目を瞑り祈りを始めた瞬間花火が鳴った
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そこで俺の思考は一旦途切れた
ひとりの巫女と花火、そして海と山もあるこの景色に多くの人が感嘆の声をもらした
目玉であった花火が終わると人がまばらに散っていった
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すると---さんは壇上で古めかしいノート?のようなものを開いた
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巫女がこの「白井村」に関する話をするらしい
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そして---さんが話し始めた
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突拍子もない巫女だと思った
きっと間違いなく面白いやつだろう
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『私は絶対この村の人たちを守りたいんだ』
唐突に鈴の転がるような声が聞こえた気がした
安心出来る、澄んでいて綺麗な声
その声を俺は知っている気がした
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怖い顔をしている理由が俺には分からなかった
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『それってまさか肝試しを仕掛けるの!?』
『それに近くなるんだと思う。もっと確実に近づけないようにするけどね』
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誰一人犠牲にしたくないと言っていた彼女の行動が手に取るようにわかってしまった
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2度目の地響きがなりました
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聞くに絶えない惨劇だっただろう
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声が出なかった
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それは俺の曾祖父の名前だった
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話を聞き終える頃には全てを思い出していた
この村に感じていた違和感も、彼女との出会いも、別れも
じゅはちは繋いだんだ
貫き通したんだ
自分の意思も、目的も、信念も、貫いて願いを叶えたんだ
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涙が止まらない
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俺の声は喧騒の中小さく響いていた
泣きすぎてとても見せられないような顔をした俺のところにせんせーと、村長さんが来た
村長
村長
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村長
村長
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思わぬ名前だった
村長
村長
村長
そう言うとせんせーが古文書を渡してきた
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村長
村長
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ぼーっとしてたらいつの間にかふたりが居なくなっていた
気遣ってくれたのだろう
そして俺は古文書を開いた
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俺は1文字も逃さないように読んでいった
そして後半に差し掛かると俺らが見なれたルーズリーフになった
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100年越しの貴方へ 私の想いをこの手紙に遺します 100年の過去に行くにはさ、6日以上は神社の中にいなきゃいけないんだ! 気づいたらめろちゃんのこと考えてるよ せんせーに貰ったノート?と呼ばれるものに書いてるんだー! もしかしたらめろちゃんの記憶がなくなってるみたいなこともあると思うからその時は無かったことにしてね きっかけはめろちゃんが見つけてくれたことだったね ずっと気にかけてくれて、私の突拍子もないことに付き合ってくれてほんとにありがとう でもまさか初恋の相手が100年後の人だなんて思わなかったな えへへ、私の方がずっと年上なんだよ? 今、めろちゃんの時代はどうなっていますか? みんな笑顔かな。もっと賑やかな村になってるといいな。 古文書には最後まで私の名前が残ってるかもしれないけどそれでも抗ってみるよ 私の頑張りを、未来で見ていてくれると嬉しいな。 面倒かもしれないけど、めろちゃんならやってくれるって信じてるよ! もうめろちゃんも「白井村」の一員なんだからね!っていうか私自身がめろちゃんと結ばれたんだもんね!! 手を繋いでくれたことも、抱きしめてくれたことも、絵を見せてくれたことも全部嬉しかったよ どうしよう、会いたくなってきちゃった 一緒にいたいな 声が聞きたいな 貴方の優しさに触れていたいな 後悔しないようにここに全部吐き出してくよ 私、18号は、キャメロンくんの事を愛しています! 結局私が言いたいのってこれだけなんだ 出会えてよかった! 心からそう思ってる ほんとにほんとにありがとう! そろそろ行かなきゃ みんなの事を助けてきます!! 行ってくるね! 最後にちょっとロマンティックなこと言わせて これを書くのに2時間もかかったんだって! 神社の中での2時間だから現実での1年半くらいだよね だからこの恋文はきっと世界一長い時間をかけた恋文になったんじゃない? えへへ、どう? 素敵だと思わない?